怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

the doors / Live at the Bowl '68

2012-11-02 01:38:28 | 音楽



ライヴ・アット・ハリウッド・ボウル リマスター・エディション [DVD]
ドアーズ1968年夏のハリウッド・ボウルでの公演を収めた作品が、最新デジタル・リマスターにより鮮明な画質で蘇る。
WHDエンタテインメント


Track Listing:

1. Show Start/Intro
2. When The Music’s Over
3. Alabama Song (Whisky Bar)
4. Back Door Man
5. Five To One
6. Back Door Man (Reprise)
7. The WASP (Texas Radio And The Big Beat)
8. Hello, I Love You
9. Moonlight Drive
10. Horse Latitudes
11. A Little Game
12. The Hill Dwellers
13. Spanish Caravan
14. Hey, What Would You Guys Like To Hear?
15. Wake Up!
16. Light My Fire
17. Light My Fire (Segue)
18. The Unknown Soldier
19. The End (Segue)
20. The End


これは買いどすえ。

「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」「スパニッシュ・キャラバン」などの欠落していた楽曲がよそのギグからの音源を切り貼りして復活している―――という以上に、画面のシャープさ、音響のクリアさ、デジタルによるレストアの成果は、本当に半端でない。
ジョン・デンズモアのスネアのアタック、リムショットの音色が、ものすごく気持ちよい。

既存の同ライヴのDVDも持っているが、印象はまるで別のライヴを観ているようだ(編集も異なる)。
メイキングも仔細にわたっていて、面白い。

ドアーズってのは、同時期のUKのロックバンドに較べると「横」の関係性が希薄で、ジム・モリソンのわかりやすいセンセーショナリズムで敷居が下がっているものの、音楽的には孤高というか、ぽつねんとそびえたってる印象。
基本はジャズバンドなのだろうが、如何かしら、ジム・モリソンがもっと生きてたら70年代はプログレ方面に傾いていったりしたのかしら。

「名もなき兵士」の銃殺刑を再現する間奏部には、寸劇のちゃちさと(ギブソンSGをライフルに見立てるロビー・クリューガー・笑)、当時のベトナム戦争のぞっとするリアリズムが交錯する。

その後の「ジ・エンド」に、『地獄の黙示録』〔1980〕が想起されてしまうのは、もう、しょうがあるまい。

The Doors (Unknown Soldier Live at the Hollywood Bowl)




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