全国交通ニュースブログ

紀伊半島を南北に貫く五條新宮道路の整備状況(その5)

その1はこちら その2はこちら その3はこちら その4はこちら

7.宇宮原バイパス

宇宮原バイパスは長殿道路のすぐ南側に相当する1.8km区間で、奈良県が主体になって工事を行いました。主に2つのトンネルと中間部の田長瀬橋からなります。

付近のGoogleMapはこちら

「その1」で紹介した五條新宮道路のパンフレットにあるとおり、2007年3月に完成済です。旧道の一部は、宇宮原バイパス完成後に発生した地滑りで完全に破壊され放棄されました・・・田長瀬橋上からのストリートビュー参照

8.宇宮原工区

宇宮原バイパスのすぐ南側の1.2km区間で、こちらは国土交通省の権限代行事業として、風屋川津工区(後述)とともに2013年に事業化され、2020/9/21に起工式が開催されました。

https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/jigyou/kaichiku/kazeyakawatsu_uguwara.html

https://www.kkr.mlit.go.jp/news/top/press/20200806-2.html

国土交通省のサイトに掲載されている再評価結果(平成31年度事業継続箇所)によれば、

https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-hyouka/30sai/2_h30_042.pdf

この時点での風屋川津工区と合わせた総事業費は300億円、2018年3月末時点の事業進捗率は約1%となっていますが、これより新しい評価資料はネット上では公開されていないようです。現地での工事着工の形跡は見当たりませんでした。

9.上野地バイパス

十津川村を代表する観光スポットである「谷瀬の吊り橋」がある上野地の集落を通過交通から守るために、集落の真下を「上野地トンネル」で抜けるバイパスが建設され、1998年11月に開通しました。

付近のGoogleMapはこちら

八木新宮線の路線バスは、集落内のバス停(谷瀬の吊り橋から南に100mあまりの場所)で20分程度休憩します。

まだ先は長いです。

谷瀬の吊り橋を守っていくには、寄付も必要です。

保健センターから、任務を終えたマンモグラフィー検診車が出てきました。地域住民にとっては本当にありがたい存在ですね。

10.川津道路

上野地バイパスと風屋川津工区の中間部は、奈良県の事業である「川津道路」として整備済です。

うち南側にあたる丸瀬トンネルは2010年3月に完成し、山と川に挟まれた狭路であった現道部1440mの区間が、半分の730mに短縮されました。

https://www.pref.nara.jp/17418.htm

残る区間も2016年3月に完成しています。

https://www.pref.nara.jp/secure/152764/H27.kuni168.kawazudouro.pdf

11.風屋川津工区

上記「8.宇宮原工区」で書いたとおり、国土交通省の権限代行事業として2013年に事業化されました。2023/7時点では、丸瀬トンネルの少し先の工区北端部で、工事用の仮設道路の工事が進んでいます。

当該箇所のストリートビューの一例はこちら

こちらはバス車内からの撮影です。

(つづく)

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「幹線道路(関西)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事