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心の病を考える

2015-07-22 22:20:47 | 日記
 ニコニコ動画をしばらくぶりに見たら、ニュース欄の表題に『心の病を考える』とあった。心というのは想い、考え、周囲の環境刺激による感覚の変化を呼ぶのであるわけで、心の病というのは思考や思い出などによって悩んだり、行動がおかしくなることを想像している人がいるが、そんな病気は日本の精神科にはほとんど存在しない。相手は何ら体験によって他から区別されえない人物であって、他人も同じような刺激を受け取っているはずで、その中にあってその個人だけ変調をきたしたのであるから、どんな刺激や記憶、念慮があったにせよ脳神経に何らかの脆弱性を持っている事は間違いないと高頻度で断定されるはずである。心は脳神経の動きによるものであることは明白な科学的事実であり、その確固とした根拠を基にして日本精神神経学会やその他の精神科系の学会は基本的に精神病の原因は外的要因や記憶や思考の内容による事よりも肉体的・遺伝的要因によるものであるという立場を支持している。

 しかし、本当にそうなのであろうか。確かに、心の動きと呼ばれる全身の運動に脳が大きく関与していて重大な影響があるのは確実である。脳が何らかの変化をしていれば心の動きにも当然変化が出ることになる。この事に問題があり、記憶や思考というのが永久に忘れたりしなくなるような脳の不可逆的な変化となる場合や逆に今まで一つも考えたり記憶してこなかった事象というのが実際には幾らでもあり、そこらへんに転がっている問題の内で解決できるものなどほんのわずかにすぎず悩みが完全に消えることはあり得ないわけだが、これは不治の病に罹ったのとどれくらい区別されうるものなのか不明確なのだ。また、人間の時間や場所のリソースは極限的に狭いので、同じ条件にそろえることなど不可能と言ってよく、分業が進んだ社会において、他人がしていない事をしている人が社会の大多数を占めていて、他人と同じ条件で症状が出たという考えは良く外れる。また、本当に脳に不可逆的な損傷を負っていれば、精神科よりも脳神経の外科や内科の分野であり、連携をとって、一年に一回程度、MRIやCTぐらいはやらなくてはならないはずであるが精神科の多くはそんなことはしない。昔、ロボトミーを行う精神外科という脳を手術したり検査したりする分野が存在したが、脳に不可逆的な損傷を与えて、脳の病気そのものにしてしまうという事をやっていた。

 精神科ではセラピーやカウンセリングはあまり行わずとも、前に診断して断定した人と似た特徴があると感じた人に原因不明なまま同じ薬を同じようにくれるのだが、私はかなり問題だと思う。前に他の精神病院や企業、国家がやっていたことは事実で今でも正当性を認めてよいかや、現在の生存環境を構築する上で機能として正しく働いているのか、精神病患者について言及した時に言動の正当性や社会性が今後、長期的に見たときに他人から保障されうるか、精神病と診断された人もそうじゃない人も注意して置いたほうが良い気がする。




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