白龍のオウム・アーレフで過ごした日々

オウム・アーレフと新団体「ひかりの輪」について考える。

上祐氏の告白

2007-03-18 02:28:23 | Weblog
 上祐氏が新たにまたブログを作りました。
「上祐史裕からのメッセージ2007」というブログです。
(左側にあるブックマークから飛んでいけます。)

 今まで作ったブログとは、少々趣が異なり、教団内外の方々へ向けて、相当メッセージ性の高いものになっています。その中で、自分が事件にどのように関わったのかをカミングアウトしております。これは、かなり大きな賭けに出たなという感じです。新教団設立で上祐氏に対して注目が集まる中、自分の事件への関与をいつか必ず質問されるに決まっています。その前に、手を打っておこうということなのでしょうか?

 これを見ると、大きな事件には直接的に手を出していなくても、上九でボツリヌス菌の実践が行われていたことも知っていて、亀戸の炭疽菌事件では、全体のまとめ役、進行管理の担当者でした。サリン事件の原因となった、サリン製造の研究や、第7サティアンでの製造構想に関する話し合いに、参加したと述べており、ヴァジラヤーナ計画を知り、その計画に関与していたことは明らかだと述べています。

 今までこれらの事件に関して、私などは、上祐氏が関与しているという噂話を聞いたことはあっても、実際のところはさっぱり分かりませんでした。他の信徒さんも同様でありましょう。それが、今回本人の口から明らかにされたのです。これは、疑うことの出来ない事実となりました。

 さて、上祐氏は確かに実行犯ではなかったようですが、教団のハルマゲドン実行委員会(私が勝手に命名)によるヴァジラヤーナ計画に関与していた事実は明らか。一歩間違えば、自分もサリンを撒いていた立場にいたということでありましょう。そして、その後、それらの事件を知りながらも、内外に対して嘘をつき続けてきたということです。

 普通の社会生活を送っている者の感覚からすれば、自らの関与した事件の重大さに鑑み、自ら教団の第一線から退き、教団の速やかな解散を促すという形になるのが当然ではないかと思われるが、今のところそのようにするつもりはないようです。

 それでは、信徒はどうであろうか?実際このように、ヴァジラヤーナ計画が行われていたという事実。かつてのオウムがユダヤの陰謀などではなく、出家者による明らかな殺人が行われた事実。そして、それらに関与していた者が現在も団体を指導している事実。これらの事実を知り、踏まえて、さらに今後も教団に身を委ねるのだろうか?今後信徒の見識も、問われることになるのではないだろうか?

 ただし、どちらにしても、このように自らの言葉で、過去の全ての出来事を語っていただくことは、大変重要です。それぞれの信徒、サマナの潜在意識に根強く存在する、教団や教祖に対する絶対性や恐怖という観念の鎖を断ち切ることに繋がると思うので、大いに語っていただきたいものです。


■自分が知っていた教団の一連の事件への関与など

 私は、坂本弁護士事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件といった、大事件に関与してはいませんが、旧教団が考えていたハルマゲドン計画から見れば、このような大事件でさえ、相対的には小さな事件ということもできるのです。

 旧教団は、元代表のハルマゲドン預言に基づいて、そのハルマゲドン預言を自ら成就させるために、すなわち、大多数の日本人について、当時の教団の言葉で言えば、ポワをする(すなわち、客観的にはその生命を奪う)計画を持っていました。

 このような計画は、89年の初頭には、大師会議の中で明らかにされていた、と記憶しています。その際に、元マンジュシュリー正大師こと、故村井秀夫氏が、自らの役割・使命として、「衆生のポワ」をあげていました。

 そして、90年から、上九一色村で、最大の毒性がある生物兵器とされる、ボツリヌス菌の製造が始まりました。私は、この製造実験に直接は関与していませんでしたが、その実践が行われていることは知っていました。

 そして、それは、ハルマゲドン預言を成就するためです。

 また、皆さんが知っている、同じ時期の石垣島セミナーは、ボツリヌス菌が完成して、散布する場合に、サマナ・信徒が、その被害を受けないようにするために企画されたものであって、オースティン彗星によるハルマゲドンからの避難が真実の目的ではありません。

 そして、私の役割は、このセミナー(という避難行動)の事前調査、企画、実行でした。この際は、結果として、製造された菌は有毒なものではなく、セミナーを実施しただけに終わりました。

