雨過天青

のんびり更新中。

やばし。

2013-05-04 | 雑文
長い長い長い間放置していたらテンプレ解除&ログインがロックされてました(笑)。笑い事じゃねぇぞ。
とりあえず応急処置用更新…また近々文章のほうを投稿できれば。
余りにも長い間放置していたので、どんな話か自分でも忘れてた。読み返してみてこれナルサイじゃなくてただのサイ→ナルだろ、とセルフ突っ込み。哀しくなんか、ない。

ナルサイ10

2011-12-02 | ナルサイ(タイトル未定)
殆ど拗ねた子供のような有様のサスケを宥めるのに四苦八苦しながらも、どうあっても「帰っていい」とは言わない辺りがナルトもナルトだ、と、呆れ半分感心半分で眺めながら、一人ちびちびと呑み進めていると、
「なぁ、お前も何とか言ってくれよ」
 と、机の下からナルトに助けを求められた。
 この状況で何とか、と言われても…と言葉を探すうち、ふと脳裏に浮かんだのはやはり、昔読んだ本に載っていた「空腹は人を短気にさせる」の一文で、
「…うん、…とりあえず」
 ずり、と座ったまま壁側に寄り、ベンチ式の座席に一人分のスペースを空け、
「サスケくんも座ったら? ここのごはん、美味しいよ」
 と、あっけにとられた顔で見上げてくる二人に、にっこりと笑み返してやった。
 若い頃からナルトに散々「空気が読めない」と揶揄されてきたが、今となってはその性格が結構良い武器になっているかもしれない。
「あのな…」
 我に返り苦々しげに眉を寄せながらも、空腹だったのは図星だったらしく口ごもってしまったサスケに、
「ごはん食べてから一緒に仕事に戻ればいいじゃない。何なら、僕も手伝うし」
 だから、駄々をこねてナルトの気を引くのはこの辺にしておいて欲しいな、という意趣までもが伝わったかどうかは分からないが、含みを込めた笑顔で和解案を提示してやると、ややあって、サスケはその整いすぎているほど秀麗な顔に、ニヤリ、と、かの大蛇丸仕込みの極悪な笑みを浮かべたのだった。
 

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2011-11-29 | 雑文
超超超久々に更新してみました。迷走しています(笑)。
もう何をどうしたかったのか分からにゃい…。サスケがどうにかしてくれるかな、と思って出してみました。
今更ですが一応、ナルト達が23・4歳くらいのつもりで書いてます。サスケは結局木の葉に帰って来て、監視という名目で火影側近(という名の雑用係)をやっている、というイメージで。

ナルサイ9

2011-11-29 | ナルサイ(タイトル未定)
「いつまで呑んだくれてるつもりだ、ナルト!!!」
 飲み屋の立て付けの悪い引き戸が乱暴に開かれる音とほぼ同時に、店内に怒声が響き渡った。
 背後を振り返って確認せずともイヤと言うほどよく知っているその声の主が、店の最奥に陣取っている自分たちにめがけて荒々しく歩み寄ってくる気配に、思わず眉根が寄ってしまう。
 向かいに座っているナルトはといえば、陽気に賑わっていた周囲の酔客が息を詰めてこちらの様子を窺ってくるほどの怒気を無遠慮に振り撒きながら詰め寄ってくる相手に向かって
「よう、サスケ! お前も呑むか?」
 などと、にへっと笑み崩れた顔で銚子を持ち上げ振ってみせている。
「…てめぇ、今何時だと思ってんだ…」
 両腕を組み、卓の脇に仁王立で射殺さんばかりの眼差しをナルトに向ける男の横顔を見上げ、サイは小さく溜息を落とした。彼が登場したという事は、どうやら宴もここでお開きのようだ。
「何時って…何時?」
「10時まわったとこかな」
「え、もうそんな時間かぁ」
 店の壁掛け時計を見上げながら、2人して呑気に首を傾げる様子がまた、地雷を押してしまったらしい。
「―――オレは、9時半には絶対戻って来いって、言ったよな!? え? このウスラトンカチ!!」
 激昂し、卓を引っくり返さんばかりの勢いで乗り出して里長の両耳を捻り上げながら怒鳴りつけるサスケの様子は、普段の冷静沈着で有能を絵に描いたような火影補佐の姿からは想像もつかない荒れ方で、
「ごめ…ごめんっ!! ついうっかり…!!」
「つい、じゃねぇ! てめぇが決済しなきゃどうにもならねぇクソ書類が死ぬほど溜まってんのも『うっかり』忘れてたってか!!」
 普段なら少なくとも人前では、同期の友でもある火影に対してあくまでも弁えた態度で接しているサスケが、事もあろうに一般人や忍で賑わう居酒屋で、その尊敬すべき里長に掴みかかり怒鳴りつける様を、居合わせた若い忍たちは驚きに目を丸くして見つめ、逆に昔の彼らを知る年長の者達はニヤニヤと笑みを浮かべながら眺めている。
 幸か不幸か最も間近で騒動を見守る羽目になったサイが、極力気配を潜め、それでもこの場においてはこれが己の使命であろう、と、卓上の器類を2人から遠ざけつつもちらちらと盗み見たサスケの横顔には、目の下に濃い隈が浮かび、心なしか肌の色もくすんで見え、羽織っているベストはくたりとして薄汚れている。そうして改めて耳をそばだててみれば、その怒鳴り声も本気で怒っている彼のものにしては随分迫力が足りないような気もした。
 これは、少なく見積もっても3日は家に帰れていないな、と、思わず同情の念で眉間を曇らせると、気配でそれを察したのか、ナルトの襟首を掴み上げたままのサスケがじろりと睨みつけてきた。
「………何だよ」
「えーと………お疲れ、さま?」
 思わず口を吐いて出たのは我ながら呆れるほどに緊張感の無いセリフで、しかもシンと静まり返った店の中でその声は妙にはっきりと響いてしまった。
「………」
 無言のままこちらを見つめて来るサスケの視線の強さに、石にされたように固まってしまう。ぴりぴりとした空気の中で壁掛け時計の秒針の音がやけにはっきり響くのが聞こえ、背中をつうっと一筋冷汗が走った、その時。
 きりりとつり上がっていたサスケの眉が、ふにゃりと下がるのが見えた。
 あ、と思ったときには既に、糸が切れたようにくたくたっとその場にしゃがみこんでしまったサスケは、力なく肩を落とし項垂れたまま、
「そーだよ…死ぬほど疲れてんだよ、オレは…」
 と、地の底から這い登るような声で呟いた。そして、恨みがまし気にナルトを睨み上げたが、その目からは一瞬前までの火を噴くような怒りの色は消え失せていた。
「ご…ごめんなサスケっ」
「…もーイヤだ。オレは帰る。帰って寝る」
「そんな事言うなって、サスケがいねーとオレ困るってば」
 どうやら、長い付き合いのナルトですら、こんなにも萎れたサスケの姿は衝撃的だったらしい。慌てて席を立ち、サスケの傍にしゃがみこんで懸命に宥めるが、
「勝手に困れ。オレはもう知らねぇ」


雑文

2010-08-13 | 雑文
随分長い事間が開いてしまいました…先を考えずに思いつくまま書いているので行き詰ったのです。近いうちになんとか終わらせて、新しい話を載せたいです。
個人サイトも持っているのですが、そっちも開店休業状態なので、サイトに載せてある文もこちらに移していこうと思います。そっちにも書きかけの話があるので、続きが書けたらいいな…(汗)。