GREEN BABY DIARY

グローコウマの物語

雷記念日 58歳

2015年06月26日 | 物語
最近話題になっている少年が書いた本を買って読む

拡大読書器で読み進める

行のトップからボトムまで本をずらす

ずらし終わるとまたトップに戻る

次の行へとずらす

この連続した作業を進めて

液晶画面の中において文字を追う

疲れてしまう

電子書籍もいいが

液晶画面の中において文字を追っかけて読むことに変わりはなし

読みたいので買っておこうとした何冊かの本を途中まで読んでは挫折する

その繰り返し

疲れたので国会中継をラジオで聞く

…の中においてですね

…の中において

その中においてですね

と接続関係を不明にする言葉を連発する

わかりやすく喋ろうとしないプライムミニスターに辟易する

本を読むのをやめたのにかえって疲れた


沖縄戦終結の日を前にして 58歳

2015年06月22日 | 物語
今日は目の調子がいい

だから新聞を丁寧に読む

異見に耳を傾けないプライムミニスターがいる

おじいさんに見習って強行するのだろう

コンスティチューションを思い通りに容易に変えられないから

変える条件を緩くしよう

変える条件を緩くできないから

コンスティチューションの読み方を変えよう

エレクションで正々堂々と読み方を変えてもいいかと争ったら

負けるので争点を隠して争おう

エレクションに買ったらそのときだけは謙虚になろう

ほとぼりが冷めたら傲慢になろう

この国のピープルはあんぽんたんだから

やりたいことをやるだけのプライムミニスターがいる

ずるいやり方でやりたいことをやるだけのプライムミニスターがいる

こんなプライムミニスターがいるときに生きているのが嫌になる

京の河岸にある喫茶店が店じまいをしようとするこのときに

群れないで自由に生きるあのひとの姿でも思い浮かべて

今宵は眠りに就こうかな

逢えなくても妄想するのは自由だから

嫌な気分を鎮めるために


父の日 58歳

2015年06月21日 | 物語
今日は父の日

妻はひとりになった父に電話をかけている

俺の父はもういない

生前にもっと話をしておきたかったなあ

父がバツイチだったこと

父が呉服屋に丁稚奉公していたこと

父が京都弁だったこと

・・・などなど謎が多くある

無口な父はこちらから聞かない限り話をしてくれない

62歳のときに脳内出血で倒れて17年間右半身不随で

そして79歳のときに脳幹出血で

何も言わずに

いや何も言えずに逝ってしまった


世界難民の日 58歳

2015年06月20日 | 物語
昨日は眼科通院日

眼圧は右目が21で左目が20

正常値の上限ぐらいで一安心

新薬の作用機序が良好に働いているようだ

4種類の目薬の補充を処方してもらう

視野が極端に低下している自覚症状はないが

相変わらず階段の下りが怖い

暗い光の感度が弱い

視野検査をするとの予約の話は

ドクターからないが

そろそろだと思う

視野の狭窄が進んでいないことを祈る

そして今度の通院日までに

あんぽんたんの法が一方の議会を通過していないことを願う

あべかわもちが梅雨の間に腐って食べられなくなることを願う

和菓子の日 58歳

2015年06月16日 | 物語
眼圧はどのくらいかはわからないけれど

ここ1週間は目の調子がいいように思う

散歩をしていても遠くが見えやすい

ぼんやりと靄がかかっているのは相変わらずだけれど

食事の量を少し減らし

散歩を継続しているせいか

毎朝の体重計が示す数値が小さくなっている

目に対してあきらめの境地になりつつあるせいか

気分も落ち着いている

でも世の中の動きに対しては憂鬱だ

強制的にあべかわもちを食べさせられて

この夏にはあんぽんたんの法律が成立し

この夏にはフィッションプロダクツの生産が再開され

この夏にはサンゴ礁の海にコンクリートが流し込まれ

そしてこの夏にはあべかわもちのお話がなされるのだろう

嫌な世の中になったものだ

と和菓子の日に思う