 これを初めとして、私は、93年の亀戸での炭疽菌の製造・実験でも、全体のまとめ役、進行管理の担当をしていました。その際も、製造された菌は有毒なものではなく、いわゆる「異臭騒動」として終わりました。

 これらの事件について、元代表が、89年や93年の本当にハルマゲドンを起こそうとしていたのか、自身の預言である97年に起こすためのシミュレーション・準備研究として位置づけていたのか、と問われると、菌についての専門知識がない私にはわかりませんが、ともかく、私が、ヴァジラヤーナ計画を知り、それに関与していたことは紛れもない事実です。

 その後も、サリン事件の原因となった、サリン製造の研究や、第7サティアンでの製造構想に関する話し合いに、私は参加したことがあります。

 そして、私が、重大な刑事事件の責任を問われなかったのは、第7サティアンでのサリン製造の話が出てきた直後に、(私が日本にいると身に危険があると考えた)元代表の指示で、ロシアに移動することになったからであることは、皆さんもご存じの通りです。もう少し、日本にいれば、重大事件の責任を問われた立場でした。

 坂本弁護士事件は、真実、事前には、知りませんでした。しかし、事件発生直後、私は、元代表から直接、教団が関与したと推察できる示唆を受けました。

 サリン事件についても、事前には、知りませんでしたが、発生直後、日本に帰国して、元マンジュシュリー正大師こと村井秀夫氏などと共にワークしたので、(彼は教団の関与をわざわざ明言はしませんでしたが)、十分推察できる状況でしたし、しばらくして、元代表が、教団の関与を私に直接、明言しました。

 こうして、私は、教団のハルマゲドン計画を知って、それに関与していましたし、立件された重大事件にも、自ら直接には関与はしていないものの、教団の関与を知らされつつ、それを否定する広報活動を行っていました。

72 コメント

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Unknown (無料体験者)
2007-03-18 09:35:54
上祐氏によって教団が事件に関与すると知らされたために揺れて脱会された知人の信徒の方がありましたが、今回の発言は一層影響が大きいかもしれません。どうやら上祐氏の真意は世間の一部で噂されるような、教団のソフトランディング解散にあるのではないかとさえ思われると。
こんな発言したところで、世論は減点法だから、正直で殊勝であるなんて言ってはくれないでせう。白龍さんがいみじくも示された通り、揺れてますます信徒の心が離れていくだけでしょう。

私の場合には上祐氏の7t発言も炭そ菌ワクチン散布も知ってましたし、「事件」の構図が、上祐氏が必死で説明しているような単純な「オウム単独犯行説」で到底説明できるようなものでないこともよく知っています。

信徒の方々、上祐氏の単純な「事件の構図」説明に騙されることなく、一部のジャーナリスト達が根強く語っている「事件の闇」の部分にも目を向けてください。旧教団が犯行に関与したことは明白ながら、真実の解明をすることなく、国家権力・大マスゴミ追従の説明を垂れ流す上祐氏の姿勢に大きな疑問を感じるしだいです。
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無料体験者さん (白龍)
2007-03-18 10:02:37
>上祐氏によって教団が事件に関与すると知らされたために揺れて脱会された知人の信徒の方がありましたが、今回の発言は一層影響が大きいかもしれません。どうやら上祐氏の真意は世間の一部で噂されるような、教団のソフトランディング解散にあるのではないかとさえ思われると。

何ともいえませんねえ。
そんな風に勘繰りたくもなるし・・。

>こんな発言したところで、世論は減点法だから、正直で殊勝であるなんて言ってはくれないでせう。

私もそう思います。
世間の風当たりがきつくなるんじゃないでしょうか。

>白龍さんがいみじくも示された通り、揺れてますます信徒の心が離れていくだけでしょう。

信徒の目を覚ましてくださるのは大変結構なのですけどね。

>私の場合には上祐氏の7t発言も炭そ菌ワクチン散布も知ってましたし、「事件」の構図が、上祐氏が必死で説明しているような単純な「オウム単独犯行説」で到底説明できるようなものでないこともよく知っています。

なるほど。

信徒の方々、上祐氏の単純な「事件の構図」説明に騙されることなく、一部のジャーナリスト達が根強く語っている「事件の闇」の部分にも目を向けてください。旧教団が犯行に関与したことは明白ながら、真実の解明をすることなく、国家権力・大マスゴミ追従の説明を垂れ流す上祐氏の姿勢に大きな疑問を感じるしだいです。

