GreenNova活動奮闘記!!

グリーンノヴァは八王子市、青梅市、日高市、飯能市、日野市、国分寺市、川崎市、横浜市、他で造園・剪定・消毒・をしています。

ナチュラルガーデン考

2011年12月22日 | 植木・生物・植物考
ナチュラルガーデンに最近興味をもち、資料を調べる事が多くなったのですが
「なぜナチュラルガーデンなのか?」
私の当初の考えは安易に「なんかかっこいい(・∀・)イイ!!」
まるで小学生・・・浅はかです(笑)
ただ、ガーデニングの流れ的にも流行が来ていたのは確かですし、本屋やネットなどで目につく事が多かった事も要因の一つだと思います。

色々な資料を読むうえで、私が感じたことは「地球環境を考えた庭」というのがそもそものナチュラルガーデンの意義なのではないかと考えました。
本場イギリスでも州が違えば、建物も庭も変わるのです。
その土地その土地にあった気候風土でつくったものの方が経済的で、なおかつ住みやすいという事なのです。
そうなると必然的に自然にも優しいという図式が成立します。
前に藁葺屋根で触れた事がありましたが、同じ考えですね。
庭に関しても、本来の日本の種をもう一度見直すのもいいかも知れません。
「日本の種」を徹底的に見直すと、和風庭園になるのですが、近年の建物の近代化等を考慮して、樹木を選ぶのも楽しそうですね。

この何日のかの中で考えた事は、例えば、庭にあった立派な木が枯れてしまったとします。
それならばその木を伐採、何等分かにして、それを花壇の土留めに使う。
このような事でも立派なナチュラルガーデンの第一歩なのではないか?
そんな考えが浮かんできたのも、私としては一歩を進めたのかなぁ・・などと思います。

ガーデナーのポールスミザーはこう言っています。
「自然の庭が心地いいと、まわりの人がそれを見て真似をする。
あちこちに自然の庭が出来ていく。
こういう地道なグラスルーツな活動はとても大事である」

この言葉には非常に共感でき、感銘を受けました。

この先も、本当の意味でのナチュラルガーデン・・
模索しながら、日々の生活を送っていきたいと思います。


いつかはガーデニングで使ってみたい矢羽ススキ

シダ類の紅葉

2010年10月17日 | 植木・生物・植物考
この写真は昨日紹介した湯川の反対側です。
木々達に混じって下のシダ類も紅葉しているところ愛らしいですね

紅葉するシダといえば『ホラシノブ』『ワラビ』『ゼンマイ』などですが、ホラシノブにしては葉が細かくないので、ワラビかゼンマイかな・・?

今までは木々の方ばかりに気を取られていましたが、シダの紅葉も良いものですね

湯川の紅葉

2010年10月16日 | 植木・生物・植物考
竜頭の橋から取ったものです。
流れて行ってる一番先が竜頭の滝の上部になります。
この湯川の紅葉はこれからといった感じでしたが、写真右側のもみじの色づきはとても綺麗でした
水質も綺麗で文句なしですね・・

『山の紅葉はウルシがもっとも早い』
まだ私が植木屋を始めたばかりに親方に教わった言葉です。
昔はよくその言葉を確かめるためにキンモクセイが咲く時期に山に行くとウルシを探したものです

もう少しするとシナノキや桜なども綺麗に色づいてくるでしょう

戦場ヶ原の草紅葉

2010年10月14日 | 植木・生物・植物考
今日は栃木県の奥日光の草紅葉をご紹介したいと思います。
まだ早かったかな・・と思いましたが(10/12現在)草紅葉の方は順調に色づいておりました
小田代ヶ原(写真の場所)に向かう途中の道中は紅葉は6分というところだったのですが、このあたりはよほど冷え込むのかクサモミジやミズナラなども結構紅葉していました

それに見てください。
この白樺の木肌を・・
見事な『白』です

これぞ白樺という感じですね。
白樺は昼夜の気温差が激しいところほど綺麗な木肌になると聞いたことがあります。
お客様の中にもこの白樺の色に惚れ込んで庭に取り入れたいと考える方が多いのですが、都心部ではなかなか難しいですね・・お気持ちは非常に良くわかるのですが・・

ちなみにこの紅葉している草の名前は『エゾヌカボ』といいます。

明日からは『日光シリーズ』をお伝えしようかと思います

現代と緑

2010年10月11日 | 植木・生物・植物考
今日は雲ひとつない快晴で心地よいです
これぞ秋晴れ
おはようございます。
代表の下川です

この間、高速道路のパーキングに立ち寄ったら、ふと目に入ったのが写真のベコニア
私、個人では少々毒々しさを感じる為あまり好きな花じゃないのですが・・
緑というものを、このような形で人目に置くことにより「面白く存在主張がはっきりなされている気」もします
『道路緑化の一つの形』なのでしょう

