山>>仁<<歩

_____Gravel_Trekker____
  
あの感動をいつまでも

TREKのタイヤの事 20g/本の違い・・たったこれだけで

2016年11月02日 | ロードバイク
数ヶ月前にシマノデュラエースのディープリムホイールに履き替えるのに合わせて、タイヤとチューブも一緒に新調した。

                        

その時選んだのがミシュランPRO4サービスクルスという200g/本という軽量タイヤだったんですが、なぜ?ミシュランかって?言うと田舎もんでなおかつ貧乏人には「ミシュラン」とか「ピレリ」って言う言葉は、おまじない的に心を打つ響きを持った魔法の言葉なのですよ。
それに赤色が入ったカラータイヤが良かったので、見た目だけで選んだ結果ですが・・・なにか??

それから、あちこちへ出かけましたが、とにかくパンクが多い。

ゴマ粒位の少し尖った石を踏んでパンクしたのは、180km離れた伊勢へ行く途中の三重県津市だった。

9月の上旬にリアタイヤがパンクした時には、ガラスを踏んだのか?・・とにかくタイヤのトレッド面がぱっくりと口を開けてしまった。
切れたのは10mmも無かったのですが、どう見てもこのまま乗ってたら「傷口が広がる」のは間違いなさそうで、まだまだ走れそうな消耗度合いだったけど、仕方なく新品タイヤに交換する事にしました。

                      それで次に選んだのがこれです
                       

またまた懲りずにミシュランです、しかもPRO4シリーズ。
ですが、こんどはPRO4サービスクルスより20g/本も重たい、PRO4エンヂュランスという銘柄です。

20g分ゴムが分厚い筈だからパンクしにくいだろうってだけの理由で選択したのですが、予想以上に「アタリ」でした。
以来リヤタイヤはパンクしてませんでした。

10月30日の夜の話です。
前回の峠巡りでパンクしたフロントタイヤ、もちろん替えチューブに入れ替えて有ったのですが、翌日の冠山峠域の為の空気圧調整中に、と言うより空気を入れてる最中に・・パーン・・と言う大きな音と共にバーストしてしまい、またもやチューブを外してパンク修理をする羽目に成ってしまいました。

悩む事数分、「タイヤをどうしよう?」
PRO4エンデュランスは、この前2本セットで購入して、後輪だけを先に交換しただけなので、1本予備に余ってる。
やっぱり前輪用も変えてしまおうか?まだまだ減りは少なくて使えそうだが、パンクには嫌気がさしてるし。
でも、まだ交換後300kmも走って無いから・・・勿体ないし・・・どうしよぅ・・。

その時、前輪タイヤのトレッドに小さな「裂け」を発見。
やっぱり替えときましょう。

翌日の徳山ダムから冠山峠越えのツーリングはパンク無しで乗り切れた事から、良い選択だったに違いないと自負してます。

次回はもう少し重くても良いから、もっとパンクの心配の無いタイヤにしようと心に誓った。

追記
チューブはシュワルベを使用中です。
仏式バルブで700x23c用には2種類の重さが有り、当然の様に選んだのが軽量タイプでした。
たしか重量差が40g/本ほど有り、軽いのが良いだろう的な安易な理由で選択して居ます。

このチューブに関しては、外のタイヤが適度の厚みを持ち、かつ空気圧が適正に管理された状態で乗れるので有れば、軽量なタイプでもかまわないと感じて居ます。
ただし、道路上に現れる段差=穴やコンクリート製の構造物の角を通過時にしっかりと減速し、荷重を抜ける事が最も重要です。


冠山峠から魚見峠 県境を越える 2016.10.31

2016年11月01日 | ロードバイク
                       
                      =上記の画像はイメージです=

紅葉が綺麗に見えると言う噂の「冠山峠」に行ってきました。
岐阜県と福井県の県境に有り、豪雪ゆへ冬季は通行止めで容易に近づく事は出来ない秘境です。
岐阜県側で近くには、貯水量日本一をうたう徳山ダムが有り、現在冠山の腹を貫くトンネルの掘削工事が行われていました。
せっかくの休みなので、福井県の池田町に下り噂の「魚見峠」を越えて今庄~木之本~八草トンネルを通り坂内へ帰ると言う、150km越えのルートを組んでみました。