上祐氏はどこに行こうとしているんでしょうね?
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Unknown (ケロロ)
2007-03-18 12:43:02
脱会者の賠償の話でもありましたが、彼は価値相対主義者(上も悪いが、下も悪い。俺も悪いが、お前も悪い)ですが、広く自分の考えを発表することによって墓穴を掘っている感じがします。

お前が犯罪者側の中心にいたなら賠償するのは当然。

正直にあろうとして支持を集めようとすると、団体の存在意義やなんでお前の尻ぬぐいの手伝いをしなきゃいけないの?となるでしょうね。
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上祐氏の真意 (yasu)
2007-03-18 14:05:39
パモ~チャナ師のような「ひとりオウム」や
わたしのような「オウムもどき」を増やすことで、
教団に依存する者を減らすことにあるのかも。


第一、ソンシや猊下のいない団体なんて、
無意味だと思いますね。


と、教団関係者には辛いコメントをしておきます。
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VT正悟師のブログでの告白 (まいける)
2007-03-18 14:39:04
予言

naさん、ぼんちさん、コメントどうも。

正直なところ、●年に何が起きるという個別の予言は余り深く信じてはいませんでした。
ただ、最後は必ず正義は勝つ!という訳の分からない確信があったのです。
まあ宇宙戦艦ヤマトが、たった一隻でガミラスに大逆転するというか、ウルトラマンがいつも負けそうになって、
カラータイマーがピコピコなってから逆転するというか。。。

99年に起こった現象の流れは、大逆転どころか完敗に次ぐ完敗という感じで、
その訳の分からん確信を壊してくれたわけです。
勿論、どこかで予言を信じていたところはあります。2000年問題とか、何か起こるんじゃないかと。

だから2000年の心境を思い出すと、まだマトリックスの中で夢を見ているというか、
まだキリストのイニシエーションで夢を見ているんじゃないかという感覚がありました。
あと予言が全てをチャラにしてくれる責任逃れの口実にしていたところがありましたね。
そういう自分のいい加減さに気付かされてショックだったということです。

簡単ですが、こんなところで。

2007/03/17(Sat) 21:04 | URL | VT #-[ 編集]


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Unknown (滝本弁護士ブログから転載)
2007-03-18 18:28:46
---参考までに改めて----
オウム集団幹部らの2000年1月16日頃の会議内容
ー上祐提案の改革案

出席者上祐史浩、村岡達子、野田成人、杉浦実、岡田弘幸

1 「宗教団体アレフ」にする。
・組織の性格は、教団を拡大して尊師の死刑を止める。
・そして再開を可能にする。
・表向き、教祖や子どもなど麻原家を、外す。

2 新たな布教活動として
① 「21世紀サイバー教団」として、インターネットで布教活動をする。
② 「アクエリアス教団」として、科学と宗教が合致した超人を育成する。
③ 「ホワイトフリーメーソン」として、オウム色を出さずに救済活動をする。企業活動の基盤をつくる。
④ グローバル教団になるべく、イギリス・ロシアで、インターネットを活用して、布教、経済活動をする。

3声明では、麻原尊師の指示、関与を認める。
・謝罪し、被害補償活動を行う。
・被害者を「守護者」と呼ぶ。
・発表することで、マスコミを味方につける。

4 観察処分について。
・立入り検査を逆利用して、危険性なしのアッピールをする。
・職権濫用の告訴、国家賠償請求の前提として、証拠の保全に努める。
・大日本帝国に似ているとして、国民を味方につける。

5 立入り検査に対する「対策マニュアル」
・法務部名で出す。
・訴訟、懲戒免職を求めるために、氏名・役職を確認し、写真を撮る。
・問題がないものはある程度見せるが、焦らしながら見せること。
・金庫や机は、鍵をかける。自分の机じゃないという。パソコンは、立ち上げを求められても、自分のパソコンじゃないのでバスワードを知らないと。
・人の調査に対しては、立入り検査は設備や帳簿の調査が対象でしょう、という
・個人的に使用している者、団体に無関係などと対応する。
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本日の名言 (Unknown)
2007-03-18 21:19:38
それは、「人の(慈悲の獲得の)ために、グルに帰依する教えがある」のではなく、「グルに帰依する教えのために、人がある」という考えになり、本末転倒だと思います。

               上祐氏のブログより

オウム・アーレフの内情に対する
適切な言葉だと感じました。
返信する
VT正悟師ブログの回答 (アーレフ解散派)
2007-03-18 21:25:38
>>上祐のエライ所は「麻原は解脱していない」とハッキ>>リ言った事。

>アーレフ解散派さんお久しぶりです。
>それはどこかで言っていますか?
>公にしています?

こちらのブログでお答えします。
インターネット上。たぶん2ちゃんねる。心と宗教板
ではないスレで、最近、雨後の筍のように乱立している
上祐関係のスレのどれかだったと思う。記憶が正しければ・・ですが。そこにmixiか何かの内容を貼りつけているのがあって、その中の文脈で「麻原は解脱などしていないのだから・・」というような表現をしていたと思う。保存していない上にいろんなスレを見ていて記憶がアイマイで間違っているかもしれない。申し訳ないですが・・・
見つけた人がいたらお願いします。

返信する
お知らせ (アーレフ解放派)
2007-03-18 23:36:00
俺、アーレフ解散派はアーレフ解放派、もしくは単に
解放派とハンドルネームに変更します。

俺はアーレフを解散させることより、いかにして邪悪
から離れるか、いかにして邪悪を踏まないか、いかに人生を立て直すかに軸足を移した。

莫大なエネルギーと時間を費やし、アーレフを解散させる
ことに成功しても、また、批判やあら探しを延々と続けて
も当人の人生に好影響を及ぼすことは無い。それに気づいた。
批判は自我を満足させる。だが、それによって失うものは
大きい。批判は世の中に満ち満ちているので、誰も
それを止めない。しかし当人の運命に大打撃を与える。

かと言って俺はアーレフを認める
つもりなんて毛頭無い。邪悪なのにアーレフはのうのうと存在している。不条理である。なぜ神はその法則によってアーレフを滅ぼさないのか俺はわからない。法則というのは
知識で法則、法則と呼んでいるだけで、実はちっとも法則ではないのかもしれない。とにかくアーレフは今後も存続するだろう。ヤクザも犯罪者もこの世には存在する。そいつらを1人ずつ消していくことは不可能であるし、それが
達成されても悪自体は無くならない。

俺は悪を認めよとは言っていない。もう少し賢明になり
たいのだ。悪を撲滅するより、解放に関心がある。
アーレフからの解放は教材を捨てるぐらい
では解決しないだろう。この邪悪団体は潜在意識に
ありとあらゆる間違いを根付かせるように訓練してきた。
潜在意識に真に正しいことを刷り込ませ、邪悪な要素を
完全に断つように訓練しなければならない。
返信する
アーレフ解放派さん (白龍)
2007-03-19 01:01:55
>こちらのブログでお答えします。

わざわざこちらに書き込んでいただいてすみませんでした。

>インターネット上。たぶん2ちゃんねる。心と宗教板
ではないスレで、最近、雨後の筍のように乱立している
>上祐関係のスレのどれかだったと思う。記憶が正しければ・・ですが。そこにmixiか何かの内容を貼りつけているのがあって、その中の文脈で「麻原は解脱などしていないのだから・・」というような表現をしていたと思う。

おそらく、上祐氏が麻原氏を「最終解脱とは認めているわけではない」
というような表現だったのではないかと思います。

気付いておられる方がいるかどうか分かりませんが、
最近の上祐氏の膨大な書き込みを見ても、
事件に関するカミングアウトなどはあっても、
麻原氏が解脱していないと明言している書き込みは、
全くと言ってよいほど無いのです。

確かに「不完全」というような言葉を使い、
似たような意味を表そうとしているのかもしれませんが、それこそ不完全です。
麻原氏は最終解脱者ではないばかりでなく、
解脱もしてはいなかった。
だから、高弟達も解脱には導かれなかったと、
はっきり述べるべきです。

それを言うことは、自己を否定することになるかもしれませんが、
真実は真実として述べるべきです。
しかし、そこだけは口を濁して明言を避けているのです。

言葉数を多くして、詭弁を弄するよりも、
短い言葉で真実を述べたほうが、
人の心に訴えるものがあるのではないでしょうか。
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