衆院選に大勝した民主党が新内閣の発足に向け、閣僚など要職に起用される可能性のある議員らを対象に、カネや女性スキャンダルなどに関する「身体検査」(身辺調査)を進めている。新閣僚にスキャンダルが発覚し政権運営のつまずきにならないよう、事前に入閣候補者らを選別するのが狙いだ。トラブルの有無を調べるということの性格上、調査には限界もあるようだが、しくじれば政権の統治能力や危機管理能力を問われかねない。
民主党が「身体検査」の対象としているのは、閣僚や副大臣、新設の「国家戦略局」メンバーなどの要職に就く可能性のある党所属の衆参両議員ら約200人。
政治資金の収支報告など「政治とカネ」で問題はないか、特定企業や業界などとの不適切な関係はないか-など過去にさかのぼって脱法行為の有無を中心に調べている。また法に触れなくても、金銭トラブルや女性問題、家族の不祥事など政治家としての資質を問われかねない問題を抱えていないかも洗い出すことにしている。
自民党政権では党独自の調査に加え、警察や内閣情報調査室をはじめとする各省庁の情報網を活用した情報をもとに首相が最終判断してきた。
衆院選に勝ったばかりの民主党にはまだ、これらの情報を利用することは難しい。しかも、民主党は政権樹立後、政治主導を実現するため党所属国会議員100人を政府の要職に就けることを公約しており、調査対象は膨大だ。
このため、現段階では党幹部やスタッフが新聞、週刊誌の記事や地元の評判などで作った基礎資料で確認作業を開始した。人事構想が進み、対象者が絞られるのに伴って本格的な調査を行う方針だ。
一方、民主党が頭を悩ませているのは「要職リストに×をつける基準」(幹部)だ。
というのも、首相就任は確実となった鳩山由紀夫代表自身が、政治資金規正法収支報告書の虚偽記載など「故人献金」問題を指摘されているためだ。小沢一郎代表代行も西松建設からの違法献金問題を抱えたままだ。
党内には「この2件を上回るほどのトラブルを特記される議員はいないのではないか」(党関係者)との自嘲(じちょう)めいた声もあがっている。かといって基準を甘くすれば、リスクは増すことになる。
■安倍内閣 相次ぎ3人辞任
実際に「身体検査」の甘さが政権崩壊の一因となったのが安倍晋三内閣だ。
佐田玄一郎規制改革担当相、松岡利勝農水相、赤城徳彦農水相の3閣僚が、政治団体の事務所費問題で相次いで辞任。細目まで調査する時間がなく、閣僚側の自己申告をうのみにしてしまったものとみられるが、平成19年の前回参院選の大敗につながった。
その後、検査を徹底したはずの改造内閣でも、遠藤武彦農水相が組合長を務める農業共済組合の不正受給問題が発覚した。遠藤氏はわずか1週間で辞任したが、安倍政権の統治能力に疑問符がつくことになった。
続く福田康夫内閣でも太田誠一農水相に事務所費問題が浮上した。
慌てた福田首相が内閣情報調査室に全閣僚の再チェックを命じるなど対応に追われた。 【産経ニュース抜粋】
大量人員の身体検査が始まる。金・スキャンダル・資質等の閣僚等の身辺の左右にによって、民主党としての試練が待っている様な気配がする声が・・・・
まず、鳩山代表を筆頭に献金問題の未解決や北からスキャンダルが聞こえてくる。
身体検査品けしなければならないのは本人からではないだろうか・・・・・