現状打破

先日行われた福岡国際マラソン。五輪代表選考レースの一つでもある今大会での日本人トップは
埼玉県庁職員の川内優輝選手。
日頃は埼玉県で公務員としてフルタイムの仕事をこなしながら競技に取り組む中、実業団の一流選手を
抑えてのこの成績は立派。
しかも今大会は本人曰く、「強化練習の一環として参加する。」とい言っていただけに驚きです。

レース後、既に数日経っていますが新聞やネット上ではいまだに彼の走りに対する賞賛と驚きの記事が
多く見受けられます。
新聞ではスポーツ面だけでなく社会面や埼玉の地域版にもその記事が。単に一スポーツ選手としてだけ
でなく、今の日本の社会や地域の人々に大きなインパクトを与える存在にまでなった事は間違いありません。
レース翌日以降、私も（陸上には日頃あまり関係のない）何人かの人から川内選手についてあれこれ
聞かれました。
（勿論、特に私は川内選手とは全く接点はないにもかかわらず。。。）

レース当日、ＮＨＫのスポーツニュースに生出演した川内選手。最後に色紙に書いた言葉は「現状打破」。
その想いは二つ。一つは今ある自分を打破（に勝つ）という想い。もう一つは、マラソンに取り組む中で
既成の概念や常識にとらわれず新しい手段、可能性を追い求める中で強くなりたいという想い。
どちらも言葉にするのは簡単、そして多くの人が頭では分かっているけどなかなかそれを高いレベルで
実践するとなると難しい。
それを２０代前半の川内選手がマラソンという世界で実践していることは本当に凄い事。

今回のレースやこれまでの報道などを観て私自身も色々と考えさせられ学ぶ点が多い川内選手の活躍ぶり
でした。