Great Big Yes!!

引っ越ししました。
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David Mead / Tangerine

2006年07月23日 | 今日の一枚。(旧版)
 ここ最近はThe PosiesSilver Sunのライブだったということでその2組ばかり聴いてました。さらにライブ後も余韻に浸りながら聴いたりなんかも。。まぁこれは仕方ないかな。

 で、久しぶりに聴いた他のアーティストが今回のDavid Meadの新作「Tangerine」。訳すれば「蜜柑」。ジャケットそのままです。僕は以前に紹介した'01年作「Mine And Yours」に続きDavid Meadは2枚目となるわけで、この間にリリースされた'04年作「Indiana」と'05年作EP「Wherever You Are」が未聴のためエラそうな事は言えませんが、この成長ぶりには頭が下がります。
 一聴すると決して派手ではない大人のアルバムですが、何よりも歌を中心にした楽曲が聴いてて気持ちいいです。そしてD.Mead本人の歌声が相変わらず良いです。輸入盤という事と英語力が皆無の僕なので何と歌っているのかイマイチよく分かりませんが、何か一つのコンセプトに基づいて作られてるような気もします。「Mine And Yours」の時はFOWのAdam Schlesingerがプロデュースを担当し、ギターを中心にしたパワーポップ的なアレンジを多く見せていましたが、今回のプロデュースはまたまた出ましたBrad Jones。最近はJosh Rouseなど将来有望な若手SSW系を全面的にバックアップしてるようですが、そのプロデュースはあいかわらず的確です。様々な音色の鍵盤類やストリングス等、生の楽器の音をホントにキレイに録る人だなぁと思います。またこの人の弾くベースラインがたまらん。。

 これはきっちりと'04年作「Indiana」と'05年作EP「Wherever You Are」の2作も聴かないとダメだなぁ。それにしても最近はSSW系のアーティストをよく聴いている事に気付きました。中でもJosh Rouseはハマりにハマってて、いつかこのブログでも紹介したいんですが。。もう少し時間が必要かも。まだ解明しきれてない事が山ほどあるので。でも最高です。


Silver Sun @ 梅田Shangli-La

2006年07月21日 | ひとり言。
 変わらないのもいいもんだ。。目の前には’97年にデビューした当時と全く印象が変わらないSilver Sunが居る。そして一発目に「Last Day」。感涙。。

 何年ぶり?確かデビュー間もない頃に来日して以来やから約10年ぶりかな?待望の単独公演。初の生Silver Sun。もう最高でした。何も変わってません。あの声、あのコーラス、あのバブルガムポップ。Silver Sunでしか出せないあの感じ。いわゆるこれがマネ出来そうで誰もマネ出来ない「Silver Sun節」なんでしょう。1stの曲、2ndの曲、3rdの曲、そして新曲とどれを演奏しても1曲も浮く事なくピタッとハマる。そんな事って意外とあり得ない。変化がないと言えばそれまでですが、個人的には何と言うか精度が上がったというかより一層磨かれた感じがします。
 曲目的にはもちろん最新作となる3rd「Disappear Here」からが多かったわけですが、ずっと愛聴してただけに生での演奏にクラクラです。そして個人的にはSilver Sunを知るきっかけとなった2ndからの超名曲「I'll See You Around」が鳴り響いたときはもう。。日本公演の定番「Tokyo E Ikitai」は「Osaka E Ikitai」に歌詞を変えて披露。他にも「Last Day」や「Yellow Light」「Lava」「Scared」などなど挙げ出したらキリがないほどの名曲の数々が演奏され、最後に「Golden Skin」。みんなで大合唱でした。。

