映画を観た～スラムドッグ＄ミリオネア～

駆け抜けたその道に、
夢とヒントが落ちていた。






ストーリー＆解説：インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ＄ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…。

発祥地イギリスはもちろん、日本など世界中でローカライズされ人気となっている「クイズ＄ミリオネア」。難問の続くこのクイズ番組で最後の1問までたどり着いたスラム出身の少年ジャマールは、いかにしてその答えを知ることになったのか？ 彼自身が過去を振り返ってその理由を話す中で、一途にある少女を思い続けた少年の人生が浮き彫りになっていく。ジャマール、彼の求める少女ラティカ、そしてジャマールの兄サリームの三人が紡ぐ物語は、純愛や欲望といったものが絡み合い非常にドラマチック。インドを中心に撮影された映像は生命力と疾走感にあふれ、観る者をグイグイと引き込む。最後の瞬間まで決して目が離せない傑作が誕生した。（goo映画）


【五つ星評価…….☆】


上の解説に“疾走感”とありますが、冒頭のスラムの子供達が警官に追いかけられながらスラム街を駆け抜けるシーンの疾走感は素晴らしかった。

“疾走”とか“躍動”とか、そんな言葉がピッタリの秀逸なシークエンスでした。

音楽もあいまって、いきなり“アカデミー賞作品賞を含む最多８部門受賞”の実力をみせられました。

ストーリーもまったく難しいことはなく、なぜ無学のスラムの男ジャマールがラスト一問のところまで辿り着くことができたのか？問題の答えにまつわる数々のエピソードを振り返っていくといった感じ。

さらに、最期の問題を正解することがでるのか？みたいなことでしょう。

インドのスラム街を描いているので、それはそれはコ汚い事この上ない。

特にジャマールの幼少時代の汚さといったら、もう舌打ちしてしまうくらい酷いものだったよww

ウンコまみれで人ごみの中に入っていくんじゃねーよwww

どんな境遇で育っていようが、あれは一回しばいとく必要がありますね。

まぁ、そんなショッキング映像も押さえながら、汚いスラム街で暮す子供たちをたくましく且つ姑息に描くことで、インドのスラム街がどういうところなのかという事を明確に描写していました。

そんな姑息な子供たちをたぶらかし、小銭をせしめて天下を取った気でいるもっと姑息な馬鹿（大人）がたくさんいることも改めて理解できました。

ジャマール、ラティカ、サリームの三人はこいつらに振り回される運命になりながらも、最期は自分にとって最も大切なものは何のか？その答えをそれぞれ見つけることができた。

三人の内の一人は惨い最期を遂げてしまいましたが、悔いはないだろう。

バスタブに溢れるお札の湯が面白い。

大金を手に入れて幸せを掴む者もいれば、大金の湯船に浸かりながら死んでいく者もいるんだ。


このレビューを書く上で、何気に世界各国の『ミリオネア』をWiki調べてみたら、ウクライナの説明の文章にちょっと笑ってしまった。

ウクライナ版
「オーディエンス」ライフラインが存在しない。その理由は、観客たちがうその解答を教えて解答者を騙すためである。


きっついオーディエンスだな、おいw

映画としてはかなり秀逸なんでしょうし理解もできますが、ちょっと個人的に乗り切れない部分があったので評価は３.５です。

しかし、一見の価値は十分にあり。

マジでサントラが欲しくなるほど音楽が良いので、注聴…なんて言葉があるのかどうかしらないけど、意識して聴いてみてください。

不景気で休みが多くなる方も大勢いると思いますので、たまには良い映画を映画館で観てみてはいかがでしょう？






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