     

揖斐郡坂内村に有る道の駅「夜叉が池の里 さかうち」の広大な駐車場の片隅に車を停めさせてもらい、TREKを降ろして走行の準備をするが、「寒い!!」
車のメーターに装備された外気温計では7℃の表示だった、上半身はファイントラックのアンダーウェアを重ね着しているが寒くて震えて仕方がない。
下半身はワコールCW-Xジェネレーターと言うコンプレッションタイツのロングタイプに、膝上までのサイクルパンツの重ね履き。
靴下をくるぶしまでの短いのにしたのが後悔される。
体が温まるまではもう一枚ウインドブレーカーを羽織って行く、頭部はネックウォーマーを顔面マスク代わりに顔を覆って大丈夫だった。

6時20分 ガーミンのETREX30の電源を入れてから出発、道の駅から国道303号線をいったん横山ダムまで下ってから、国道417号線に乗り換え徳山ダムをめざす。
日の出の時刻は越えたが、雲が暑く日差しが無いので寒い寒い。

平日のこんな時間だから車は少ない方なのだろうが、どの車も速度が速いので追い越されるのが恐い。

       
                      =徳山ダムの全体像=

       
                      =ブログ用に徳山湖湖畔に止めてみた=


冠山トンネルの岐阜県側の工事現場を過ぎるといよいよ道が細く成り、下の画像の様に行く先の山が迫って来る。
       

所々に山からの水が道路を横切ったり、あるいは冠水ししまっている個所も有ったが、道路上に落石は少なく予想よりは走り易い。
徐々に体が暑く成って来たのでウインドブレーカーは脱ぎました、山腹のつづら折れの林道は風が穏やかで、場所によっては無風です。
心なしか時折日差しが感じられる様にも成って来ましたし。

心拍数は120bpm前後を維持して居たが、つづら折れの険しい林道様の所では140bpmを超え150bpm近く成ってしまった。
そんな時、怖れて居た奴がやってきた、そう、あの恐い不整脈野郎だ。
心拍数を表示して居るサイクルメーターの数値は199bpmに成っているが、このサイクルメーターは1bpm~199bpmまでしか表示できない優れモノなので、実際の心拍数は200bpmを越えて居る筈だと思います。
とにかく不整脈が出るとペダルを漕ぐ力が出ないので、頓服薬の「サンリズム」を飲んで、TREKから降りゆっくり歩き出す。
歩くのも大変な状態なので、息を整えながら心臓の動きが元に戻るのを祈るばかりだった。

15分位で薬が効いてきた様で心拍が120bpm位を表示するようになった、しかしペダルを漕ぐ太ももの筋肉が激しく疲労して居て、坂を登れない。
こぶしを握って、腿を叩きながら何とか前に進むが、TREKに跨ぐまでにはなかなか回復してくれなかった。
辛い辛い時間をTREKを押して歩きながらやり過ごし、林道が少し平坦に成った所でなんとかペダルを漕ぎ始めた、なんてこった。

                       
                       晴れていたらこんな風景が望める筈です=借り物画像です

                     
                       やっぱり晴れていたらこんな紅葉の中を駆け抜ける事が出来ます

                      
                      標高1040m程あります

冠山峠の頂上には大きな石碑があり、その周囲の広場は冠山登山の登山者の車が多数駐車中でしたが、登山者はこの時間山に行ってるのでほとんど見かけません。
ちなみに私は冠山には登った事が有りません。

峠の頂上で休憩しますと、風の取り道なのかかなり風が強く感じられます。
南寄りの風はこの時期すでに冷たく、ウインドブレーカーしか持ってきてない事を後悔する寒さを感じます。
ウインドブレーカーを着こみ、ネックウォーマーで鼻から下を覆うようにして、傍から見たらかなり怪しい奴状態でTREKに跨って峠の頂上から福井県側に林道を走り下りて行きます。

狭くて曲がりくねった林道は、路面に砂利が浮いて居たり落石が路面で砕けて尖った牙をむいて居たり、時々ブラインドカーブの向こうから対向の乗用車が現れたりと気を抜けません。
あまり景色を楽しむ余裕も無いままに高度をどんどん下げ、福井県の池田町を目指しました。                                            
                     ↑ 風景と言ってたら、昨年行った北アのジャンダルムの絶景を思い出してしまいました。