 上の写真はTシャツとCDと水。いつも思うんですがTシャツはキッズLの量をもっと増やしてほしいなぁ。今回も売り切れでちょっとデカイSサイズでガマン。買いたくても買えない女の子なんかいっぱい居そう。。あとCDは買うと横に写ってるペットボトルの水がもらえたから。実はこれ、ラベルに「Silver Sun」と書いた特製ペットボトルなんです。おそらく今回の来日に合わせて日本側のレーベル(Exellent Records)が制作したものだと思います。これがなかなかの出来。中身を飲んでオカンの手の届かないところに飾ろうと思います。捨てられそうだから。。CDにはVo&GのJames Broadのサイン入り。握手してもらって大満足。やっぱ良い人。
 8月には早くも次のアルバム「Dad's Weird Dream」がリリース予定との事。ライブで披露した曲はもちろん、ライブ後に会場でアルバムが流れてて一発で気に入ってしまい、速攻で先行予約の受付へ。通常より安くて特典付き、さらに送料込みという太っ腹。ただリリースの正確な日付は決まってないとの事なのでちょっと心配ですが、気長に待ちます。

 今年はライブの当たり年かも。夏フェスには参加出来そうもないので、これでしばらくはライブを休憩です。次はRoger Joseph Manning Jr.?Ron Sexsmith?やっぱBilly Joel?


M.Sweet & S.Hoffs / Under The Covers Vol.1

2006年07月17日 | 今日の一枚。(旧版)
 まさに美女と野獣。40過ぎても相変わらずセクシーなSusanna Hoffs(The Bangles)と、最近「Girlfriend」のDXエディションが発売されたが、その頃の写真とはすっかり変わり果てた我らがMatthew Sweetのカバーユニット。コレがなかなか最高。選曲はやっぱりセンスが良いというか名曲中の名曲を15曲並べてて、アレンジもほぼ原曲通りに演奏してるわけですが何と言っても曲に対する愛情が半端じゃないなと。楽しそうにやってます。参加メンバーはSusanna HoffsとMatthew Sweetの他に、Ric Menck(Velvet Crush)、Richard Lloyd(Television)、Greg Leizeなど「Girlfriend」時の黄金メンバーに加え、Van Dyke Parks、Ivan Julian(Richard Hell & The Voidoids)の大御所まで超豪華。まずこれだけで駄作なわけがない。

 個人的に印象に残った曲は、まず5曲目の「Cinnamon Girl」(Neil Young And Crazy Horse)。いきなりですがM.Sweetの歌でもS.Hoffsの歌でもなくR.Lloydのエンディングのギターソロがカッコいい。M.Sweetの作品に参加したときのTelevision時代とは違ったロックなギターが好きだったりします。でもTelevisionも大好きです。。8曲目「Different Drum」(The Stone Poneys)。S.Hoffsの熱唱が最高。完全にLinda Ronstadtが乗り移ってます。Van Dyke ParksのHarpsichordがまた絶品。さすが。。12曲目「Care Of Cell #44」(The Zombies)。個人的にThe Zombiesの曲の中で1番好きなんで収録曲にこの曲名を見つけたときはうれしかった。「Odessey And Oracle」の1曲目。いつも泣きそうになります。。14曲目「She May Call You Up Tonight」(The Left Banke)。CDはほぼ廃盤ということで未だ本物をきちんと聴けていない状況ですが、やはり噂通り良い曲です。ライナーによると、今回のカバー集を作るにあたって1番最初にこの曲をリストアップしたんだとか。納得です。。

 もちろん他の曲も当たり前ですが良い曲揃いです。ジャケットもなかなか。今回はVol.1ということで早速Vol.2を期待したいところですがどうなることやら。。っていうか、国内盤が8月発売だそうです。しかもボーナストラック1曲付いてる。。ジャケットが輸入盤と同じくデジパック仕様なら買い直しもアリかなぁ。でもそうじゃなくてもボートラは気になる。。
 あとM.Sweetは'04年「Living Things」以来の新作を、S.Hoffsは'03年「Doll Revolution」以来のThe Banglesとしての新作を期待したいところ。忙しいようですがそこをなんとか。。


