[車「ヤード」一斉立ち入り 外国人犯罪拠点の疑い]
http://www.asahi.com/national/update/0622/TKY201006220183.html
全国の都道府県警は22日、外国人グループらが自動車の解体や資材置き場として使っている「ヤード」と呼ばれる拠点約440カ所について、一斉に古物営業法に基づく立ち入り検査を始めた。約15カ所は、盗品等譲り受けなどの容疑で家宅捜索も始めた。盗難車の不正輸出や薬物、銃など不正取引の拠点とみられる場所もあるという。
警察庁によると、ヤードは数年前から各地の港近くの山間部や空き地などに造られ、現在は全国に約1400カ所あり、このうち1100カ所は、外国人グループの活動拠点になっていたという。古物営業の許可を得て合法的に運営されている場所がほとんどだが、ヤードから覚せい剤などの薬物や銃などが見つかる事件も起きている。警察庁は今年4月、外国人犯罪拠点の解明をめざす「犯罪のグローバル化対策室」を設け、各県警などで捜査を進めてきた。
[「ヤード」20カ所、県警立ち入り 外国人犯罪の温床か]
http://www.saitama-np.co.jp/news06/23/07.html
コンテナや鉄板などで囲われた「ヤード」と呼ばれる自動車解体作業場の多くが、盗難車ビジネスなど外国人犯罪の拠点になっている疑いがあるとして、警察当局などは22日、古物営業法などに基づく立ち入り検査と、盗品等有償譲り受け容疑などで家宅捜索を全国一斉に行った。県警も、所沢市や和光市など20カ所に一斉立ち入り、うち1カ所で家宅捜索を実施。さいたま市岩槻区では、入管難民法違反(不法残留)の疑いで、ベトナム人と中国人の男計4人を摘発した。
立ち入りは全国約440カ所で、捜索は埼玉、宮城、神奈川など11都府県計15カ所で実施された。外国人犯罪対策を目的に都道府県警が一斉に立ち入りや捜索をするのは異例。11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合を前にしたテロ対策も念頭に、実態解明を急いでいる。
捜査関係者などによると、ヤードは一般的に、郊外の農地などに設営。外部から見えないよう、敷地を高い鉄板などで囲んでいるため、営業実態が分かりにくい。盗難車の解体現場として使われているほか、密輸の拠点や不法滞在者の隠れ家になるケースもあるという。
県警はこの日、ベトナム人グループによる重機部品盗難事件の捜査の一環として、栃木県岩舟町のヤードを盗品等有償譲り受け容疑で捜索。ヤード内からパソコンや金銭出納帳などを押収し、経営者の男性(45)から事情を聴いている。
同事件で県警はこれまで、ベトナム人ら男女計18人を窃盗容疑などで逮捕。本庄や深谷市などの県北地域のほか、群馬、栃木など5県の建設作業現場に駐車中の建設重機から、油圧ポンプなどの部品717点を盗んだ犯行を確認した。被害総額は約2億4千万円相当に上る。
県警によると、逮捕された容疑者らから「ベトナムでは油の質が悪く、重機部品が壊れやすいので、需要がある」との供述を得ているという。こうした供述などから、盗品がヤード内に運ばれて売買され、ベトナムなどに輸出された疑いがあるとみて調べている。
県警はこの日、20カ所のヤードへの立ち入りを行ったが、ある捜査関係者は「(県内全域に)250くらいはあるのでは。すべてが違法とは限らないが、外国人犯罪の温床になっていることは確かだ」と指摘した。
住民「騒音と異臭」 栃木のヤードを捜索
ベトナム人グループによる建設重機の部品窃盗事件で、県警は22日、栃木県岩舟町のヤードを家宅捜索した。捜査員10人が午前9時半すぎ、ワンボックスカーなど車3台で到着。捜索は同10時すぎから約2時間かけて行われ、金銭出納帳やパソコンなど、計4品目11点を押収した。
家宅捜索したヤードは国道50号沿いにあり、東北自動車道の佐野藤岡インターチェンジから水戸市方面へ約10キロの地点。田畑や雑木林に住宅などが点在する中、高さ約3メートルの鉄板に囲まれており、近隣住民が以前から不審に思っていたという。
住民によると、雑木林を切り開いてヤードができたのは15年ほど前。約300メートル離れたところに住む男性は、「昨年ごろ、ものすごい騒音と悪臭がしたことがあった」と顔をしかめる。農業男性は、「裏の農道を利用するとき、鉄板のすき間から廃材がはみ出したりして迷惑だった。中が見えないから、何をやっているのかさっぱり分からなかった」と不安げに話していた。
