白いイヌとのエピソード③/⑧

若くて元気なその子は、
何でも食べて良かったの。
。。。改めて思ったゎ。。。
若いって良い、って。。。

お母ちゃんは、あたしには
買ってくれないガムとか
ひづめや、良い香りのする
骨とか、凄く美味しそうな、
手作りお菓子なんかを
あげてた。

あたしも欲しかったんだけど、
我慢したの。
だって、体悪いから。。。

生まれ付き歯も少ないし、
歯茎ももう痛んで来て。
食べちゃダメって
言われてる。。。

流石に辛かったけどね。
だって横でボリボリ美味し
そうな音を立てて食べてる
んですもん。

美味しそうな香りが漂って
来たゎ。

泣きそうだったゎょ。。。
ホントに。。。

白いイヌとのエピソード②/⑧

普段はお散歩の時に
声なんて掛けられないんだ
けどね、
この大きくて白い子と
あたしを引き連れて
お母ちゃんが歩いてる
でしょ？
そうすると、皆、見てて
沢山、声掛けて下さるのよ。

大丈夫ですか？とか大変そう
ですね、って。。。
そして、可愛いですねぇ～
って。

その子のお陰で、あたしも
道行く２本足さんに可愛い
って言われたのょ。
嬉しかったな。

だって滅多に可愛い、
なんて言われないんです
もの。

まっ、あたしを可愛い
って言って下さる方々は、
本当に４本脚好きな２本足
さん方ね。

白いイヌとのエピソード①/⑧

あのね、聞いてくれる？

この前まであたしんちに、
大きくて白い男の子が
居たのよ。
そう、あたしと同じ「雑種」。

ウチにね、時々ホームステイ
する子達が来るのよ？
皆、あたしより若い子だけ
どね。

しかも皆、大変な生い立ち
背負って。
飼い主に捨てられたり、
虐待されたり。
保健所であわや命を落とし
かけた子達なんですって。

でね、その白い子。。。
多分１才位だったかしら？
２０㌔あって、背も
高かったの。
けど、素直で可愛い子
だったゎ。

まぁ、あたしからしたら子供
ってより、孫の年よね？

彼、あたしのお耳とか
尻尾をいつも引っ張ってたの。
痛かったけど遊びたいのかな
って思って、我慢した。

きっと、お母さんに甘えた
かったのね。。。
時々、遊んでもあげたのよ。

彼、嬉しうだったわ。

救助犬？

そう言えばこんな事も
有ったゎ。

あれはまだ、あたしが
元気で若かった頃だった
かしら。。。
そうね、３才か４才頃ね、
今はもうマンションが
建っちゃったっんだけど、
その頃は傾斜になった
林だったの。

そこにお母ちゃんと散策に
行った時にね、
お母ちゃんが急に倒れて、
あたしとお母ちゃんを
繋いでる命綱を放し
ちゃったのよ！！！

幾らペロペロしても
お母ちゃんは起きないん
だもの、
あたし、困っちゃって
林の傾斜を戻って上の
道路に出たの。

そこで、やっと何人かの
２本足さん達に会った。

それでその２本足さんを
必死にお母ちゃんの
倒れてる場所まで連れて
来た、ってワケ。

目覚めたお母ちゃん、
何だか状況が解らなかった
みたいだけど、その
２本足さん達があたしの
行動を説明してくれてた
。。。

お母ちゃんが言ったゎ、
ゆき、本当にゆきが、
助けを呼びに行って
くれたの？
。。。って。

あたしは、お母ちゃんが
目覚めてくれたのが
嬉しくて唯々、お手々を
ペロペロしたんだったわ
。。。

セラピー犬

あたしは４本脚仲間も
２本足も大好き。
特に子供さんが好き。
時々尻尾を引っ張ったり、
お鼻を叩くけど、
お母ちゃんが止めさせて
くれるまで我慢ｘ２。。。

お年寄りの方も大好き。

優しくて、お利口だね
って褒めてくれるの。
特に褒められる事
してないんだけどね。

だからあたしは時々
保育園とか老人ホームへ
皆に会いに行ったのよ。。。
何だか知らないけど
セラピードッグって
呼ばれた。