THE POSIES @ 心斎橋クラブクアトロ

2006年07月12日 | ひとり言。
 すっかり忘れてた。彼らはシアトル出身でありグランジ隆盛の時代を実力で生き抜いてきた生粋のライブバンドであったことを。

 最新作「Every Kind Of Light」をはじめ、Jon AuerやKen Stringfellowのソロ作など相変わらずの美メロとハーモニーにここ数年は酔いしれてただけに、すっかりそんなテンションでライブに行ったら1曲目でいきなり目を覚まされました。。
 冒頭からKenはジャンプしたりギターを振り回して暴れまくり、それに負けじと若干体つきが大きくなったJonはジャンプしてみるもののKen程の高さが得られず、それならと事あるごとにギターを肩からはずして頭の上に掲げる始末。さらにコレでもかというくらい2人ともギターの音色は歪ませていてJonは若干ハウリ気味。今回から新たにメンバーとなったベースのMatt HarrisとドラムのDarius Minwallaによるリズム隊はそんな暴れ回る2人をがっちりとサポート。
 それでもJonとKenによるハーモニーは完璧。暴れ回っているからといって音程をハズすわけでもなく、叫んでごまかすわけでもなくキメるところはきっちりキメてくるあたり、さすがです。

 肝心の選曲もほぼベストといえると思います。順番など細かくは覚えてないんですが、新作の「Evry Kind Of Light」からは「Conversations」「Second Time Around」「Love Comes」を、「Amazing DIsgrace」からは「Daily Mutilation」「Please Return It」「Grant Hart」、そして「Frosting On The Beater」からは「Definite Door」「Love Letter Boxes」「Flavor Of The Month」「Dream All Day」「Solar Sister」を確実にやったと思います。あと何曲かはやってたはずですが、すいません、思い出せないです。。
 新作からの曲は個人的に好きなものだったので嬉しかったし、「Amazing Disgrace」はThe Posiesのアルバムで1番好きなアルバムやし、極めつけのラストの「Dream All Day」「Solar Sister」の名曲2連発は涙モノでした。最高。

 次の来日はいつなんでしょう?これを機にThe Posiesとしての活動も活発になって欲しいもんです。その前にBig Starで来日希望。なんとかAlex Chiltonを説得して。。


Rhett Miller / The Believer

2006年07月03日 | 今日の一枚。(旧版)
 今やすっかりJames BlantやDaniel Powterなど男前SSWブームが沸き起こってるわけですが、そいつらに負けず劣らず男前(ちょい悪風)で抜群のポップセンスを兼ね備えたアーティストが同時期にソロアルバムをリリースしていた事は、一体何人の日本人が知っていたんでしょう?

 Old97'sのフロントマンにして、前作「The Instigator」に続く3枚目のソロアルバムをリリースとソロ活動の方も調子の良いRhett Miller。今作ではプロデューサーにGeorge Drakoulias(Tom Petty & The Heartbrakers、The Jayhawks等)を迎え、前作とは少し趣を変え若干アメリカンロック色が強くなった気がします。
 最初に聴いて思ったのは「大人になったなぁ」でした。全体を包むこのしっとりした感じ。。歌の表現力が格段にアップしたようです。最初はバラードが多いからかなぁと単純な考えしか浮かばなかったのですが、どうやらRhett本人は歌だけに集中したようで楽器の演奏に関してはゲストに全て任せたとの事。そのレコーディング方法が見事に的中。発案者のプロデューサー・George Drakouliasはエライ。。そのバックを支えたプレイヤーにはMatt ChamberlainやGary Louris、Jon Brionなどなど豪華メンバーが勢揃い。さらに7曲目「Fireflies」ではRachael Yamagataがデュエットで参加してます。
 相変わらずメロディアスでキャッチーな曲が並ぶ訳ですが、その他にも6曲目「I Believe She's Lying」はJon Brionのソロアルバム「Meaningless」にも収録されている曲のカバー。原曲は高速ドラムをループさせたような独特のアレンジで聴かせてくれますが、カバーバージョンはストレートなロックアレンジになっていて原曲の良さを一層わかりやすくしている名カバーだと思います。(例えばJason Falknerの「Both Sides Now」なんかも) さらにはOld97'sでレコーディングしたものの未発表のままになっていた8曲目「Singular Girl」や、そのOld97'sのセルフカバーとなる12曲目「Question」も。。泣かせるのはタイトルトラックとなる11曲目「The Believer」。故Elliott Smithに捧げられた曲で、彼が亡くなった日に書き上げたんだとか。。

 と、聴き所満載のこのアルバム。もうすぐUDO MUSIC FESTIVALで来日予定です。タイムテーブルを見てみるとトップバッター。でもまた行けるかどうか微妙になってきた。。