笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
新アドレス→http://hana58.hatenablog.com/

枝雀さんのドキュメンタリー

2014年04月25日 | テレビ
BS朝日をふと付けたら
桂枝雀さんのドキュメンタリーをやっていたので
見ました。

わたし
落語にまったく詳しくないんですけど、
…というかすぐに忘れちゃうんです。
落語家さんの名前とか演目とか。
これは良かったから覚えておこう
とか思うんですけど
ケロリと忘れて
また最初から。
そんなわけで
枝雀さんの落語を見たことなんて
すっかり忘れていたのですが、
朝日放送に残っていたという過去の映像から
高座に上がり落語を始める枝雀さんを見ていて、
記憶がバババとよみがえりました。

最初に見たときの
強烈な記憶が。

いくつだったかは忘れていたのですが、
NHKの朝ドラ『ふたりっ子』がはじまって
枝雀さんが出てらして
あ!あの落語家さんだ。
と思ったので、
きっとそのドラマより前でしょう。
でも晩年だったのかな。

その時は確かものすごく笑ったことを覚えています。
引き込まれて途中でやめずに
最後まで一気に見たという記憶です。

この番組。
紹介が遅くなりましたが
『君は『桂枝雀』を知っているか?
 伝説の天才落語家の真実』
という番組でした。
彼の落語人生と
計算つくされた笑いの「セオリー」をひも解き
自ら死を選んだ最期までを
映像とインタビューで放送してました。

緊張と緩和の詳しい説明。
SRというショート落語の考案。
笑いとは何かを真面目に考えつくし、予定調和を嫌い、ハプニングのために稽古をした。

ふたりの息子さんのインタビューもあり
次男のかたが
「シンプルに病気になったんと思いますよ」
と自分の推測を話しておられ
枝雀さんが考えに考えた末に
(そのことだけが原因とは思わないけど)
心の病を再発症したことで
ふと思いついたのは
数ある哲学者たちの一生です。

思うに
人間の脳みそは考えすぎたら
壊れるようにできているんじゃないだろうか。
特にいつか答えの見つかるものではなく
「笑い」という答えのないものは
考えても考えても果てがない。
哲学者たちに自殺が多いのは
答えのない何かを考えているから
と大学のときの先生が言っていた。
あるところまで考えて壊れてしまって
そこから先をべつの哲学者が考えるようにできている。

枝雀さんが話すこと
興味があったことを聴いていると
なんだか
哲学に近いものがあるなあ
と思ったのです。
笑いを追求する人は
もしかしたら
哲学者なのかも。

だからあんまり考えちゃダメだ。
私も含めてみんなもね!
そうたいして考えてないけど。
笑って忘れよう。

余談ですが、
「笑い」に答えがないと言うダウンタウンの松本人志さんが
枝雀落語をリスペクトしている
と、番組の中で言っていたことも興味深いです。
なにかいろいろリンクします。

ところで
枝雀さんが
「伝説の」と語られることに
ピンと来てません。
だってこのあいだの人じゃないか
という思いがあるから。
そんなに時が経てないと
勝手に実感しているため、
わたしのなかでは
もうこの世にいないとは
思えない。

でももう15年も前なんですね。
年取るわけじゃ。

ではまた来週。


最新の画像もっと見る