ぬかるみの中でセンバツが行われている。
作新学院対倉敷商。
古豪、名門と称される両校です。
栃木の作新学院は八木沢壮六を擁して春夏連覇を果たしている。
また、怪物江川卓の出身校でもあり、江川の甲子園は雨のぬかるみの中で73年夏の甲子園で銚子商に敗れて去った。
延長12回、雨で滑る白球に託した1球が押し出し四球。0-1のサヨナラ負け。
ベスト4だった昨夏も、光星学院との準決勝で三回表途中に雨のため1時間32分中断。0-5で敗れた。
一方の岡山の倉敷商は現楽天の星野仙一監督の母校だ。
奇しくも今年の作新学院も、ぬかるむ雨の中で熱戦を繰り広げたが、ようやく今大会では倉敷商を下した。
やっぱり、あこがれの舞台。
ピーカンの空の下で思いっきりプレーしてもらいたかった。
その意味でかわいそうな気がする。
コメントいただいた元中村さんの息子さんも中学で野球をされているんですね。。
「選抜始まりましたねわが家の息子も中学で野球をしています。2番サードで頑張っています
いつも野球の話題のblogだと息子にも教えてあげます
私は、個人的には広島のルーキー野村くんに注目しています。甲子園でのあの負けが、彼をどれだけ成長させたのか………。期待しています」
そうですね。広島の広陵エースだった野村投手(明大⇒広島ドラフト1位)は、優勝を目前にしてストライクをボールに判定。ガックリした表情が忘れられません。
「あの1球ストライクだったら・・・」日本一になっていた。
気落ちした野村君は満塁、ホームランを浴びて敗退しました。
手弁当で審判をする高校野球。責めることは難しい。
野村君も、日本一になっていたら人生は間違いなく違っていただろう。チームメートもそうだ。
「負けて覚える野球かな」
「悔しさ」は男にとって必要なものだ、と思う。
人生はすべてがうまく、順風にいくことなどありえない。
1球でドラマができる、甲子園は素晴らしい。
感動を呼ぶ。
それは、たった1球に集中し、すべてを賭けるから、人の心をうつのだ。
4000校を超える高校球児らの中から、ほんの一握りの選手しかプレーできない夢の舞台。
東大生になるより、狭き門。
高校野球取材にかかわった人間の一人として、1球への一喜一憂喜怒哀楽をグラウンドレベルで、これからも観戦していきたい。
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