線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

中込のラーメン屋、東栄食堂

2018年01月18日 22時33分56秒 | 食べ物
 過日、佐久市は中込の出張の帰りに、ふと目に入ったラーメン屋さん。行ってみたいなと思い、今日さっそく行ってみた。東栄食堂だ。

 時刻はまだ12時前。中に入ると、優しそうなお母さんが「今朝、道が凍って、塩カルまいてくれたんだけど、ウチみたいな古い建物は傷んじゃうんだよね。掃くまで、中で待ってて」との会話から始まる。

 いや…お話の楽しいお母さんだ。さて入店。

 ああ…店の外観といい、店内といい、この昭和な感じがたまらない。古さはあるものの、きれいに掃除されている。

 さてメニューはこれだけ。


 お母さんとの会話が続く。初めて来たこと、今は夜の営業はなく、昼間だけなことだけど、かつてはお向かいに銭湯があって、夜9時過ぎまでにぎわったこと…。なかなか楽しいお話が続く。そしてお年は…「ヨンハチよ!」とのこと。何のことかな?と思ったところ、「反対にするんよ」とのこと。御年84歳だ。何ともお元気なお母さんだ。

 さて、今日はチャーシューメンを注文。

 おお!黒い!しかし、色ほどしょっぱくない。むしろ甘いくらいだ。お母さんによると、チャーシューを煮たときの煮汁をスープにしているという。そのせいか、色ほど味が濃いわけではないようだ。

 この昭和な感じのお店で、昭和な感じのラーメン。なんともおいしい。東栄食堂の味は、このお母さんのお人柄の味なのだと思う。

 しかし…残念なお話が一つ。実は、この3月でお店を止めてしまうのだそうだ。「もう年だから…」とのこと。ああ、残念だな。すかさず「3月までにまた来ます!」と思わず言ってしまった自分。
 「じゃあ、もう1回来てね」とのこと。いやいや、1回といわず、何回か来たいな。

 ホントにほっこりとした気分にさせられる、味のあるラーメン屋さんだ。



 
コメント
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