静岡・山梨両県は26日、富士山麓の両県市町村で始める無料の無線LAN整備計画「Fujisan Free Wi-Fi(ワイファイ)プロジェ クト」を正式発表した。山梨側の富士山北麓9市町村と、静岡側の富士山周辺7市町、三保松原のある静岡市を含めた両県の計17市町村で、来年6月までにア クセスポイント(AP)を千カ所まで増やす。両県の担当者は今後、神奈川県とも連携して3県で無料無線LANを整備する考えも表明した。
両県は、プロジェクトに参加した飲食店の場所や、観光情報などを掲載するポータルサイト(http://www.freewifijapan.com/) を新たに立ち上げた。また、県のホームページやチラシなどでプロジェクトを外国人観光客にPRしていく方針で、飲食店が独自に無線LANを整備するよりも 「プロジェクトに参加する方が外国人観光客の誘致につながる」としている。
プロジェクトにはNTT東日本と西日本のほか、無線LANが無料で使えるようになる自動販売機の設置を進めるアサヒ飲料など民間事業者も協力するが、整備費用などは基本的に参加者負担となっている。
山梨側の対象市町村にはすでに400以上のAPがあり、プロジェクトへの切り替えを呼びかけていくだけだが、静岡側は現在1カ所もAPがない。NTT西は AP機器のレンタル費用を2年間無料にするキャンペーンを始めたことを明らかにしたが、設置目標達成のハードルは高そうだ。
リサーチ:テック サイバーファーム ウェア(半田貞治郎)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます