野党3党首による党首会談で「審議復帰」を決めた小沢一郎。
「審議拒否」に対する世論の声は厳しかっただけに、どのように「復帰」しても更なる批判にさらされるのではないかと思っていました。
ところが、降って湧いたような「健全」という柳沢発言。民主党にとっては「渡りに船」で国会審議に臨む大義名分ができました。
その大儀は、問題発言が続く厚労相に辞任を迫ること、そして首相の任命責任を追及するというものです。
もちろん、大義名分が立ったことで国会審議に復帰しやすかったのですが、復帰したが故に小沢一郎が一番心配している「事務所費問題」の追究も始まる可能性が出てきました。
柳沢問題でもう少し先の時期にまで延ばせそうですから、時間稼ぎが出来たことで安心したのか、日本記者クラブでの記者会見で威勢のいいことを言っていました。
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<小沢民主代表:事務所費公表「時期が当然ある」>
民主党の小沢一郎代表は6日、東京都千代田区の日本記者クラブで会見し、衆院本会議の代表質問で表明した自身の資金管理団体の事務所費公表について、政府・与党側が公表しなくても実行するかを問われ「今、お話しのような時期が当然あるだろう」と前向きな考えを示した。ただ、その時期については「今、細かいところまで精査させている」と述べるにとどめ、「政府・与党の要職にある人、野党では私も含め国民の不信を取り除くために公表すべきだ」と改めて主張した。(毎日新聞)
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以前のエントリ、小沢一郎自らが率先して情報開示をするべきだと書きました。しかし、本当に事実を聞ける時期が来るのでしょうか。
徹底した調査を行っているようですが、「グレー」なモノが出てきたときには「時期ではない」と逃げる可能性もあります。
現役雑誌記者による、ブログ日記!by オフイス・マツナガ<取材メモ:やはり貴重な政治金収支報告書>という記事には、「あり得る」だろうなと思わせる状況が綴られていました。
「健全」という柳沢発言は、小沢民主党にとって国会審議復帰への「助け船」となったのですが、その「助け船」で戻ってみたら政治資金問題で「ドロ船」にならないように気を付けなければいけません。
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民主党は民主党でこんな状況ですからねぇ
ちなみに、生む機械発言の前後はこんな発言
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070130-OHT1T00025.htm
これはこれで酷いが、マスコミの重箱の隅つつきも良く解る
そして健全発言は、「他方、当人の若い人たちは結婚をしたい、それから子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけだから、本当にそういう若者の健全な、なんというか希望というものに我々がフィットした政策を出していくことが非常に大事だと思っている。」で、「2人以上持ちたいと言う健全な状況」→「2人以上産まない女性は健全じゃないのか」とまるっきり意味を変えて揚足鳥をしているのは、かなり問題ではないかと
コメントありがとうございます。貼り付けて下さったhtmも読ませてもらいました。