いよいよ富士山の終盤戦。
しっかりと疲れきった三人ではあったが、なんとか予定の19時にギリギリ間に合った。
と、同時に激しい雨が降り出した。
もしあと30分でも遅ければ、疲れた体を雨に濡らしてドンゾコの気分であっただろう・・・。
山小屋に着いてからは荷物を置き、すぐさま夕飯を頂くことに。
セルフサービスでのカレーライス。
もしかしたら食べれなかった夕飯。
調子に乗って山盛り3杯も食べてしまった。
食いすぎて、お腹が痛い。
けど幸せぇ~。
食ってから布団の上に横になった。
そして気がついたら皆が起きていた。
どうやら日の出を見る為に出発する時間のようだった。
即寝・爆睡・爆屁ってことで周りの方には凄い迷惑をかけていたようだった。
皆さんスイマセンでした。
友人二人はほとんど眠れなかったらしいが、自分は快眠出来て気分もリフレッシュ。
暗い中、ヘッドライトの明かりを頼りにまた歩きだした。
よし、っと、軽快に歩き出した。
が、しかし高山病なのか?
頭が痛いし気持ちが悪い。
呼吸もしんどい。
ここまでか?
少しして、友人とは別行動で一人、暗い道を歩いては立ち止まり歩いては座り込みを繰り返した。
日の出を山頂で見るとか考えてる場合ではなかった。
どんだけ時間がかかろうとも、「てっぺんに登ったる」を一心にゆっくりながらも進んでいった。
富士山をなめていた。
こんなに厳しい事になるとは・・・
序々に空も明るくなり太陽こそ見えないものの、その光で空が色づき始めている。
あとわずかで日の出。あとわずかでてっぺん。
どっちが先でもいい。
そんな事を考えながら、やっとの思いで辿り着いた。
喜びの気持ちよりも、ほっとした気持ちであった。
ただそこは3776m。
寒い!!
寒すぎて、じっとしてられなかった。
友人とてっぺんで合流したが、寒すぎた為に一人は日の出を前に下山した。
その後、数分ぐらいしてか太陽が姿を現した。
あまりの寒さに時間の感覚がない。
現れた太陽が見せる空の色は凄かった!!
今まで見たことのない空の色。
本当に綺麗!!
当たり前のように毎日のように姿を現す太陽。
それなのにこんな風景を見させる太陽。
偉大以外の何者でもない。
次回は下山と、数枚の画像をアップしようと思う。
・・・つづく