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[仕事術]コストカットのために切り捨ててはいけないもの

2012-03-17 04:45:24 | ニュース
[仕事術]コストカットのために切り捨ててはいけないもの
http://news.goo.ne.jp/article/zaikei/bizskills/zaikei_98171.html

俺は結構金遣いが荒い。簡単にタクシーに乗るし、簡単に外食する。いわゆる節約論者からすれば、俺の生き方は「もっての他」ということになるだろう。

だが俺はそのお金で、もっと違うものを買っていると思っている。それは「他のことをやる時間」かもしれないし「精神的な満足」かもしれない。単に「出費」というだけで目の敵にするのは、公共事業になんでも反対すれば仕事してると思っているどっかの党と同じだ。大切なのは、そこに投資した金から、何が得られるのかということ。費用対効果の問題だ。

そしてこれは、金のみならず、時間でも同じことだと思う。
以前「Facebookは時間の無駄」と言った記事があった。探してみたら、元記事は見つからなかった(注:あった。http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20111230/Postseven_78508.html?_p=1)が、その発言に賛同する人の投稿を見つけられた。
http://tomzakki.blog117.fc2.com/blog-entry-2794.html
どうやら、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太氏の発言らしい。

俺はこの伊藤亮太なる人物がどういう人か知らない。が、FPとしても人としても三流の人間であろうと推測するし、この同調者も含めて「可哀想な人」だなという思いを禁じえない。

2月頃、ちょっとSNSを休んでいた頃にも言ったが、確かにSNSにかかる時間的コストは大きい。正直、見過ごせない大きさになりつつある(だからこそ、忙しい一時期遠ざかるを得なかった)。その意味では「時間の無駄」という主張は一面正しい。が、逆に言えば単に一面的な底の浅い見方でしかない。

上記の金の話と一緒で、投資したコストからどれだけのリターンが得られるのか。その観点無くして話は始まらない。そう、時間も投資財なのだ。「FPとして三流」と言ったのは、時間が投資財であるということが分かっていないと思えるからだ。

確かに氏は言う。「毎日つぶやいたり、行動を記したとしよう。その時間はどのくらいかかっているであろうか。なんやかんやで1日に合計すると30分や1時間も見ている人、いいね!を押したりしている人はいないだろうか? その時間を仮に時給900円で働くことができたと考えた場合、年間で10万円~30万円分もの価値を無駄にしている」。それは正しい。だが、それなら、その10万円~30万円以上の「何か」が得られる使い方をすれば良いだけの話。単に使い方が下手という話にしかならない。

そもそも、SNSで数十人の友人達に合計10万円~30万円のコストをかけるのが勿体無いって、よっぽど詰まらない友人しかいないんだろうな、とも言える。それが氏を「人として三流」とする根拠の一つ。そもそも、友人の「価値」を金で計ること自体正しいかどうか怪しい。友人の価値、それは「プライスレス」だ。

同調者も言う。「フェイスブックやミクシィなどのSNS,ツイッターなどのつぶやき的ミニブログなど、それ自体をビジネスの道具にするのでなければ、ハッキリ言って時間の無駄」。時間を直接的に儲かる金でしか考えられないのが「可哀想な人」という大きな理由。「金を得られる時間以外は無駄」って趣味の時間は?そんな人生の「深み」なんてたかが知れてるし、その人の人間的魅力も推して知るべしだ。

「貴重な時間をそうした”暇つぶし”に浪費するのは大いに無駄だし、競争社会に生きるサラリーマンには危険ですらあると思う。そうした時間を何か一つの分野の勉強に当て続ければ、他の人に相当なアドバンテージを築ける」というのは事実だろう。

だが、人生の価値は「サラリーマンとして会社で出世すること」だけしか思いつかないとしたら、それはとても哀しいことだと思うぞ。

ナンセンスな卑屈さ

2012-03-06 22:48:01 | ニュース
駅は全面禁煙…でも駅長室には喫煙所 大阪市営地下鉄(朝日新聞) - goo ニュース

異端な意見であると自覚した上で、敢えて書く。
俺は、この記事(あるいはその内容)、極めてナンセンスという意見だ。

禁煙の方針は、社局が決めたことだから、職員はそれを守るのが当然。
会社や職場の方針を、社員・職員が勝手な解釈で変えていいわけがない。だから駅長の行為は「命令違反という点で」悪い。それはそれで大前提。
だが、そもそも、この「禁煙の方針」は合理的なのだろうか?

「その駅を利用するだけの人間」と「その駅を職場とする人間」で、ルールが違うことは別に異常でも何でもない。立場が違えばルールが違うのは当たり前。それを「身内に甘い」と卑下する合理的理由など何もない。
多くの企業が、社外の人間が社内で写真撮影をすることを禁じているが、仮に社内の人間には写真撮影を許可していたとしても、それで身内に甘いということには成り得ない。単に立場が違うから許される範囲が違うというだけの話だ。

目的が「火災の防止」にせよ「健康増進」にせよ、単に適切に管理された場所で適切に喫煙すれば目的は達せられる話。運転室内での喫煙や、先日の火事の原因となった倉庫での喫煙は、管理されていない場所での、だらしない喫煙だから問題なのであって、何ら「管理された喫煙室」を設けることを否定する論拠にはならない。

別に裏づけがあって言うわけではないが、いつもこの手の記事(とその尻馬に乗って騒ぐ輩)は「公務員や大企業社員は他の人間にヘコヘコ低姿勢であるべき」という「卑屈なコンプレックスの裏返し思想」に思えてならない。マスコミも「公務員や大企業を叩くと溜飲下げて喜ぶ人がいて儲かる」と考えているし、実際、そうやって喜ぶ人間がいる、と思う。そういう下賎な思想にはヘドが出る。

こういうことを言うと「オマエはタバコを吸うのか。スモーカー擁護だ」と言い出す愚か者が湧くことが多いが、俺は生まれてこの方、一本もタバコを吸ったことがないし、むしろタバコに嫌悪感に近いものすら抱いている。だが、非合理的な理由で、他の人間の嗜好を踏みにじる(そんな権利は誰にもないのだが)程、愚かな人間ではないというだけの話である。