また来たで～！

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ボットン２号　：「あ。川たろう兄さん、ひよ之介師匠！　どないしたんだす？」


川たろう　：「おー。戻って来たで！　ボットンと豆蔵に紹介したいヤツがおんねん。」


豆蔵　：「あッ！　おまえらー、何かきれいなねーちゃんに目がくらんで、すっ飛んで行ったんとちゃうんかー！　また戻って来たんかいな。」


ひよ之介　：「すまん言うてるやんけ。」


豆蔵　：「言うてへんやんけ！　ほんで、あのねーちゃん等は何モンやってん？」


ひよ之介　：「あー。あれな、なっちゃんのツレや。前にな、お前が氷の中で半分死んどった時に聞いてたんや。なっちゃんから。」


豆蔵　：「ふーん。・・そうか。　ほんで、その人相の悪いカラスは誰やねん？」


川たろう　：「カラスやったら“人相”ちゃうで。」


豆蔵　：「言葉のアヤや！　松浦あやや！」


ひよ之介　：「しょうもなッ！！　豆蔵おまえ、それおもろなさ過ぎや。　おまけに初対面で人相悪いと来たで！　罰としてタダでなんか食わせろ。」


豆蔵　：「たかりに来たんかい！」


川たろう　：「わはは。豆蔵、コイツはな、なっちゃんが住んでた山におったカラスでな。　なっちゃんらとは古い付き合いやねん。　オレ等が追いかけていった、あの女の子らと一緒にな、なっちゃんのトコに来たんや。」


カースケ　：「カースケ言います。よろしゅう頼みますわ。豆蔵さんとボットンさんの事は・・お二人から、よう聞いてます。」


豆蔵　：「・・・どうせお前ら、ロクな事言うとらんやろ？　カースケ、よろしくな。小豆洗いの豆蔵や。」


ボットン２号　：「ワイはボ・・・・ザー・・ザー・・・ピー・・・●△◆☆※・・ブツブツ・・・。・・・・ぼ、ボットン２号だす。」


豆蔵　：「・・・。・・・ボットン、お前今日どないしてん？　ずーっとザリザリ言うて・・。電波拾てるって言うけども・・。」


ひよ之介　：「・・・何か・・。交信してるみたいな音やな・・。」


川たろう　：「分かんの？　師匠？」


ひよ之介　：「・・いや、分からんけど・・な。でも、それっぽい感じやな。」


ボットン２号　：「・・・。い、いや、何かの電波を拾ってるんですわ。・・・こう、海にでっかい船がおるとか・・ここから遠くないトコに佐川急便のトラックが止まってるとか・・。」


豆蔵　：「何が佐川やねん。　そんなもん、見たこともないがな。」


川たろう　：「オレ等、海岸から来たけど・・・船の姿も見えんかったし。」


ボットン２号　：「・・た、大した事とちゃうでしょう！」


豆蔵　：「・・・・。」



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