2015-8-17 月曜日 晴 今日の日記
今日も二頭はまったり幸せ気分なのだけど、昨夜、アライグマが放牧地の外に出たもよう。池の魚を襲ったようです。お隣さんに見て頂きましたが、今後どうするか、検討して頂いています。
もともと馬場を作りたかった所に池があり、池が水をためて、河川に流す役目をしていることから、池はつぶさずに、馬場をずらしました。山にたまった水の治水工事を個人がやらないといけないというのも大変なことですね。
これ以上、施設を破壊されぬよう、まずはアライグマの捕獲でしょうか。獰猛な動物をペットショップから買って来た、<頭が悪い>もとの飼い主の顔が見てみたいですね。おまけに手に余して山に捨てて知らん顔では、テロと同じでしょう。
ところでプーちゃんの馬着がまたまた壊されました。仕方ないので脱がせました。
プーが自分で破ったのか、スピが引っ張って破ったのか不明。今は考えたくないので、もうアブも少なくなったことから、残りのシーズン、プーちゃんは裸で過ごしてもらいましょう。
気のせいかもしれませんが、プーちゃんの表情が若返ってきたように思います。アブと闘ったりして、ストレスかな、と心配していましたが、最近では、スピをリードする仕草も見せますし、なんとなく頼もしくなったようです。
お薬の効果で、体調が良いのかもしれませんね!体の凸凹が目立たなくなりましたよ。(メラノーマ)
それにしても、プーちゃん、若々しい、綺麗な体をしているとは思いませんか?
いつも放牧地の前の道からこちらを見ては、「もっと青草やれ!」「こっちの草も刈れ!」などと叱責して通り過ぎる方がおられるのですが、先日、サポーターさんが来ている時に、厩舎に立ち寄られ、二頭の馬体の良さに呆れてお帰りになりました。
スピ君 → 絶好調だな。素晴らしい!
プー → この馬は、これぐらいがベストの体重だ!
今まで叱られてばかりでしたが、ここに来てようやく意見が一致しました。(笑)
こちらでは、「青草はいくらでも食べさせて良い」という認識があるようですが、それは違うと思います。激しい運動をする若馬や、子供を生むお母さんならいざ知らず、毎日ぼけっとしているだけの「癒し馬」に青草を制限なく与えれば、蹄が悪くなるでしょうし、メタボになります。
しっかりと良い冬毛を伸ばすために夏の青草パワーは必要ですが、感覚的には刈り取った草を与えるなら、一日、バケツいっぱい程度で十分です。あとは一日中、草を探して歩き回り、少量の草をくちにいれて唾液を分泌しています。
むしろ通年、良質な乾草を与えることも重要だと実感しています。
大変残念なことに、ブラシカッターで刈り取った草はあまり食べません。スギナや様々な雑草がまざってしまうからです。そのため、馬に食べさせる青草は少量でも、鎌で刈り取ります。
「馬のために!」、と思えば、底なしで仕事が増えてゆきます。そういうものですよ。砂のパドックに放牧されている愛馬に、リンゴやにんじんを投げ入れる横着な人が時々いますが、クマ牧場の熊じゃないのですから、ご愛馬なら、御自分の手で与えるべきでしょう。砂がついたものを食べると腸に砂がたまり、腹痛の原因になります。
馬を持ってはいけない人はどういう人か。
1.酒好きな人 = 友人に誘われると断れなくてついつい飲みに出かけ、飼葉の時間がおろそかになる。
2.横着な人 = 寝わらの掃除が不衛生になる。(匂う厩舎になってしまう)
3.グルメ、旅行好きな人 = 馬を飼ったら、食べ歩きや旅行はできません。どちらか諦めましょう。
4.勉強しない人 = 学校の勉強はしなくても命にかかわりませんが、馬学を真面目に学ばない人は愛馬の命を危険にさらします。
5.素直でない人 = 先輩や周囲の方達が、「○○したらどうだろう?」という言葉に耳を傾けたほうがよいでしょう。言われた通りにできなくても、良いヒントが隠されている場合があります。
ちなみに、私は、2,3,4が該当しましたが、馬の世話をすることで、克服できました。
すべてはホースのために!
May horse be with you.
あんな綺麗な白馬いない!
コメント頂きありがとうございます。お宿の営業を閉じたため、こちらのブログは更新していません。頂いたコメントに気付くのが遅くなり、申し訳ありませんでした。
二頭とも元気です!
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プーは4月に24歳、
スピは5月に16歳になります。
光陰矢のごとし。
おそろしいほど時が速く過ぎてゆきます。毎日毎日、雨の日も、暴風雪の日も、マイナス15度の日も休まず、お馬の世話をしていると、あっという間に時間が過ぎて行きます。