昨日の産経新聞の夕刊…もちろん、関西版ですが、文化部の亀岡典子記者による文…あぁ、写真もありますよ。
綺麗です…。
日本の美です…。
此処から見れます…文楽に逢う【曾根崎心中】
国立文楽劇場での、夏休み文楽特別公演の模様…第三部に行われた、曾根崎心中の舞台稽古の模様が…綺麗な写真と一緒に紹介されています。
さて…実をいうと、私は未だ文楽を直に観たことがない…。
歌舞伎ならば…と言っても、歌舞伎鑑賞歴12年の若僧ですから…。
本来ならば…そろそろ、文楽に進出しないと…歌舞伎の神髄、特に義太夫狂言を理解するには、いや、上方狂言をより理解するためには、必要不可欠な文楽なのです…。
で、屈指の名作、曾根崎心中…実は、江戸の初演以来永らく上演されていなかったらしい…。
復活上演は、歌舞伎が先だった…坂田藤十郎さん…当時の中村扇雀さんのお初で復活して、其の爆発的ヒットで文楽も遅まきながらも…って感じで復活したらしい。
で…問題は、大阪市長さんのお話…。
府知事時代からもそうだが、要は…文楽と云うか、古典藝能が趣味に合わないと言った方がいいでしょう?
要は…面白くない…何がおもろいねん?の、世界でしょう…。
『二度と観に行かない』と言ったくらいですからね…。
其れに、今更ながらのコメントも発しているしぃ…其れくらい勉強しろよ!とも、思ったり…。
単なる人形劇…そんなもんに市や府が助成金をしているのは…無駄だと。
まぁ…古典か知らんけれども、要は、所詮は人形劇、其れに文楽協会に大阪市のOBが居るのが気に食わないのでしょうね…。
うぅぅぅぅん。
そりゃぁ…文楽協会に大阪市のOBが居るのも事実だし…でもね、元々…松竹が興行面とか手放したのが象徴しているんですよね…。
まぁ、成り立たないのは事実でしょうね…だからといって、歌舞伎と文楽は違います。
歌舞伎は完全なる興行です…でも、文楽は興行と云うよりも、公演です、あくまでも公演です…たぶん、意味不明?
世界で色々と見渡しても、三人がかりで人形を動かすのは文楽だけでしょうね…。
特異なのは事実です…でも、単なる人形劇と言っても、此れほどに大掛かりな人形劇はありません。
舞台もそうだし…まず第一に文楽人形…。
演目が決まると人形遣いの主遣いの方が自分で人形の衣裳を着けたりと拵えをします…。
此の衣裳も演目によって色々…一公演の間に修繕を幾度となくしたり…大変…。
舞台も、歌舞伎みたいに廻り舞台があるわけじゃない…引いたり押したり…スタッフが多いのも事実…大人数が一回の公演に必要なのです。
無駄なぶら下がっている人数じゃなくて、公演に必要な…技芸員以外にもたくさんおられるのです。
技芸員の方も…世襲制が普通ではなく、一般の家庭から入った方も多いのが文楽。
もちろん、跡を次いで文楽の世界に入った方もたくさんおられます…でも、歌舞伎の世界のようなものではない…。
其れと…一番は、公演の鑑賞チケットの代金ですよね…。
まぁ、大きなキャパの劇場では公演が無理です…其の辺りは人形劇ですから。
でも、同じ古典藝能である歌舞伎とは雲泥の差である。
やはり、興行と考える歌舞伎…松竹が興行面を仕切っている上、あくまでも私企業です、俳優協会が如何であろうと、歌舞伎は興行です。
其の、約三分の一で鑑賞できる文楽って…其処は、やはり…助成金のおかげですよね…。
もし、文楽協会が興行面を松竹に再び委託したら…そりゃ、今の価格では観れなくなるでしょうね…。
まぁ…如何斯う云うよりも…一回は、文樂観に行かないとね…(汗)
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