(1)国会での合意形成(2)補正予算(3)消費者庁創設(4)日米同盟と国連(5)インド洋での補給活動の継続――の5点について、民主党が代表質問で具体的な対応を明らかにするよう逆質問する異例の内容。
演説はまず、国会運営を取り上げた。
通常国会でガソリン税などの暫定税率が一時撤廃されたことを例に、「民主党は政局を第一義とし、国民生活を第二義、第三義とする姿勢に終始した」と批判。「合意形成をあらかじめ拒む議会はその名に値しない」と述べ、「政治とは国民の生活を守るためにある。」合意形成のルールづくりを提案、「民主党に、その用意はあるか」と迫った。
経済政策では「当面は景気対策、中期的に財政再建、中長期的には改革による経済成長」という持論を掲げ、政府が8月末にまとめた総合経済対策を実現するための今年度補正予算案の早期成立を「焦眉(しょうび)の急」と訴えた。
そのうえで民主党に対し、「のめない点があるなら、論拠とともに代表質問でお示し頂きたい」と要求。「独自の案を提示されるも結構。ただし、財源も明示して頂く」と挑発した。
臨時国会に関連法案を提出した消費者庁の創設やインド洋での給油活動の継続についても民主党に賛否を示すよう求めた。演説の最後では「私が本院に求めるものは、与野党の政策をめぐる協議だ。時間を徒費することは、国民に対する責任の不履行を意味する」と政策協議を呼びかけた。
個別の政策課題では、75歳以上が対象の後期高齢者医療制度について「説明不足もあり、国民をいたずらに混乱させた事実を虚心に認め、強く反省する」として、1年以内に必要な見直しを検討する考えを示した。11年度に基礎的財政収支を黒字化する財政再建目標については「達成すべく、努力する」としながらも、「目的と手段を混同してはならない。財政再建は手段」とも指摘した。
年金記録問題では、不祥事を起こした職員を厳正に処分するとし、事故米流通については「行政の長として反省を誓う」としたうえで再発防止に全力を挙げる考えを示した。
行政改革に関連しては「官僚とは、私と私の内閣にとって敵ではないが、信賞必罰で臨む。(官僚を)活用できぬものは、政府経営の任に耐えぬ」との考えを示した。政と官の関係を抜本的に見直そうとしている民主党や自民党内の一部に対して、挑戦的なメッセージといえる。
外交政策では、日米同盟の強化を第一に掲げ、中韓やロシアなどと「ともに伸びていく」関係を築く方針を掲げた。小沢氏が「国連決議があれば海外での武力行使も可能」としていることから、民主党に対し「日米同盟と国連をどう優先劣後させようとしているか」とも問いかけた。
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■民主党への五つの「逆質問」
(1)国会で合意形成のルールづくりに応じる用意はあるか
(2)補正予算案と地方道路財源を補填(ほてん)する関連法案への賛否。対案提示の場合は財源の明示を
(3)消費者庁創設への賛否
(4)日米同盟と国連のどちらを優先させるのか
国の歳出規模は約1兆8081億円。財源には08年度の国債費の余り(7013億円)や、人件費など既定経費の節減など(3586億円)を充当。政府・与党の「ムダゼロ」政策の一環として、各省庁の広報・イベント経費(77億円)や娯楽費(2億円)も初めて削減する。
しかし、歳出を賄いきれず、建設国債を3950億円追加発行して財源を手当てする
所信表明「麻生流」 民主に異例の逆質問(朝日新聞) - goo ニュース(抜粋)
臨時国会とは言いながら、短時間での所信表明・今まで無い麻生流の民主党に対する逆質問と言う形での所信表明を行い、総選挙を意識して対決姿勢が感じられる分かり易い表明に感じられましたね。
今までに無い、だらだらした所信より簡便で分かり易い新鮮な感じの表明に聞き取れたのは、麻生流と言うだけあって民主党に対する国会運営に呈する対決姿勢と国の課題を明確に示したかのように思えが・・・・・
所信と言うより野党に対する問いかけ表明に終わったように思えましたか゛・・・・挑戦状?
国会で党首討論を期待しているという為だろうか・・・・・今後の民主党の対応と麻生流の対応に注目したいですね・・・・・