行徳平兵衛の徒然

とりあえずは奥の細道の自転車放浪記

平兵衛の「奥の細道」-27  出雲崎~直江津

2007年10月17日 | 奥の細道
 2007年10月2日(火) 晴れ
6時に宿を出て、南の急坂を上り出雲崎駅に向かう。 坂の上から日本海を見ると朝雲に霞む佐渡島が浮かび、北東には昨日来た海岸線と弥彦の山が青く望める。 始発のバスが人待ちしている以外無人の道を走る。 出雲崎の踏切手前を右折しR574を線路と並進しながら南下する。 中越沖地震の影響で、道路のあちこちに応急修理の跡が見られる。 礼拝駅近辺から、川の土手や民家の屋根のブルーシートが特に目立ち、石垣は殆ど倒壊し道路の縁石も倒れ、路肩は地割れだらけだ。 西山駅から右折し山際のR73を進むが、西元寺や十日市集落の半数近くがブルーシートに覆われ、刈羽駅横の山崎交差点は通行止めだ。 これよりR369となり、神明社の境内で朝食をとったが鳥居 灯篭 石垣は完全に崩壊している。 2km西の山向は刈羽原子力発電所だ。 荒浜駅からR215を進み土合交差点でR8と合流、宝町交差点を右折し柏崎駅に向かう。 駅横の観光協会で直江津の宿を決める。
駅前を北に進み、海岸線の番神岬を廻り鯨波でR8へ合流。 谷根川に架かる米山大橋は歩道がなく高さも相当なものだ。 大型車の通行が激しく、危険を感じ旧道を迂回しようとしたが、こちらも地震の崩落で難しい。 車の合間を見計らいフルスピードで通過した。 その後、トンネルに入るがお粗末な歩道のみで、点滅灯をつけながら恐々通過し、振り返ると「芭蕉ケ丘トンネル」とあり、迂回路があった様だ。 払川には二本の橋があり、前と同様に通過し、次の米山トンネルは海側の旧道を迂回した。 信越本線が地震で不通になったのはこの近辺(写真)の様だ。 柿崎駅への旧道(R129)に入り、直海浜へ右折し線路を越える。 海側には松林が続き、蕨の葉が生茂り春の蕨摘みが楽しみだろう。 犀潟でR468へと変わり、工業団地を過ぎ直江津港で左折、関川を荒川橋で渡る。 河口の琴平神社に芭蕉句碑「文月や 六日も常の 夜にも似ず」があり、その裏手に「安寿と厨子王」の供養塔がある。 五智国分寺と芭蕉句碑や居多神社の片葉の芦を訪ね、往年の繁栄を偲びつつ宿へ。
宿着 16時30分  今日の走行距離 80km


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