自業自得の結腸癌

菌状息肉症と結腸癌、2つも癌を抱えちゃったけど、病気のおかげでかえって人生が豊かになった気がするよ。

『がんになったら肉を食え』を読んで思うこと

2013-10-29 | がん関連情報


これの前の記事には、いろいろな方からコメントを頂いてとても嬉しかったです
コメント欄を掲示板のように使っていただけるのも嬉しいです。
私も含め、多くの同志で情報交換したり元気づけ合ったり。
これは、ネットの良さではないでしょうか。
コメント欄で直接交流がなくても、ここにアクセスして記事を読んで下さる方も多くて嬉しい
誤ったことや、ひとりよがりなことも書いてしまっているかもしれませんが、
これからも色々と考える材料を、ここで仲間と共有できるといいな、と思っています。





さて、菜食を心掛けながらも、最近外食などでは
ちょびっとチキンやお魚を口にすることがある。

そのたびに思い出すのは、この本。

   

その中のp.47“がんになったら肉を食え”の節に以下のようなことが書いてある。
(以下、引用)
「がんの食事療法で肉を控えなさいと指導する背景には、
がんは多くのタンパク質を含んで大きくなることが挙げられます。
ところがこれは全くの間違いなのです。」
 ― (中略)―
「がんが取り込むタンパク質は全て血液中に含まれているタンパク質です。
血液中のタンパク質は―(中略)―厳重な調節機構で濃度を常に一定に保っています。」

つまり、がんが血中のタンパク質をどんどん取り込むと、
どんなに肉・魚を控えても、人体は生命を維持するために
血中のタンパク質濃度を保とうと、自分の筋肉を犠牲にしてタンパク質を供給する。
だから、
「がんのタンパク質利用量は人の食事からのタンパク質摂取量とは全く関係がない」
というのだ。


私はこれを読んだとき、へえぇぇぇ~そうなんだ~
とは思ったけど、でもだからといって「わぁ~、肉が食える」とは思わなかった。

それ以上に、真柄先生の『がんを治すのに薬はいらない』に書いてある内容が
私にはインパクトがあったから。

   

インパクトがあったのは、
「ヒトが進化の過程で経験したことが遺伝子に書き込まれている。」
「進化の過程で経験していないことをすると、危険なことが起こる可能性がある」

この「進化の過程で経験していないこと」とは、
本来草食動物である人間が肉を食べることを指している。
具体的には、
人肉食の風習があるニューギニア先住民フォア族にだけみられたクール―病、
そして草食動物である牛が肉骨粉を混ぜた餌を与えられ発症した狂牛病。
どちらも“プリオン”と呼ばれる悪性のタンパク質が原因だった。

さらに、キャンベル博士のフィリピンでの調査研究について書いてあり、
これは、裕福な家庭の子供ほど肝臓がんを発症している調査結果から、
キャンベル博士がネズミで実験したところ、
高タンパクの食事ががんの発生を増大させていることがデータとして示された、
ということである。
高タンパク食事とがんの関係を実証した内容が書いてあるので、
興味のある方は、ぜひ読んでみてほしい。



さて、明日は大腸がん術後1年半の造影CTと血液検査がある。
転移・再発に怯える瞬間であるが、
菜食(たとえ“なんちゃって”が付いても)の私としては、
血液検査でわかる栄養状態も気になるところである。



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肩こり・頭痛・顎関節痛

2013-10-25 | 体調・健康状態


さっきから風雨の音が強くなって、窓も開けられないくらいに。
夫はまだ帰ってこないけど、傘させるんかな・・・。
また「頭髪が飛ぶ~」とかって騒いでるんだろうな。


天気のせいか、頭痛が出たりひっこんだり。
昔からどしゃぶりの雨は平気なんだけど、しとしと降りには弱く、頭重感や頭痛

肩こりもそんじょそこらの肩こりではない。
今日、あまりにつらくて昼間久しぶりに筋弛緩剤と精神安定剤を飲んだ。
後頭部~首~背中がガッチガチに凝っていて、
おとといくらいから気になるのは開口時の顎関節痛。

もう10年くらい前に顎関節症になったことがある。
歯科で長時間大口を開けさせられたことが原因だと思ってたけど、
口腔外科にかかったら、「寝てるとき歯ぎしりしてない?」
とか言われて、就寝中に装着するマウスピースを作製。

そんなことで顎関節症になるかなー、と思ったけど、
マウスピースをはめて寝たら、3日経たないうちに痛みがとれた。


昨日、仕事でちょっと心理的にしんどいことがあったからか、
今日は、身体のあちこちが筋肉痛だった。
全身に力が入っていた?
何も運動などしていないのに。

心が弱くて、一人でいるのが好きな自分が、
最も人間と接触する仕事に就いていることに最近少し不安を感じる。
仕事で大きなストレスを感じると症状が出てくる菌状息肉症。
私のがんはストレスが最大の原因ではないかと思ってしまう。

