常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

高原の思い出

2008年07月31日 | 季節の便り
ユウスゲ


裏山の尾根は2千メートルの高原鉢伏山に連なっている。
夏休みのある日、弟や近所の子供たちと連れ立って、未知の山鉢伏登山を決行した。
道なき道を背丈を越える草をかき分けて進むのだけれど、大粒な朝露がこぼれ落ちて、わずか進むうちに水から上がったように全身ぬれ鼠となった。
苦難の末にようやくたどり着いた高原は、ニッコウキスゲが果てしなく咲き乱れる草原で、未知の世界に漂着したような興奮を抑えきれなかったことを覚えている。
その後この高原は何度も訪れたことがあるけれど、最初に見た光景とはどこか違って物足りない。



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キャンプ

2008年07月30日 | 季節の便り


梅雨が明けたこの時期はキャンプの適期で友人、職場、家族等と近くの高原や川によく出かけたものだ。
しかし 振り返ると最後のキャンプは既に20年あまりも昔のことになっている。
この 夏の一番いい時期、直近の20年間何をして過ごしてきたのだろうかと考えても思い当たることもない。
色んな事があって確かに忙しかった、ただ忙しく時間が過ぎただけで、このあわただしく過ぎた時空に、めくるめくような想いはない。



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束の間の涼しさ

2008年07月29日 | 季節の便り
花魁草

炎天の慈雨に緑が復活したように、束の間の涼気に少し体力が回復したようだ。
夏が戻って朝から大きな太陽が踊り狂っている。
クーラーの修理や新規の取り付けで、町の電気屋さんは忙しいらしい、知り合いに聞いたら忙しいだけで利益のない商売を続けているという。
町の電気屋さんを守るために、高い買い物ができるかというとそれも大変難しいい。
メーカーさんが、量販店に卸すより、もっと安い価格で電気屋さんに卸したら町内のお年寄りは喜ぶと思うけれど。



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雨乞い

2008年07月28日 | 季節の便り
ぐったりアジサイ


日照りと高温で大地は乾燥して、庭木が悲鳴を上げ始めた。
連日、目の前まで夕立の気配が来るのだけれど、空の神は非情だ。
神頼みは止めて、やっと重い腰を上げた、池に水中ポンプを放り込んで、長いビニールホースをつなぎ灌水の用意をした。ポンプが回転しなかったり、ホース継手が
うまく合わなかったりしたけれど、なんとかしのいだ。
暑い日の水撒きは楽しい、たっぷりと時間をかけて溢れるほど水をつぎ込んだ。
翌朝 滴るような緑が復調して水の威力を再確認した。
気を良くして、今度は農作物への灌漑を試みた、耕すと土埃が舞い立つ砂漠である。工夫してナスやキュウリの畝間に水を引き込んだ。
ついでに葉が撚れた里芋にも水路を延長した。
これでいくら日照りが続いても、備えは盤石、干ばつの心配はないと安心して引き揚げた。
熱帯地方のスコールに似た滝のような雷雨があったのはその日の午後である。
そして今日も雷が鳴って激しい雷雨で夜が明けた。
別に雨乞いをしたわけでもないのに。



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常念夕焼

2008年07月27日 | 常念100景
常念夕焼

4時ごろ、強い風を伴う激しい雷雨があった。
待ち望んだ慈雨である、熱さが嘘のように消えていった。
一瞬の隙に吹き込んだ雨で床が濡れた。
常念の稜線に日が沈んで、雲があわただしく動いた、何か予感がして、来るなと思った。
北海道の壮大さにははるかに及ばないけれど、久し振りに出会う夕焼であった。
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夏休み

2008年07月27日 | 季節の便り
流しソーメン

高齢化が進み年々人口が減って行く。
高齢者の足といえるバス会社の経営破綻で路線廃止もあるかもしれない。
これで又人口流出が進み、過疎化に拍車がかかりそうな予感がする。
昨日夏休み地区恒例行事の「親子広場」開催され、会場から子供達歓声が上った。
久し振りに町内で聞く子供達の笑い声である。
この企画実行の端に加り、酷暑の時間帯から始った準備に参加して、ビニールプールに放した虹鱒と鰻のつかみ取りと、流しソーメンを手伝った。
きつい準備作業であったけれど、暑さを吹き飛ばすような歓声の渦に包まれて、大人たちの間にも笑顔が戻った。
期せずして、来年はもっと旨くやろうという声があがった。



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野いちごのジャム

2008年07月26日 | 季節の便り
トウワタ
(ユーモラスに咲いた、花の散った後が又楽しい)


3日ほど中断していた朝の山沿いの道を歩いた。
途中の草叢に真っ赤に色付いた野いちごを見つけた。
触れると落ちそうに熟れている、昔の性が目覚めて、これは見過ごすことはできない。
ありあわせの紙に、包めるだけ摘んで持ち帰り、早速イチゴジャムに加工した。
朝から晩まで「忙しい忙しい」を連発する家内もこういう時は忙しいと言わない。

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蜩(ひぐらし)とユウスゲ

2008年07月25日 | 季節の便り
ゆうすげ


梅雨明けは秋の始まりである。
ユウスゲの花を見るとそのことを色濃く感ずる。

私の甥は60頭余りの乳牛を飼う酪農家の二代目である。
酪農団地ができた頃は広大な畑作地帯のど真ん中であったのだが、現在は周辺土地の宅地化や工業団地造成の結果、迷惑産業と陰口を言われる世の中になってしまった。
合わせて乳価の低迷と、輸入飼料の高騰が経営を直撃し、廃業を真剣に考えているらしい。
経済が地球規模で回転し、それに抗することは特別な才能や能力、それに莫大な資力がない限りできることではないと言っていた。



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土曜日から楽しい夏休み

2008年07月24日 | 季節の便り
山百合

会津に少し遅れて山百合が咲いた。山百合が咲くと子供たちの嬉しい夏休みが近い。
しかし この辺の山百合は小型の鬼ゆりで、このような大型の山百合は自生していない。
この百合は長野県の南端に近い、天竜村からやってきてもう15年程になる。
今はもうすっかりこの地に定着し毎年の夏に彩りを添えている、
天竜村の友人も私も、当時に比べるとすっかり老いさぶらえてしまったけれど、山百合はますます元気である。
昨年だったか、百合の故郷をもう一度訪ねようと聞いたら、猪が百合の球根の味を覚えて、掘り返し群生地は惨憺たる有様だと友人が言っていた。
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真っ赤な夏

2008年07月23日 | 季節の便り
百日紅


振り返る節目節目に、いつも何かの花が咲いていたように思う。
半世紀も昔、百日紅で始まった夏の3カ月を東京本郷で暮らしたことがある。
心電計メーカーの工場での技術習得が目的であった。
後楽園に近い社長のお宅に泊まって、夜はプールに行ったり、ナイターも2度ほど観戦した。
勿論ドームができるずっと以前のことである、球場からあふれた光が夜空を青色に染めて、青天の下にいるような錯覚を覚えた。
社長宅の百日紅が終わるころ一応の技術習得を終了し、秋風が立つ松本に帰った。


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