シュイロ

読書メモ……

品格なき筆者による品格ある国家論

2009-03-23 12:50:53 | 日記
国家の品格  藤原 正彦 (著)
昨日から読み始め、ほんのすこししか読んでいませんが、
可笑しい本だなあと感じさせられました。

その本にこういう言葉が出てます。
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「もっとも、一番身近でみている女房に言わせると、
私の話の半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷のことです。」
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まさか、同感?!
ちなみに、本文のタイトルはその本の「はじめに」から
取り上げさせていただきました。
つまり、著者の自己評価であります。

読み終わってから、また何か書くかもれません。

【追伸】
この本を読むきっかけとなったブログのリンクを貼っておこう
と思っていたんですが、なんと関連内容はもう削除されたようです。
読む人に不快を与えるということで、深く反省されて、
今まで書いてこられたことを、かなり書き改めされたそうです。
誠に残念でした。
【UPDATE】
失礼しました。関連したところは見つかりました。
ちゃんと生き残されました。LUKEYでした!
では、リンクを貼っておきます。
言いくるめられないように

World Builder (high quality)

2009-03-09 12:43:40 | 日記
World Builder (high quality)


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3月8日、国際女性デー(International Women's Day)
国際的な婦人解放の記念日。国際デーの一つ。
1910(明治43)年の第2インターナショナルのコペンハーゲン第7回大会で正式に制定。
1904(明治38)年、ニューヨークの女性労働者が参政権を求めて集会を開いた日。
日本では1923(大正12)年、社会主義婦人団体・赤瀾会[せきらんかい]が中心となり、種蒔き社の後援で、東京・神田のキリスト教青年会館で婦人の政治的・社会的・経済的自由を訴える演説会が開催されたのが最初だった。
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国際女性デー、おめでとうございます。

SIGNS

2009-03-03 12:49:51 | 日記
SIGNS


/I'm...
/Nice to meet u.
/Nice to meet u 2.
/...
/I have a secret.
/I was watching u first.
/...
/I got promoted.
/We should celebrate.
/Absolutly.
/Do u want to meet?
/Thought u'd never ask.
/Hi

私たちはタマゴ同士です

2009-02-27 12:58:51 | 日記
【日本語全訳】村上春樹「エルサレム賞」受賞スピーチ
http://www.47news.jp/47topics/e/93925.php
【抜粋】
私たちは、国籍、人種を超越した人間であり、個々の存在なのです。
「システム」と言われる堅固な壁に直面している壊れやすい卵なのです。

どこからみても、勝ち目はみえてきません。
壁はあまりに高く、強固で、冷たい存在です。
もし、私たちに勝利への希望がみえることがあるとしたら、
私たち自身や他者の独自性やかけがえのなさを、
さらに魂を互いに交わらせることで得ることのできる温かみを
強く信じることから生じるものでなければならないでしょう。

このことを考えてみてください。
私たちは皆、実際の、生きた精神を持っているのです。
「システム」はそういったものではありません。
「システム」がわれわれを食い物にすることを許してはいけません。
「システム」に自己増殖を許してはなりません。
「システム」が私たちをつくったのではなく、
私たちが「システム」をつくったのです。
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これが、村上氏が身を削っても私たちに伝えたいことなのです。

お勧め関連内容のサイト
http://blog.goo.ne.jp/345shigure/e/0cd7580df3693d3bd4f160418292a371
http://blog.goo.ne.jp/345shigure/e/268a80b030dc7f4c4fd5171ab4d644ed

ロマンティックな革命家

2009-02-26 18:31:13 | 日記

2009年に入って、「チェ 28歳の革命」、「チェ 39歳 別れの手紙」2本の映画が連続上映されました。
先日、1部目だけ観れました。2部目もぜひ観に行きたく、時間を作っているところです。
たまたま、図書館から借りてきた哲学の本の中に、ゲバラのページがありました。
社会主義思想の一部として紹介されています。その内容を気になって、パソコンに入力してみました。

面白いほどよくわかる 現代思想のすべて 湯浅赳男
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チェ・ゲバラ(1928~1967)は二十世紀の改革を願望する
知識人のひとつの典型を示しているように思われる。

彼はアルゼンチンのブルジョアの家庭に生まれ、医者になった。
若くしてフィデル・カストロが指導するキューバにおける革命に参加し、
ゲリラ戦争の代表的な戦士=理論家となった。

ゲリラ戦というと毛沢東の本が連想されるが、毛はスターリン、ヒトラーと
ならぶ二十世紀の三大犯罪者の一人であり、その思想も崇拝者が語るような
哲学どころか、孫子以来の兵学思想を権力欲の立場からもっともらしく
まとめたに過ぎない。そこで、本書ではあえて取り上げない。

ゲバラは毛沢東と違って、ロマンティックな革命家である。
彼は一九六〇年の政権奪取で、キューバ政府の国立銀行総裁や工業大臣に
なったが、権力を楽しもうという気分にはなれなかった。

権力には、甘い砂糖に無数のアリが引き寄せられるように、
人間がうようよとすり寄ってくる。彼によって、これがいとわしくて
ならなかった。共産党はこの人間の本性を活用して政権を維持すよう
とする人たちである。ぱらぱらとアメを大衆になめさせて、、
その分配権を含めて権力を維持しようとするのである。

ゲバラは物質的刺激より精神的刺激を強調して社会主義を建設しようとした。
それは当然にカストロのもとに集まってきた物ほしげなアリ=共産党との間に
激烈な衝突をひきおこさないわけにはいかなかった。 それにまた、
共産党がキューバをソ連陣営=官僚の天国に位置づけようとする国際戦略を
とったのに反対し、共産党と手の切れないカストロとも決裂して、
キューバを去ったのである。

彼は正面から帝国主義と対決した。その理論は多くの青年たちに大きな影響を
与えた。さまざまな第三世界の解放理論は多かれ少なかれ彼から
インスピレーションを引き出している。

一見して、透明で私心がなく、権力欲のない彼は、老獪な政治家である
第三世界のクセ者たちにとっては、赤子の手をひねるような
甘い相手だったかもしれないが、思想的には直截で人の心を打つものがあった。

ゲバラは一時、姿を消したが、やがてボリビアに出現する。彼は農民を組織し、
鉱山労働者と結びつこうとしたが、失敗し、結局、ボリビアの政府軍によって
殺害された。

彼はブルジョアの生まれだが、身近に見る第三世界の農民や労働者を見るとき、
何かをして彼らを解放させようとした。しかし、彼はアメを配って彼らを
組織しようとせず、心に訴えることによって立ち上がらせようとしたが、
いわゆる大衆は動かなかった。

彼の死は現実にぶつかり、砕け散った思想そのものである。