近年、アスファルトが大部分を占めてきている中で「これでもかと言わんばかりの存在感たっぷりのベコニア」

非常に面白かったです

接ぎ木

2010年10月05日 | 植木・生物・植物考
朝の暗さと夕暮れの早さ・・
すっかり秋ですね。

この写真の木なのですが、良く見ると上部がチャボヒバ下部が糸ヒバとなっています!
非常に珍しい木ですが、これは『接ぎ木』という方法で育成されたものです。
私の想像ですがまだ小さな苗木の時に糸ヒバとチャボヒバを継いだものだと想像できますね

普通、接ぎ木は野菜などを病害虫に強くするためや、品質の向上目的で接ぎ木されます。

例えば、スイカですが病耐性の強い「カボチャ」や「トウガン」などを台木にして接ぎ病耐性の強いスイカを作るなどがあります。
トマトなどでも耐性の強いトマトに弱いトマトを接ぐ事もあります。

話しは写真に戻りますが、遊び心で作った糸ヒバとチャボヒバの接ぎ木がこんなに大きく育ってしまったのでしょうか?
そういう遊び心・・少しわかります

和の建物には和の・・

2010年10月04日 | 植木・生物・植物考
木が非常に相応しく思います。

大イチョウを撮影させてもらった影向寺での一枚です

どうしてここまでマッチングが良いのでしょう・・
この写真の『サルスベリ』の樹形も堪らなく素晴らしいという点もありますが・・

昔は外交のない時代ですから、和の建築というのはやはり日本の風土に合うように作られているのでしょうね・・

そうそう、サルスベリと言えばこのツルツルした木肌ですよね
このような木肌の木は他に『シャラ』や『リョウブ』などがあるのですが、地方によってはこの二つも木肌が似ていることから『サルスベリ』と呼ぶことがあるらしいです

知りませんでした

下草類

2010年10月03日 | 植木・生物・植物考
一昨日紹介した巨木「乳イチョウ」の根本に咲いていた『ヤブラン』

石や木の根元の傍に咲き景観を一層引き立てる下草たち。

このヤブランも紫色の花が咲くと綺麗なものですね

庭造りの際、主木副木・・主石副石・・と来ると忘れがちですが、足元を飾る草木たちの役割も非常に大きく、すべてがそろって『一つのお庭』になるのだと感じます

玉竜、エビネ、オモト・・
色々な種類の下草がありますが、皆さんはどんな下草が好きですか?

彼岸花

2010年10月02日 | 植木・生物・植物考
お彼岸に良く見かける彼岸花。
いつもこの時期になると時計の様に正確に咲くので、私の中で秋の始まりのシンボルでもあります

一輪だったら少し毒々しさがありますが、土手などで群生している姿を少し離れた所から眺めると綺麗ですね

この彼岸花、球根性の植物なのですがこの球根に有毒性があり、ひどいと死に至る場合もあります

一説によると田んぼの畦などに彼岸花が多いのは有毒性の球根を植えることでモグラやネズミなど、土をほじくる動物から田畑を守るために植えられたという説もあり、現に彼岸花が多い場所にはモグラが出ないらしいです

彼岸花は花の時期が終わると花を散らし茎だけになるため、春にはノビル採りに来た人が間違えて採ってしまい食べてしまう事も報告されているようなので気をつけましょう

影向寺の乳イチョウ

2010年10月01日 | 植木・生物・植物考
今日から10月ですね。
本格的な秋到来です
おはようございます。下川です

写真は川崎市宮前区の影向寺の乳イチョウと呼ばれる巨木です。
幹囲8m樹高28mでさすがの大きさでした
紅葉の時に観に来たかった・・

イチョウのイメージと言うと『東京都の木』『紅葉の黄色が綺麗』『まな板に使われる』等・・皆さんご存じの木ですね。

さて昨日、触れた「イチョウは針葉樹」という件ですが、植物は「裸子植物」と「被子植物」という二つの項目に分かれています。
前者の裸子植物と呼ばれるものが俗に言う『針葉樹』で、被子植物と呼ばれるものが『広葉樹』です。

正確に言うとイチョウは裸子植物なので『針葉樹』となりますが、学問的には「針葉樹の系統に近いけれど例外的」と見られているのが一般的のようですね

ですので『針葉樹』と言っても嘘ではないと思います(笑)
ちなみに裸子植物の例外で言うと、このほかに『ソテツ』があります

実は私もこの事実を知ったのは5年程前で、専門的な生物学は無知に等しかったのですが樹木に対しての見方・考え方に影響を与えた出来事でした。
この職業になって早16年。
奥が深い事に日々驚かされます