今日のロングライドで道迷いして遭難しない様に、ハンドルのステム部にガーミンetrex30を装着しルートを表示してナビゲーションして居ますので、行き先に迷いは有りません。

池田町から魚見峠を目指して、国道417号線を左折し国道476号線に入るが、その先の新保ファミリースキー場でその国道は左に逃げて行く、そして直ぐに行き止まりに成るようだ。
新保ファミリースキー場を左手に見て、県道203号線を直進する形で峠の導入部に当たる「こんにゃく道場」を目指した。


こんにゃく道場を過ぎると一気に道幅が狭まり、行く手の峠の険しさが伺える。
しばらく走ると登り坂がきつく成り、心拍数が上がり始めるとはっぱりアイツがやって来やがった、不整脈野郎です。
時間は10時50分を過ぎた頃でした、冠山峠ででた不整脈の時、頓服でサンリズムを飲んだのが8時30頃だったので、本日2回目の頓服服用にはまだ時間が早すぎる気がするが、心拍計振り切りは精神的に良くないのでここで、本日2回目の頓服服用、あ~ぁ・・めんどくせ~カラダだこと。

しばらくTREKを押して歩くと楽に成ったので、ペダルを漕いで峠の頂上を目指した。
                      
                      新しそうな舗装がまぶしい、のどかな林道の山中ですね。


頂上の避難小屋下で休憩しながら、下り坂に備えてウインドブレーカーを着こみ、顔をネックウォーマーで覆った、脱いだり着たりと忙しい気温にうんざり気味だ。

このころ、太ももは左右共パンパンに張って痛い程疲労が激しかった。
南越前町まで行けばJR北陸本線が走って居るから、輪行して木ノ本駅までワープしちゃおうかなと、いつもの悪魔まで顔を出して来た。
以前訪れた事の有る今庄まで南下し、昼ご飯を食べる店を探すがなかなか良さそうな店が無く、蕎麦では有名な「忠兵衛そば」に入った、実はこれが2度目に成る。
                        


注文の蕎麦が出てくるまでに、今庄駅から敦賀方面に向かうJRの時刻を調べたら、残念な事に今から20分後に発車と成っていた、蕎麦を食べてから目と鼻の先に有る今庄駅まで行き、TREKをばらして輪行袋に入れてって・・・無理だ~、間に合わない。
その一本後の列車は1時間後の1時48分発で、こんどは余裕が有り過ぎで木之本への到着がかなり遅くなりそうだ。

足はかなり痛いが、ゆっくりでもいいから国道365号線を自走して木之本へ向かおう。
途中に栃之木峠や椿坂峠が有るが仕方ない、それを超えないと坂内の道の駅にデポした車まで帰る方法がないから。

余呉湖が右手奥に有るあたりで国道を左折し、八草トンネルへ通ずる国道303号線へのショートカット道へ入った、ずいぶん昔に一度通った記憶が有る道だけど、当時とは比べ物に成らない立派な2車線の快適道路に生まれ変わっていた。
途中で、昼に食べたそばだけでは補給しきれなかったであろう糖質不足を感じ、自動販売機の前に倒れ込んで砂糖入り缶コーヒーを2本も飲み干した。
しかし、2本は飲み過ぎだった・・・あとで気持ち悪く成ってしまった。

                         
                       =上の画像は八草トンネルを木之本から岐阜県側に抜け出た所=

今庄から泣きながら走る事2時間弱でやっと岐阜県に帰って来られた。
ここから車までは下り坂オンリ~!!やった~


                          

午後4時少し前に出発地の「道の駅 さかうち」に到着した、走り始めから10時間に迫る周回コースは150kmを超える道のりが有り、途中には名だたる峠が多く有ったため非常に疲れた。

とくに最後の下り坂は、TREKに跨って坂を下ってるだけなのにフラフラだった。
12月に不整脈のカテーテルアブレーション冷凍焼灼手術を受けて、不整脈とさようなら出来たらどんなに嬉しいだろう。

さて、来週は伊豆にでも行きたいな。