a cup of
を使って英文を作れ・・と
昭和47年(1972年)高校三年生の英語の授業でのこと
私は、黒板に白墨(チョーク)で以て、作った英文を書いた
I drink four cups of coffee a day.
ところが
英語の水原先生
それは駄目だと云う
・・・何処か間違った ?
「そんなにコーヒー飲んだら、体に悪い」
「一日四杯飲んだら死ぬるぞ」
「コーヒーを飲むなら、一日一杯(だけに) に しなさい」
・・と
私は、寝る前にコーヒーを飲むと、きまって寝つきが悪かった
瞼を閉じると、光がグルグル回転するからである
「成程、さもあらん」・・と、素直に
「 one cup 」
と、書き直したのである
すると
それを見たクラスメートの石田
NO,that is not so !
「俺は一日にコーヒー四杯以上飲んでるけど、生きとるぞー」
・
普段 コーヒー なぞ飲まない私が
何気なしに、一日4杯飲むと、作文 したことは、とんだところで以て話が弾んだのである
昭和47年(1972年)7月7日
田中角栄総理大臣が誕生した
立身出世よと、今太閤よと、庶民宰相よと
国民の人気は絶大で、世は田中角栄に湧いた
彼に対する国民の期待は頗る大きかったのである
傑物・田中角栄
9月29日には日中国交正常化の共同声明を発表し、中国との国交を結んだ
日本列島改造論をぶちあげた
彼のリーダーシップの発揮は、前年のニクソンショックに因る下落した景気を、
一転好景気と替えた
それは、吾々高校生をも将来に明るい期待を持たせたのである
私は、念願叶い、希望する(建築の)設計事務所への就職を決めた
・
ピントはずれの回答だったのか
政治経済の授業でのこと
「政治や経済について、望む事は何か」 と、教師が吾々に問うた
18歳の私は、
「大往生したい」 と、答えた
「最期に臨み、吾が人生に悔いは無し・・・そういう人生が送れる世の中であって欲しい」 と
私は敢えて 大局を語り、物事の根本を以て答えたのだ
唯我独尊哉
然し、それは、教師の思惑を凌駕していた様である
教師の顔を観て、そう、想った