ストレスを溜めたって、何かで解消できればよいけれど、
今のところ、心身をリセットする解消法が見つからないわ~

ああ、でもカラオケ行きたいな




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順調に育っています

2013-10-23 | 子宮筋腫


下腹部のグリグリ


大きくなったと感じるのは気のせいか?
最近、中から押されるような、張る感じが気になっていた。

去年の春、大腸がんがわかる直前に受診した産婦人科を再び訪れ、
「先生、なんだか大きくなってるような気がするんです
ということで、エコーで測定してもらった。


子宮筋腫

2つくっついて直径が13センチとのことだった
去年発見されたときは11センチ。

順調に大きくなっています

「閉経すればしぼむでしょう。悪さをしているふうじゃないし、
このままそっとして様子をみるのが良さそうですよ。」
と、先生。昨年もそう言われた。


ただの子宮筋腫なら良いのだけど、
すでに2種類のがんにかかったガン体質。
子宮肉腫だったりしたら・・・
という不安を訴えたら、

「子宮肉腫かどうかを調べるには手術で切って細胞診。
これほど大きいと、手術が難しいから、
手術のリスクと、子宮肉腫である確率とどっちが…って話ですね」と。



それで、あーた、私ときたらうっかりして
子宮がんの検査を受けるの忘れて帰ってきちゃったわけよ




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『大腸がんの最新情報』を聴いて

2013-10-20 | がん関連情報


10月19日 駒込にて日本医学会公開フォーラムがあり、
第16回の今回は『大腸がん―最新情報を知ろう』というものだった。

きっかけは、いつも私のブログにコメントを下さるなっちぃさんが誘ってくれた
お!これはなっちぃさんに会うチャンスかも と思い(勉強よりそっちが大事)、申し込んだ。


会えたぁ~
遠路はるばるご主人様とご一緒にいらしたなっちぃさんとのオフ会
なっちぃさんは、まだ今も化学療法中だけど、副作用は軽いということでお元気そうでよかった
なっちぃさんご夫妻、素敵なご夫婦でした
とーっても優しいご主人様と、おっとりと落ち着いたなっちぃさん。
本当にほっこりと仲の良いご夫婦で、
私は初対面なのに、会った最初からとても居心地の良い雰囲気に癒されました

セミナーは12時開場、13時開始ということだったので、
会場近くのイタリアンレストランに11時から入り、ランチをしながらおしゃべり。
これがほんと驚くのだけれど、なっちぃさんのお住まいは私の夫の生家の近く。
私の夫となっちぃさんのご主人は同じ高校の出身だった。
(帰って夫と話していたら、夫の幼なじみはなっちぃさんのご主人と同じ会社だって!)


そして、まだ座っておしゃべりしていたかったけど、セミナー会場へ。

今回の公開フォーラムは、医者の生涯教育制度や内科専門医認定の単位も取れるだけあり、
この前の横浜でのがん検診啓発セミナーと違って、
いかにも「わしは、医者だ」とどこか医者っぽい風貌の(?)人も多くいて、
鳥越さんの話を聴きに来ていた層とは明らかに違った雰囲気の会場であった。


私は前夜に都内で会議があり、帰宅したのが夜中の2時前ということもあり、
講義中の記憶がところどころとんでいる部分もあるが、
ノートをとりながら一生懸命聞きましたよ、ええ。

以下、私の印象に残った専門医のお話。


 大腸がんの発生と進展(落合淳志氏)
 ■前がん状態(潰瘍性大腸炎など)や前がん病変(ポリープ、大腸腺腫など)はがんになる頻度は高い。
  →ポリープは小さいとがんになる頻度は少ないが、5mmを超えるものは切除したほうが良い。

 大腸がんの診断と内視鏡治療(田中信治氏)
 ■日本人の毎年4万人が大腸がんで死亡。検診で早期発見ならば確実に治癒するのに、
  現状では40歳以上の便潜血検査受診率はわずか24%
  そのうち便潜血陽性率は8%、そのうち大腸がんの的中率4%。
  便潜血陽性だった人の内視鏡受診率は60%(→これって、低いよね?私も10年近く受けなかった
 ■拡大内視鏡でポリープの表面の状態がわかるようになったので、
  ポリープができやすい人のポリープを切除した方がいいかどうかが判断可能。
 ■カプセル型カメラの登場。このカメラは飲み込んで、最後はお尻から出てくる。
  本当は回収できればよいけれど・・・とのことだが(トイレに流しちゃうのかな)。
 ■内視鏡手術の技術が高まり、以前は外科的手術の適応だった扁平浸潤型のポリープも
  内視鏡で切除できるようになった。

