るんるんカフェ

猪突猛進の70歳
どこまで走り続けられますことやら(^^ゞ

みちのく未来基金をしっていますか?

2017年03月11日 | 日記

あの日の午後、私は名古屋の美術館にいました。

イヤホンで作品の説明を聞きながら鑑賞していると

足元がゆらぁ~~~と音もなく揺らぎました。

あら・・・めまい???

会場内のざわめきで、地震の揺れだとわかりましたが・・・

あれから6年、いまだに被災地の復興は道半ばどころか

家に帰ることもできない人があるなんて・・・

 

昨日、ニュースを見ていたら、この春から就活を始めた

震災遺児の大学生が取り上げられていました。

高橋洋介君。

7人家族のうち、5人を失い、親戚や友人の両親に助けられて

大学3年生になっのですが、周囲の反応が気になって、

震災遺児という事実を隠すようにしてきたそうです。

就活に際して、ある人からアドバイスを受け、

いかに周りの人に支えられて今の自分があるかということ、

自分もその経験から人を支える仕事につきたいと

震災遺児という事実と向き合うことができるようになったそうです。

 

そんな彼を支え、アドバイスをした人が

みちのく未来基金

 

お名前までは覚えてませんが、

あ~~~~っ!この方たちなのね~!って

まるで同志に再会した気分(勝手にですが

 

私事ですが、わが町の太極拳グループ発足の原点は

あの震災にあります。

被災者、とりわけ親を失った子どもたちに、私たちがしてあげられるのは

って考えたのが、たとえ少しでも足しになればとお金を送ることくらいでした。

それも、遺児が一人残らず学業を終えるまで。

つまり、22年間続けたいという夢みたいな話です

こんな気の長い話に賛同して5人のおばちゃんが集まり

月に2回の練習を始めました。

1000円会費は全額募金に。半年後2万円を振り込むことができました。

が・・・・

その当時、どこに寄付するかが問題でした。

赤十字が一般的でしたが、私たちは震災遺児に特化して使ってほしいと

思っていましたので、あしなが育英会を選びました。

年2回、4年ほど送ったころ、奨学金の返済に苦しむ学生の問題が

報道されるようになり、あしなが育英会が給付型奨学金でないと知りました。

それまでも、お金のかかる会報や、レインボウハウスとかいう箱ものづくりには

ちょっと疑問を感じていました。

そんな時にニュースで知ったのが みちのく未来基金でした。

複数の企業が社員を派遣して運営し、震災遺児が希望する学業の道を

応援するというものでした。

「ここだ!!」と思い、すぐに募金先を変更しました。

この基金には募金をしても何の返事もありません。

郵便局の振り込みは無料ですが、振り込みの際のペラペラの紙切れだけが

募金したという証です。

あとはインターネットのHPで活動状況を見るだけ。

なんとすっきりしたものです。でも、私たちの募金が

100パーセント子どもたちのために使われている

という気持ちがします。

 

きのうのニュースで、実際にこの基金によって社会に羽ばたこうとしている

青年の姿を見ることができて、泣きたいくらい嬉しかったです。

本当に僅かなお金ではありますが、誰かのお役にたったと実感できたのは

幸せな事でした。