B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

定年サラリーマンのOFF日記もあります。

提示ミス・・・見れば判るであろう

2017-09-15 08:38:30 | その他

提示ミス・・・見ればわかるであろう

 

昼飯はワンコインを旨としている。

ロードサイドにはお安い店がたくさんある。

「かつや」という店も時々利用している。

 

(定員) 「御一人様ですか。?」

(拙者) 「この通り一人でござる。見れば・・・判るで・・・あろう。」

(定員) 「カウンターの席へどうぞ」

拙者はすぐに注文をする。

(拙者) 「梅を」

「かつや」では一番安い。

(店員) 「ありがとうございます。梅、一丁」

と大きな声で後方へ伝える。

暫くすると、テーブル越しに「かつ丼 梅」を渡される。

会社員の悲しさ、休日の土曜日でも食事をする時間は早い。

アッという間に、食べてしまう。

伝票を持って会計に、割引券とお金を渡す。

(会計) 「これは何ですか?」

(拙者) 「見れば判るであろう、割引券でござる。」

(会計) 「お客様、これは かつや ではなく 吉野家の割引券ですよ。」

拙者はこの言葉を聞いて さすがに慌てた。そして 財布の中にあるはずの かつやの割引券を探した。

しかし、なかなか、見つからない。

仕方なく、割引券を使わずに、支払うことに。

ワンコイン(500円)と少々の小銭が出ていった。

 

まだ11時半過ぎ

接骨院に行かねば・・・と思い、急ぐ。

(拙者) 「なんとか 間に合った。」

接骨院のドアを開け、受付に診察券を渡す。

(受付) 「尻毛さん、尻毛さん。これはなんですか」

(拙者) 「見れば判るであろう。診察券じゃ。」

(受付) 「これは歯医者の診察券ですよ。〇✖接骨院の診察券はありませんか」

(拙者) 「これは失礼」

と笑ってごまかす。

財布の中の接骨院の診察券を探すと、その診察券の陰で かつやの割引券が 静かに微笑んでいた。

かつやの割引券は拙者に「見れば判るであろう」と言っているような気がした。

 

 (完)