男は泣いたらあかん
そう、教育された
人前で泣いて、どうする
歯をくいしばって、頑張らんかい
男は、泣いても、生涯で3回だけや
男が泣く時は、理由がいる
そして、その時は、誰はばからず
豪快に泣け
そう、教えられたのである
「男は豪快に」・・を信条とする
吾々の世代、誰もが持つ、認識である
吉本新喜劇
観客の めがしら が篤く成っている
きっかけを与えたら
皆、泣き出すであらう・・そんな場面
この後、観客を泣かすのであらうか・・
舞台の中央
主役は、ハッチャン こと、岡八郎 (大柄の男である)
屋台のラーメンの長椅子を取り出し
わざわざ、長椅子の上に立つ
皆が、見上げる
「ガオー」
( ドテー、〔舞台の全員〕 )
それは、観客の期待なのである
そして、いつもの通り の大爆笑
大の大人が、より高いところで
衆目を集めて、号泣してみせる
そこが、意味(ミソ)で
そこに、吾々は、感動するのである