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酒のツマミになる話題をセッセセッセ。独断偏見は”味付け”です※文中の敬称は略。

ツバメ悲し 帰る家がない

2017-04-22 | 日記

冬が過ぎゆき春、そして夏がやってくる。
温かい空気とともにツバメたちも戻ってきた。



昨秋10月、誰が声をかけ、指令したのか?
いっせいに電線に整列。
温暖の地へ飛び去った。

そして今また。
満開の桜が散り、ツバメが目の前に飛翔曲線を描く。
我が住む駅構内の天井。
昔は巣作りに励むツバメの声がにぎやかだった。
改札を通ると季節を感じたものだ。

今年はにぎやかな鳴き声のトーンが違う。
よく見ると天井全体に網が張り巡らしてある。
巣を作れないようにしてある。



ツバメたちが「あれ?」という戸惑い。
網(ネット)の周囲を飛び回っている。
家を作れない。
行ったりきたり。

昨年はこうだった。



こういう書き物を見るとほのぼのするのは私だけだろうか?
「糞が汚い」
「駅が汚れる」
「構内がツバメのさえずりでうるさい」

そんなクレームがついたのか。
まさに「温かな目で見守ってあげて」だ。


自然とともに暮らす難しさ。
電鉄の方でも無視できない。

その割合はどうなんだろう。

今はクレームに敏感になり過ぎてはいまいか。



周辺のマイホームの玄関先にもツバメの巣が作られる。
ちゃんと巣の下には糞の受け箱が置いてある。

時々、カラスの襲撃で雛が落下していることもある、という。


台湾、フィリピン、ボルネオ島北部、マレー半島、ジャワ島からやってくる。
高い高いヒマラヤ山脈を必死で越えてくる「部隊」もある。

つかの間の生命の営みと暮らすのは悪くない、と思うけれど。


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