 大腸がんの外科治療(山口茂樹氏)
 ■外科的手術をした場合のステージ別治癒率は、ステージⅠが90%、Ⅱが80%、Ⅲが70%。
 ■直腸がんの90%が肛門温存→永久人工肛門を避けられる。
 ■腹腔鏡下手術がかなり普及し、入院期間も著しく短縮されている。
  手術の動画は非常に興味深かった。自分も腹腔鏡下手術だったけど、
  切った大腸のびろんびろんをおへそから引っ張り出せるのか疑問だった。引っ張り出すんだよ、これが

 進行・再発大腸がんに対する抗がん剤治療(馬場秀夫氏)
 ■オキサリプラチン(日本で開発された)と他の薬剤の組み合わせが今や主流。
  オキサリプラチンはDNAにダメージを与え、癌細胞の増殖を防ぐ。
 ■血管新生をターゲットとした治療法としてはアバスチンなど。
 ■これらの抗がん剤によって、肝転移があっても平均2年は生存するようになった。
 ※抗がん剤の話はかなり専門的でようわからんかった・・・



全体を通して私の頭に残ったのは、検査や手術の技術はどんどん進歩して、
“大腸がん=治るがん”なんだな~ということ。
大腸がんは本当に手術で切除しやすく、早期ならば内視鏡で「検査のついで」に取れる。
内視鏡で無理な段階だって腹腔鏡下手術ならば傷も小さく、入院も一週間程度。

ただ、もう一つ印象に残ったことがある。

このブログ村でも「大腸がんの術後まだ1年経たないうちに再発した」という話をときどき聞くが、
“ええ~?腫瘍って、そんなに早く育つの?”というのが私の疑問だった。
だけど、司会の森正樹先生が言っていた。
「再発というのは何もなかったところに出てくるのではなく、
隠れていたものが出てくることだから、一度がんになった人は、
手術後もしっかり検査を受けなければなりません。」 と。



なっちぃさんご夫妻に会えたし、改めて大腸がんの勉強もできたし、
充実した秋の一日を過ごせて、私はとても幸せだった。



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がん患者鳥越氏の話(続き)

2013-10-17 | がん関連情報


この前の日記(鳥越俊太郎さんの講演)の続き。


鳥越さんは、大腸がんになって以来『療養日誌』をつけているそうな。
内容は、服用している薬、朝食と夕食、そして体重。
体重はタニタの体重計に乗ると出てくるBMI、体脂肪率、基礎代謝量、骨格筋量すべてを記録。
そして、その体重計ではこれらの数値から“体内年齢”が出るらしいのだが、
鳥越氏はなんと・・・

実年齢73歳
体内年齢48歳


だと誇らしげに話されていた
いやいや、これはお見事

我が家の体重計も同じ測定ができるものだが、
私はせいぜい体内年齢=実年齢-3歳だわ
ちなみに8キロ減量した夫は、実年齢より20歳ほど若いと自慢していた。

でも、鳥越氏曰く「心の年齢も大事」と。
この心の年齢は測定する機械がないから、自己判断なんだけども。
「好奇心で測ればいいんじゃないか」と言っていた。
鳥越氏は、「私はあらゆることに好奇心を持って、いつもキョロキョロ
周囲を見回していた10代のころのままの心だ」とおっしゃっていた。

ところで、鳥越氏が療養日記につけているという食事内容のこと。
 ★朝食:じゃこ豆腐、ヨーグルト、バナナ、トースト、紅茶
 ★昼食:なし(食べないのだそうだ)
 ★夕食:肉豆腐、ブロッコリー、ささみなど
と、極めて軽く、1日トータルでだいたい1400kcalとのことである。

これしか食べないのに、トータルワークアウトに通い始めてから
じわじわと体重が増え、今は大腸がん術前より少し多いそうである。
・・・そう。筋肉の重さだよね、これは。


鳥越氏は大腸がんから肺と肝臓に転移したことから、
がんにはなりやすい体質なのかもしれないと思うけど、
最後の手術(開腹による肝臓に転移したがんの切除)から4年半以上経ち、
今はどこにもがんはなく、73歳でも現役でお元気に活動されている。

ステージⅣといえば、よく聞く「余命宣告」がされる段階である。
そこからこうして元気な癌サバイバーとなる人は、何が回復の鍵なのだろうか。



そうそう、鳥越さんの講演の前に消化器外科医の話もあったのだけど、
そこでステージ別5年生存率の表が出た。
私はステージⅢbであるが、5年生存率は「56%」
以前、主治医からも聞いたはずなんだけど、あらためてびっくらこいた




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