http://www.asahi.com/national/update/0622/TKY201006220183.html
全国の都道府県警は22日、外国人グループらが自動車の解体や資材置き場として使っている「ヤード」と呼ばれる拠点約440カ所について、一斉に古物営業法に基づく立ち入り検査を始めた。約15カ所は、盗品等譲り受けなどの容疑で家宅捜索も始めた。盗難車の不正輸出や薬物、銃など不正取引の拠点とみられる場所もあるという。
警察庁によると、ヤードは数年前から各地の港近くの山間部や空き地などに造られ、現在は全国に約1400カ所あり、このうち1100カ所は、外国人グループの活動拠点になっていたという。古物営業の許可を得て合法的に運営されている場所がほとんどだが、ヤードから覚せい剤などの薬物や銃などが見つかる事件も起きている。警察庁は今年4月、外国人犯罪拠点の解明をめざす「犯罪のグローバル化対策室」を設け、各県警などで捜査を進めてきた。
[「ヤード」20カ所、県警立ち入り 外国人犯罪の温床か]
http://www.saitama-np.co.jp/news06/23/07.html
コンテナや鉄板などで囲われた「ヤード」と呼ばれる自動車解体作業場の多くが、盗難車ビジネスなど外国人犯罪の拠点になっている疑いがあるとして、警察当局などは22日、古物営業法などに基づく立ち入り検査と、盗品等有償譲り受け容疑などで家宅捜索を全国一斉に行った。県警も、所沢市や和光市など20カ所に一斉立ち入り、うち1カ所で家宅捜索を実施。さいたま市岩槻区では、入管難民法違反(不法残留)の疑いで、ベトナム人と中国人の男計4人を摘発した。
立ち入りは全国約440カ所で、捜索は埼玉、宮城、神奈川など11都府県計15カ所で実施された。外国人犯罪対策を目的に都道府県警が一斉に立ち入りや捜索をするのは異例。11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合を前にしたテロ対策も念頭に、実態解明を急いでいる。
捜査関係者などによると、ヤードは一般的に、郊外の農地などに設営。外部から見えないよう、敷地を高い鉄板などで囲んでいるため、営業実態が分かりにくい。盗難車の解体現場として使われているほか、密輸の拠点や不法滞在者の隠れ家になるケースもあるという。
県警はこの日、ベトナム人グループによる重機部品盗難事件の捜査の一環として、栃木県岩舟町のヤードを盗品等有償譲り受け容疑で捜索。ヤード内からパソコンや金銭出納帳などを押収し、経営者の男性(45)から事情を聴いている。
同事件で県警はこれまで、ベトナム人ら男女計18人を窃盗容疑などで逮捕。本庄や深谷市などの県北地域のほか、群馬、栃木など5県の建設作業現場に駐車中の建設重機から、油圧ポンプなどの部品717点を盗んだ犯行を確認した。被害総額は約2億4千万円相当に上る。
県警によると、逮捕された容疑者らから「ベトナムでは油の質が悪く、重機部品が壊れやすいので、需要がある」との供述を得ているという。こうした供述などから、盗品がヤード内に運ばれて売買され、ベトナムなどに輸出された疑いがあるとみて調べている。
県警はこの日、20カ所のヤードへの立ち入りを行ったが、ある捜査関係者は「(県内全域に)250くらいはあるのでは。すべてが違法とは限らないが、外国人犯罪の温床になっていることは確かだ」と指摘した。
住民「騒音と異臭」 栃木のヤードを捜索
ベトナム人グループによる建設重機の部品窃盗事件で、県警は22日、栃木県岩舟町のヤードを家宅捜索した。捜査員10人が午前9時半すぎ、ワンボックスカーなど車3台で到着。捜索は同10時すぎから約2時間かけて行われ、金銭出納帳やパソコンなど、計4品目11点を押収した。
家宅捜索したヤードは国道50号沿いにあり、東北自動車道の佐野藤岡インターチェンジから水戸市方面へ約10キロの地点。田畑や雑木林に住宅などが点在する中、高さ約3メートルの鉄板に囲まれており、近隣住民が以前から不審に思っていたという。
住民によると、雑木林を切り開いてヤードができたのは15年ほど前。約300メートル離れたところに住む男性は、「昨年ごろ、ものすごい騒音と悪臭がしたことがあった」と顔をしかめる。農業男性は、「裏の農道を利用するとき、鉄板のすき間から廃材がはみ出したりして迷惑だった。中が見えないから、何をやっているのかさっぱり分からなかった」と不安げに話していた。