芸妓は身ていた
拙者は街歩きが好きである
岐阜市のメディア・コスモス周辺をその日(2017年8月下旬)は歩いていた。
年配の男性がビルの二階へ階段を昇るのを見た。
すると急に窓ガラスを閉める音がする。
見上げると「岐阜芸妓検番」
拙者には解らない別世界である。
お部屋のなかには、若い芸妓がいたのである。
雨上がりの道に水たまりがあった。
そこには、拙者の顔。
拙者は少し年老いたようだ。そして貧相である。
芸妓には用のない男。
芸妓にはお金が必要らしいが、一度で良いから・・・。
(完)