少子化が叫ばれ、政府も対策を講じています。
でも、すぐ身近なところでは、産婦人科医が足りず、
産婦人科病棟が閉鎖されています。また、医師不足による
分娩数制限のため、里帰り出産を受け入れない病院が
増えているようです。
実際、私の住む市の市立病院でも、産婦人科は存続していますが、
分娩は取り扱わなくなりました。説明では、昨年から始まった
臨床研修医制度の影響で、医大からの小児科医の派遣が1人減り、
小児科病棟閉鎖に伴うものとのことでした。今まで医師を派遣して
いた医大で、この研修を行う指導医が足りないため、派遣できない
とのことです。
「産婦人科医・小児科医不足を考える」公開シンポジウム
小さな市はもとより、県立病院でも産科病棟が閉鎖されている。
このような状況で、安心したお産ができるはずはありません。
問題は山積、どこから手をつけていいかわからないような
少子化問題ですが、今手を尽くさなければ日本の未来は暗いですね。
この問題で調べてみるまで知らなかったのですが、驚くべき記事を
発見しました。
日本医師会理事、将来「医師過剰ない」 抑制主張転換か
日本医師会や旧厚生省は、医師が過剰になると考え、医師数を
制限する方向に進んできていたとのこと。その考えを転換する
らしいですが、10年にも満たない年月で状況が激変したという
ことでしょうか。98年ごろにはもう少子化問題は出てきていた
ように思うのですが、もう少し先を見通せなかったのか疑問が
残ります。
by テープ起こしグループ鸞 -Ran- 伊奈
人気blogランキング 現在の順位は?
でも、すぐ身近なところでは、産婦人科医が足りず、
産婦人科病棟が閉鎖されています。また、医師不足による
分娩数制限のため、里帰り出産を受け入れない病院が
増えているようです。
実際、私の住む市の市立病院でも、産婦人科は存続していますが、
分娩は取り扱わなくなりました。説明では、昨年から始まった
臨床研修医制度の影響で、医大からの小児科医の派遣が1人減り、
小児科病棟閉鎖に伴うものとのことでした。今まで医師を派遣して
いた医大で、この研修を行う指導医が足りないため、派遣できない
とのことです。
「産婦人科医・小児科医不足を考える」公開シンポジウム
小さな市はもとより、県立病院でも産科病棟が閉鎖されている。
このような状況で、安心したお産ができるはずはありません。
問題は山積、どこから手をつけていいかわからないような
少子化問題ですが、今手を尽くさなければ日本の未来は暗いですね。
この問題で調べてみるまで知らなかったのですが、驚くべき記事を
発見しました。
日本医師会理事、将来「医師過剰ない」 抑制主張転換か
日本医師会や旧厚生省は、医師が過剰になると考え、医師数を
制限する方向に進んできていたとのこと。その考えを転換する
らしいですが、10年にも満たない年月で状況が激変したという
ことでしょうか。98年ごろにはもう少子化問題は出てきていた
ように思うのですが、もう少し先を見通せなかったのか疑問が
残ります。
by テープ起こしグループ鸞 -Ran- 伊奈
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この前、TV観てたら「ドクハラ」というのがあるそうです。
先生、先生と持ち上げられる医者は、頭打ちの経験がないので、患者の気持ちを察することが出来ない人が多いみたいです。近年コミュニケーションを上手く取ることが出来ない人が急増し、ドクハラの傾向は更に顕著になってきているみたいです。
現在は医術は仁術と言われた頃からは程遠い状況みたいですね。
将来的な医師の不足を補う事も大切ですが、医師の質を上げる(そもそも医師として相応しい資質を重視する)事が先決なのではないか?と思います。
いろいろな選択肢の中から希望する出産をすることができるというのが理想だと思います。
産婦人科、小児科の減少を食い止める対策もいずれ本格化するのでしょうが、目の前にいる子どものことを考えると、「今、何かあったら間に合わない」と強く思います。どんな対策も効果があらわれるまでには時間がかかるものですが、少しでも早く、小さな、尊い命の誕生を安心して見守ることができ、病気・ケガから救うことができる体制ができてほしいと思います。
ことは仁術や金の問題ではありません。
医師の給料は病院で一律で決められており、小児科や産婦人科だからと言って安い事はないのですね。でも高いという事も無い。
研修医が産婦人科や小児科を選びたがらない理由の一つに、勤務の過酷さ、訴訟の多さがあります。
小児科を志望していた研修医も、実際の現場を見た後に、他を選ぶようです。
医師の自殺率が他業種と比べて高い事はご存知ですか?
志だけでは、生きて行けない現実が有ります。
仮に、産婦人科医師が3人いる病院だとしましょう。
月10回程も当直勤務が課されて、その間に碌に眠ることはかなわず、次の日は通常勤務となります。36時間以上連続して緊張して勤務を行う、それが月に何度もある。そんな労働条件ですね。そして、現在当直は「留守番」扱いとなっており、これで過労死しても、勤務時間に入らず、労災が降りない可能性すらあります。
人手不足が解消されない事には現在の状況は改善されず、現在の状況が改善されない事には、人は来ません。
現在、一人の産婦人科医師が起訴されています。
どんなに手を尽くして頑張ったとしても、果ては犯罪者となる科を誰が選ぶでしょうか?
患者さんが亡くなった場合、医師が犯罪者として裁かれるのは、先進国で日本ばかりです。それは何故か?犯罪者として裁かれる危険性があるなら、誰も重傷の患者さんを診たがらなくなるからです。
国の政策は、むしろ産婦人科を根絶しようとする方向に傾いているようです。実に効果的だと感心する事しきりです。現在、日本の医療は確実に崩壊に向かっています。
こういう厳しい状況の中で奮闘してくださる
産婦人科医、小児科医には本当に頭が下がります。でも、そんな善意に頼っていられる状況ではないということですね。
私は産婦人科医、小児医の方、また医師を志している方の心に訴えるつもりでこの記事を書いたのではありません。少子化が叫ばれて久しいはずの日本で、なぜ効果的な対策ができないのか、言わずにはいられない気持ちでした。
わが市では市立病院でありながら、とうとう4月から常勤の小児科医はいなくなります。日替わりで昼間だけ派遣されてくるとのこと。夕方以降は、1時間以上車を飛ばさないと小児科医のいる病院には行けません。私の子どもは喘息があるので、4月からが本当に心配です。
少子化が問題と言うのですから、安心して子どもを産み、育てられる環境を整えるのは一番の急務であるはずなのに、papurusさんがおっしゃるように、事態は反対の方向へ進んでいるとしか思えません。小児科医、産婦人科医の数が少ないから激務になり、なり手が減り、医師がどんどんいなくなる。ならば、どうすれば医師が増えるかを抜本的に考える必要があるのは誰の目にも明らかなのに、なぜ何も進まないのか。報酬や待遇をまずは変えていかなければ、改善されないと思うのですが、きっと優遇はできないという壁に付き当たるのでしょう。そして、さらには日本の財政状況。突き詰めて考えると将来が暗くなりすぎますので、そこは考えず、一保護者としてできることはないのかを考えていこうと思っています。でも、厳しい。本当に。
そして、医療費を増やすことです。