蒸ノ温泉を出発。
足元に雪がありますが、温泉の地熱のためこの先には雪がありません。
大谷地に向かう歩道は雪でバタバタと木が倒れてこんな感じでした。
赤川に架かる橋はこんな感じでした。
橋の桁を外しているため、スノーシューを外して、おっかなびっくり、滑らないよう慎重にわたります。
冬の指導標です。
50年以上も前に設置された八幡平山頂に向かう冬の標識です。一合目のトロコを1番、山頂を300番としています。
大谷地の広大な雪原には、さまざまな動物の足跡が見えます。
一直線の足跡はイタチでしょうか、雪を20センチほど掘っています。
穴を掘って、新芽を食べようとしたのでしょうか、食痕はありません。
長沼までの登山道は雪で歩きにくいと思ったので、菰ノ森を経由して長沼に行くことにしました。
岩がゴロゴロで、夏はやぶの中、という場所です。
ついでに、地図に見える菰ノ森の北側にある「沼(名無し)」に寄ってみることにしました。
すでに結氷した名無しの沼です。何も生えていない雪面だったので結氷した沼だとわかりました。
ここも、さまざまな動物たちの足跡がついており、氷の具合を確認してみました。厚そうな、しっかりした氷です。
名無しの沼から長沼に向かう途中、怪しげな穴を見つけました。
慎重に近づいてみると、入り口の幅は25センチほどですが、中は広めでした。
表面にクマと思われる体毛がついていました。
クマの冬ごもりの穴です。入り口を爪や歯で広げたようで、たくさんの傷がついています。
モモンガのフンを見つけました。
巣穴と思える穴は見つけることはできなかったのですが、オオシラビソとブナがあるので、ここはきっとモモンガの森だと思いました。
長沼に到着です。
全面が結氷していて、沼が広大な雪原になっていました。
岸の氷は薄いぞ、と思いながら慎重に進んでみました。
岸の木々が沼に映るほどの晴天、この景色を独り占めです。
ここにも足跡があります、キツネでしょうか。ずっと続いています。
足跡の主はエサにありつけたのだろうか、と少し気になります。
長沼の表面を覆う氷には、こんなクラックが入っていました。結氷する過程で、風が影響するものなのでしょうか。
少しドキドキしますが、氷は十分に厚そうで、ちょっとしたスケートリンクのようです。
長沼からは、夏の歩道を戻りました。
何回も歩いた場所なのですが、途中、こんな巨木を見つけました。
夏は、木の葉や、やぶに覆われているために見つけることができなかったのだと思います。
シナの木の巨木です。
メジャーがないので、ロープで周囲を測ってみると、10メートル近くありました。
株から3本立ちの形状の木ですが、樹齢はどれくらいになるのでしょうか。
とても立派な木です。
そして、またしてもクマの足跡です。
エサを求めての移動中でしょうか、急いでいるようには見えません。
もしかすると、午前中に見つけた巣穴の主かもしれません。
蒸ノ湯温泉の道路から見た大谷地です。
中央、奥の山が菰ノ森、その奥側に名無しの沼、右側が長沼です。
あべ