なぜ南フランスをすっ飛ばしてバルセロナから一気にイタリアへ戻ってきたかというと、
ベローナの野外オペラを見るため!
ベローナといえば、夏の野外オペラが有名で、
7月から始まるらしいのだが、今年は6月24日からスタート。9月まで続くそうだ。
携帯の着メロまで「アイーダ」に設定してたほどお気に入りのMASAOの希望により、
25日のアイーダ初日を狙うことにした。
切符は5月の末にネットで予約。
6月1日より前ならばチケットは登録住所に送ってくれるというので、
ここボローニャの住所を登録したのだけど、待っても、待っても、チケットが届かない。
妹たちが日本へ一時帰国した後、いろいろ助けてもらったボローニャ在住の妹のお友達にも心配かけたりしたのだけど、単に私が注意書きを見落としてただけだった!
6月1日より前で、かつ公演日の40日前までの予約じゃないと、送ってくれなかったらしい。
なので、ホテルにチェックインしたら、なにはともあれ劇場近くのチケットオフィスに行き、
予約番号伝えてようやくチケットが手元に。
チケットオフィスでおしゃべりしたアメリカ人のおばあちゃんは、
前回きたときはチケット売り切れで見られなかったの。だから今日はエキサイティングよ~。と興奮状態。
おじいちゃんがネット予約のプリントアウトを握り締めていたのは、そういう訳ね~。
なんと、この野外オペラは夜9時すぎてからの開演。
そうなると、終わるのはもちろん深夜1時過ぎ。
22,000人収容の歌劇場から、オペラが終わると一斉に人がでてくるから、
タクシーなんてつかまるわけないと思い、早めに劇場近くのホテルも予約しておいた。
ほぼ1ヶ月前にホテル予約したのなんて、今回の旅始まって以来だったわ。
歌劇場から4分でお部屋にたどり着ける「ホテル・アカデミア」は、
ちょ~便利だけど、高い。
オペラシーズン中は、どこのホテルも高いけどね。
チケット確保後は、夜に備えてお昼寝。
7時ごろから歌劇場のまん前にあるカフェでマンウォッチングしながらピザをほうばる。
そして、いよいよあこがれの劇場へ。
ついに来たぞ~。
今回は上から2番目のクラスの席を確保(1人90ユーロもした!)。
階段席で、ステージに対してど真ん中。目の前をさえぎるものは一切なし。
いい席を確保できてよかった~。
ちなみに、階段の上のほうの席は、30ユーロぐらいからあるらしい。
座席はなく、日中の陽射しで焼け石状態らしいので、座布団持ち込み。
座席がないので、予約ができない。早いもんがち。
毎日違うオペラをやっているので、この30ユーロのチケットで1週間毎日違うものを見るのも楽しそう。
ただし、問題はホテル代だね~。
1世紀末に造られた古代ローマ最大の円形劇場。
ほぼ完全な形で残っており、世界中からここの野外オペラを見るために、観光客が押し寄せる。階段席は50段もある。
劇場の入り口で渡されたロウソクに火をともす。
アイーダはエジプトが舞台のオペラ。
エジプトの衣装を着た人がオペラの開始を知らせに出てきた。
そして、いよいよ始まり。
日本でオペラを見に行くと、絶対写真なんて撮っちゃだめっていう雰囲気というか、注意のアナウンスが流れるけど、イタリアはぜんぜん平気。野外オペラだけじゃなく、以前ローマ歌劇場で見たトゥーランドットでも、みんなバシャバシャ撮影してた。
今回野外オペラでは、フラッシュたいちゃだめ。って、一応アナウンスが流れていたけど、みんな無視。
我々はフラッシュは光らせないけど、写真もビデオもたくさん撮ったよ。
屋内との違いは、やっぱり舞台の広さと、
あと、何と言っても舞台装置の高さだろうね~。
歌い手のほうは、風向きとかもあるけど、とにかく一番後ろまで声を届けなくちゃいけないのだから、ほんと大変だろう。それにしてもよく届くよな~。
休憩時間は20分づつ2回。
平場の席(一番高い席)はみんなドレスアップしてた。
全身スパンコールのドレスとか、胸がこぼれそうに深いVネックのブラックドレスとか、ほんと華やか。
階段席はドレスアップしている人もいれば、Tシャツ姿もと、なんでもあり。
それにしても、いったい何人入っているのだろう?
ドイツ人観光客がものすごく多い。
中央のピラミッドが回転するたびに、違うシーンに。
そういえば、照明スタッフは日本人の名前がアナウンスされていた。
いつか来たいと思っていたベローナの屋外オペラ。
いや~ほんとにすごかった。鳥肌でたよ!!!