はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

当事者の辛さ

2006年04月29日 | 政治

 横田早紀江さんとブッシュ大統領の会談が行われました。家族会の関係者としては、とうとう米国の大統領の心を動かすことになり、超大国という援軍を得て心強くなったかもしれません。
 今日のエントリーのタイトルを「当事者の辛さ」としたのは、対談した両人の立場それぞれに感想があったためです。
 まずは横田さんをはじめとした拉致被害者のみなさん。
率直な感想は、「到底、同じ心にはなれない」ということです。
拉致議連なるものもありますが、どうしても直接の関係者ではありませんし、多くの国民も祈る側の立場にあります。写真展にも足を運びましたが、ただ祈るしかないという状況にさらになったという感じです。
もう一つ思ったのが、語り続けることの厳しさです。
昨日のエントリーでも書きましたが、何度も同じことを繰り返すたびに、被害にあったときの情景を思い起こすでしょう。
聞く人たちは初めてのことでも、家族の人たちはもう何度も同じ話のはずです。
本当に根気のいることですし、当事者でないと分からない疲労感だと思います。当事者はどこまでもいっても孤独なのかもしれません。
 孤独と言えば、米国大統領も孤独でしょう。国益を中心に考えたときに、イラン、北朝鮮が脅威である事は否めません。
その解決のためにリーダーシップを発揮することを期待されているのは大変な重圧でしょう。
今回の会談も大統領としての作戦のアイテムでしかないのでしょうが、これもまた致し方ないという感想を持っています。
米国が世界の指導者であるという考え方にすべて賛成とは言えませんが、指導者であるブッシュの孤独は理解してあげてもいいと思います。
下院という議会で横田さんが陳述したことで、議会からの圧力も加わります。これからの大統領の手腕に期待します。
間違っても、早急に武力で解決を図ることはないでしょう。
ブッシュも当事者として説得を重ねるしかありません。
 当事者になると責任を取らないといけません。今、仕事のなかでも当事者となっている身としては、語り続け、説得することから逃げてはいけないと思っています。

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「悪の枢軸」と拉致問題

2006年04月28日 | 政治

 北朝鮮による拉致事件の公聴会が米国下院議会で開かれました。
その様子を報道番組で見ました。切々と訴える横田佐紀江さんの姿を見て思わず胸が熱くなるものがありました。
我が子が拉致された状況を何度も話すことが、どれだけ苦しいことだろうと思っていたら、めぐみさんの弟の拓也さんが思いやりのあるコメントをしていました。
「姉の話をするたび、母は悲しい思いをさせられる。繰り返しつらい話をしなければいけないのかと思うこともある」
 横田佐紀江さんの陳述書の全文を読んでみました。以下に気になる点を抜粋してみます。
◇あの国がいかに凶暴であり、人の命を何とも思っていないようなところであるということはもう世界中が知っています。貴国のブッシュ大統領が、「悪の枢軸」と言われる通りです。たくさんの日本の、韓国の、また多くの国の何の罪もない若者たちが数十年間も抑留され、向こうの思ったように動かなければ強制収容所や、銃殺刑にされるかもしれない中で、一刻一刻助けを待っているのです。まだおぼれたままでいるのです。おぼれた人がいれば、私たちはすぐにでも手を差し伸べるのではないでしょうか。ほかのいろんな用事をまずおいて、飛び込んで助けるのが人の心ではないのでしょうか。
◇私たちは、本当にもう心身疲れ果てておりますけれども、子供たちが助けを求めている間はどんなことがあっても倒れることができません。日本の国民、全世界の自由を愛する国民の総意で、「怒っている」と北朝鮮に態度を示していただきたいと私は願っています。「拉致は許せない。全被害者をすぐに返しなさい。それがないなら経済制裁を発動します」とはっきりと言っていただきたいのです。


 ブッシュ大統領との会談も今晩予定されています。おそらく、大統領は非常に関心を持って事にあたるでしょう。ブッシュ政権の末期ですが、イランそして北朝鮮の核問題を未解決のまま見過ごすわけはありません。
米国にしてみれば北朝鮮に対する交渉カードの一つが、拉致問題という位置づけにされてしまうのはしかたありません。ここは利用されると分かっていても、米国の力に頼ることも一つの戦術です。
 しかし、全世界に拉致事件を知らしめることが出来たことは、大きな転換期を向かえてきています。多くの人が悔やんでいるのが、これまでの日本政府そして自民党の一部議員による謝罪外交であるのも事実です。
小泉首相の任期5年のなかで、拉致問題に正面から取り組んだことが、最大の功労であると思っています。米国のポチと言われようが、ブッシュとの親密な関係も横田さんの面会が出来るようになった要因です。
 次の首相が誰になってもこうはいきません。9月までの任期までに大きな前進があることを祈りたいと思います。

