灰谷さんと親交のある「坂本 遼」さんの詩に{春}があります。
春
おかんはたった一人
峠田のてっぺんで鍬にもたて
大きな空に
小ちゃいからだを
ぴょっくり浮かして
空いっぱいになく雲雀の声を
じっと聞いているやろで
里のほうで牛がないたら
じっと余韻に耳をかたむけているやろで
大きい 美しい
春がまわってくるたんびに
おかんの年がよるのが
目にみえるようで かなしい
おかんがみたい
春
おかんはたった一人
峠田のてっぺんで鍬にもたて
大きな空に
小ちゃいからだを
ぴょっくり浮かして
空いっぱいになく雲雀の声を
じっと聞いているやろで
里のほうで牛がないたら
じっと余韻に耳をかたむけているやろで
大きい 美しい
春がまわってくるたんびに
おかんの年がよるのが
目にみえるようで かなしい
おかんがみたい