傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

死を遠ざけたい私達(2)

2009年02月24日 | 緩和ケア
<昨日からのつづき>

がん相談を受けている中で、治らないと医師から言われても、

本人からできるだけ死を遠ざけたいと考えるご家族がほとんどであるのは事実。



がん治療をしている医師は

「家族が本人に真実を伝えることを拒むから、私たちから言うことはない。

真実を伝えた後に家族が支える自信がないものを、自分が支える自信がない。」



がんの患者さんからこんなことを聞かれることがあります。

「私はもう死ぬんでしょうか?

先生から何か聞いていませんか?

知っていたら家族にも先生にも内緒にしておくから、教えてほしい。

あなたから聞いたって言わないから」と。

ううう。

これを聞かれるのがかなり辛い私です。


そういった後、患者さんは私の一挙手一投足をみています。

私は「どうなんだろうね」って一緒に考えるしかありません。



<明日へつづく>

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