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見て惑わず、聞いて惑わず。

2006年04月27日 | 仕事

 ゆっくり物事を考える時間が必要なときもあります。今日はそんな一日でした。これまでの仕事が一段落して、新たな事に進む時期になってきました。
 いよいよ試練の予感がしているのです。自分一人の理解を多くの人に共有してもらうことにチャレンジすることになりました。
もちろん、自分一人の理解を「理解」とは言わない!という叱責を受けるかもしれません。しかも「理解」を共有してもらおうとしていることが高慢かもしれません。
 あえて「考え方」という表現を避けているのは、訳があります。「考え方」は当然個人個人にあるので、ある一定の方向性を示すというより、幅広く分布しているような感じをもっています。
こうした幅広いものをある一定の方向に向けるには、どうしても自分の「理解」しているものを披瀝しなければなりません。
 いやはや、出来ることならば避けて通りたかった局面なのですが、そうはいかないようです。腹を括って進むしかないのですが、腰を引いてしまいたくなります。
 同世代の政治家たちの姿を見ると、その勇気には感心させられます。政治家の多くは有権者の2~3割で当選となるようですが、今回の新しい事では最低でも関係者の過半数の賛同を得なければなりません。現時点での賛同者の割合はおよそ5%くらいなんです。
「不惑」というキーワードを胸にがんばろうと思っています。抽象的な話しですみません。

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“最初もパー”で“最後もパー”

2006年04月26日 | 仕事

 無事に出張から戻ってきました。
 24日は、大阪で会合。ある地域の首長選挙を巡る、議員同士の微妙な駆け引きを目の当たりにしました。東京とは違った雰囲気に多少とまどいを覚えながらも、無事に仕事を終えることができました。
 続く25日は、京都で人と会いました。午前中かけて、市内を散策し昼食へ。祇園のすぐそばの小綺麗なお店で、たまたま舞妓さんが来ているところに遭遇。
旦那さんの配慮で、舞妓さんが顔を見せてくださいました。いい社会見学にもなりました。帰りの新幹線を京都駅で待っていたら、大学時代の友人に遭遇。京都では遭遇が重なりました。
 955票差という極めて僅差で、民主党・太田かずみが当選しました。やはり多くの方のブログでも指摘されているように、“最初はグー、斎藤健”が自民党の敗因と言っていいでしょう。これをキーワードにしながら、自民党の敗因、民主党の勝因を考えてみます。
 朝日新聞に出口調査の結果が掲載されていました。興味深いのが以下の点。
①女性、20~30代が明らかな「自民支持」の傾向。
②男性、それも中年の男性が民主党支持の傾向
③無党派層が大きく民主支持の傾向。

①の傾向に関しては、
“最初はグー”や小泉チルドレンのパフォーマンスをすんなり受け入れているのではないかと思っています。
②の傾向に関しては、
“最初はグー”や小泉チルドレンのパフォーマンスを拒む姿勢とも取れます。
拒んだ理由には「小沢一郎への期待感」が、特に40代、50代の千葉都民である男性有権者に多かったのかもしれません。
③の傾向に関しては、
前回の総選挙で「もしかしたら自民党を勝たせすぎてしまったのではないか」という点でしょう。

 “最初はグー”と叫んでいる自民党。“負け組ゼロ”という民主党。いったいどちらを勤労者層は支持するでしょうか。折しも格差社会というキーワードだけが先走っていたのところですから、自民党の作戦負けと言えます。
 補選にしては予想外の高投票率で、自民党が期待していた公明党の票も、無党派層の票にかき消されてしまいました。所詮、2~3万票の固定票ですから、投票率が7%程度上昇すると効き目がなくなって当たり前です。

 25日夕方、東京に戻りました。都内のホテルで行われた政治資金パーティーに向かいました。
ニコニコしている武部幹事長やチルドレンの姿を見ていたら、“最初から最後までパー”だと思ったのは私一人ではないでしょう。

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大阪・京都へ出張です。

2006年04月24日 | 仕事
 今日から、大阪、京都と出張です。26日にはエントリーの予定です。
 民主党の勝利で終わった千葉7区補選。齋藤健が国政に参加できなかったのは残念ですが、次のチャンスに期待したいと思います。
 では行って来ます。