歌の花園

なつかしい青春時代の歌、想い出の歌の花園へようこそ

あゝ青春に花よ咲けー松島アキラ

2021-03-19 08:49:34 | 松島アキラ

      1962年6月5日発売
  作詞:宮川哲夫  作曲:渡久地政信


我が家でテレビを購入したのは、確か1962~3年頃だった。
その頃の歌謡界は、三波春夫、三橋美智也、村田英雄、春日八郎、美空ひばり、島倉千代子など
錚々たる歌手が活躍していた時代だった。
当時小学生だったが、これといってファンでもないのにテレビに映ったその歌手たちの歌が自然
と耳に入り覚えてしまうほどだった。
そんな中、私にもっも近い年代の歌手がいた。
近いといっても、9歳ぐらい年上だが、、、。
1961年に「湖愁」でデビューした、青春歌謡の先駆者といわれる松島アキラである。
「湖愁」は彼の最大のヒット曲なのだが、私の記憶に残っていた曲はなぜか「あゝ青春に花よ咲け」
だった。
♪ 花よ咲け咲け青春の~というフレーズを、歌詞の意味も解らぬままよく口ずさんでいた。
やはり子供ながらに、「湖愁」より好きだったのだろう。
哀愁を帯びたこの2曲は、メロデイが似ているように聴こえるが、歌詞の内容は違う。
同じ恋の歌だが「湖愁」は失恋、「あゝ青春に花よ咲け」は今まさに恋をしている心情を描いて
いる。
特に2連が切ない恋心を見事に表現している。

   
   やさしき君を ひと目見て
   ほのかに燃えし 恋心
   誰に語らん この嘆き
   君は命の 花なのと
   偲べど尽きぬ この思い


恋の経験がある人は、この詞に心あたりがあるのではないだろうか。
ともかく私にとっては、懐かしい想い出の曲なのである。
 
  ♪花よ咲け咲け青春の  夢を彩る赤い花   涙も甘き恋の花