竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

つながり・ぬくもりプロジェクト進行中

2011年04月29日 | 自然エネルギー
つながり・ぬくもりプロジェクトの報告1


自然エネルギーでの被災地支援「つながり・ぬくもりプロジェクト」が進行中です。
太陽熱温水器や太陽光発電の設置もはじまりました。
私自身も先週4月20日、21日と実際に被災地を訪問してきました。

実際に設置している写真を冒頭でご覧いただけるようにとスライドショーで貼ってみました。
設置場所も、以下のURLでグーグルの地図上で見ることができるようになりました。

http://bit.ly/jLhHMr

プロジェクトにはすでに、太陽光発電で900kW近い設備、太陽熱温水器で550台(お湯の量にすると1日13万リッター分くらい)の設備が、メーカー等から供給されることになっています。
設備は無償だったり格安だったりしますが、太陽光なら設置架台や電気配線それにパワコン(インバーター)にバッテリーが必要です。太陽熱でも設置の台は不可欠で、配水用のホースが必要。
設置工事は、できる限り地元の人に手伝っていただくことにしており、その工賃も見込んでいます。

それで太陽光発電は1kW当たり30万円、太陽熱は1台当たり35万円をメドに寄付を集めています。
バイオマスのお風呂の提供というプログラムもあり、すでに三井物産、ラッシュジャパンなどの企業はじめ、いろいろな企業、個人の方から2000万円近いご寄付をいただいています。

東日本大震災の被災地への支援という性格上、このプロジェクトはまずは短期集中と考えています。
避難所への緊急支援はあと1ヶ月、遅くとも2ヶ月と見ています。
その後は仮設住宅や復興としての保育園など公共施設になっていくと。

実際に現地で設置に当たっている自然エネルギー事業協同組合レクスタのチームは3チームで、あと1チーム増やせるか・・というところ。
持てる力量から判断すると、6月までに太陽光で180kW、太陽熱で60ヶ所が精いっぱいという見通し。
費用の金額規模としては8000万円から1億円が必要と見ています。

ただそんなにペース良く設置して行くには、現地ニーズが的確に把握できないと不可能です。
実際に現地に行ってみると、とにかくやるべき課題が山のようにあるわけで、自治体も各ボランティアチームも大変です。
そうかと言って、見ず知らずの私たちが突然避難所を訪問して、太陽光を・・と説明しても、新手の訪問販売かと懸念されるだけ。
被災地域の皆さんのネットワークや、支援ボランティア団体の協力、親戚や学校の先生など地域のつながりが本当に大切と言うことがわかりました。

避難所には電気がつながるところも増えてきていると思いますが、それはそれで、避難所の家主や自治体の光熱費負担というものが増えて行きます。
仮設住宅ができても、光熱費が払えないために入居を思いとどまるという世帯も多いと聞きます。
電気が開通しても、おそらく自然エネルギーの電気や熱のニーズは高いと思います。

そのような被災地情報をお持ちの方は、ぜひお知らせ下さい。
大工さんや電気技師など技術ある人の応援、運転、力持ち、事務作業などなど・・得意分野を行かせることたくさんあります。
ぜひお力をお貸しください。

資金もまだまだ、あと6000万円から8000万円が短期の、この2ヶ月くらいの目標になります。
どうぞよろしくお願いいたします。
(ちなみに私は、このプロジェクト事務局長なのです。)

以下に、プロジェクトのご案内を貼付けます。
メーリングリストやツイッターなどで流せるという方、ぜひ拡散をお願いします。


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   東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」
 ~太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援~
        はじまりました!

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■はじめに
 東日本大震災から約1ヶ月半がたちました。被災された皆さまには、
心よりお見舞い申し上げます。自然エネルギーを基盤とする持続可能
な社会をめざす私たちは、太陽光発電で被災地に電気を灯し、バイオ
マスと太陽熱温水で暖かいお湯を提供する、自然エネルギーを利用し
た被災地支援プロジェクトをスタートさせました。
 ご協力よろしくお願いいたします。
詳細はこちら⇒http://www.isep.or.jp/tunagari-project.html


■プロジェクト協力団体
R水素ネットワーク、岩手・木質バイオマス研究会、エコメッセ、エナ
ジーグリーン株式会社、FoE Japan、おかやまエネルギーの未来を考え
る会、株式会社Hibana、グリーン・ピースジャパン、ぐるっ都地球温暖
化対策地域協議会、環境エネルギー政策研究所、自然エネルギー事業協
同組合レクスタ、ソーラーシステム振興協会、WWFジャパン、バイオマ
ス産業社会ネットワーク、ふくしま薪ネット、森と風のがっこう(岩手)
(2011年4月27日現在、今後拡大予定)



■ 支援活動の内容
(1)太陽光発電による電気の提供(自然エネルギー事業協同組合レクスタ)
 太陽光発電システムメーカーの某社から、太陽光発電パネルの提供を受け、
 被災地の人たちと協力して、避難所や診療所、仮設住宅などに太陽光発電
 システムを設置します。
 モジュールはほぼ無償ですが、架台、パワコン(インバーター)、蓄電池、
 設置費用(人件費)、物資輸送費用などが実費でかかります。1kWあたり
 35万円と想定して、集まった寄付の額だけ設置をして行きます。
 

(2)薪かまど、薪ボイラーによるお湯の提供(岩手・木質バイオマス研究会)
 避難所に簡易式に作れる薪かまどを作製し提供します。また移動薪ボイラー
 車を制作し、巡回風呂サービスを提供します。
 薪かまどは1基3万円程度。トラック借り上げ費用、お風呂キット購入費、移
 動の燃料代など、ボイラー車1台には100万円程度かかると見ています。
  

(3)太陽熱によるお湯の提供(ぐるっ都地球温暖化対策地域協議会)
 (社)ソーラーシステム振興協会加盟の太陽熱温水器製造メーカーの協力を得
 て、太陽熱温水器を低価格で提供いただきます。設置は同振興協会の指導者の
 もと、地元の水道屋さんなどにやっていただきます。
 避難場所およびインフラ整備の遅れている地域を中心に、温水器を直に地面に
 置き、太陽熱で温めたお湯を皿洗いや洗濯に役立ててもらいます。(晴れてい
 れば40度、曇っている日でも20度くらいになる予定です。)
 550台を予定、機器の購入費、付属品を含めて一基20万円。その他、車両借用
 費、ガソリン代、人件費、ボランティアの現地生活費などが必要で、1件あたり
 30万円程度と見ています。

 ☆進捗状況は、今後HPやブログ等で随時ご報告していく予定です!


■寄付活動
自然エネルギーでの支援活動を実施するために、広く一般から寄付を集めています。
個人、企業、さまざまな団体での取り組み、ご協力をお願いいたします。
寄付の受け入れ窓口は、下記のとおりISEP(環境エネルギー政策研究所)に開設
しました。ウェブ上での登録と寄付の振込みをお願いします。

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 三菱東京UFJ銀行 中野駅前支店(店番:552)
普通預金口座 0114940
 名義:トクヒ)カンキョウエネルギーセイサクケンキュウジョギエンキンコウザ
 (特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所義援金口座)
   ※ATMでは「ギエンキンコウザ」が表示されません。ご承知おきください。

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 郵便振替口座(ゆうちょ銀行)
口座番号:00140-8-274983
 口座名:カンキョウエネルギーセイサクケンキュウジョギエンキンコウザ

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■被災地団体、自治体との連携
それぞれの実行団体が、宮城県と岩手県、福島県相馬市などの被災地に実際に入って
現地ニーズの確認を行っています。被災した市町村からも直接の聞き取り、ニーズの
ある避難所のリスト化などを行なっています。

また支援期間は最初の短期は3ヶ月程度、長期では仮設住宅等への支援を含め3年程度
と考えています。被災地に持ち込む太陽光や太陽熱、薪ボイラーなどのシステムは、
基本的に現地への無償譲渡と考えていますが、用途を終えた後に現地での活用が困難な
場合には、回収リユースを検討します。

また、できる限り、地元の方々にも仕事として関われる仕組みを作りたいと考えており、
また、地元の関連団体やNGOの方々との連係を大切したいと考えております。


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