団塊の青春と昭和の東京

昭和の名残りを求めて since2007・02・10

不忍池 ⑤

2008年08月03日 | Weblog

 0251 不忍池 蓮開花

 上野の不忍池とくると、直感的に桜を連想する。
が・・この時季に訪れてみると、弁天堂を望む蓮池に感激させられる。
 都心のしかも、山手線の中にこれほど大きな池一面に咲き誇る蓮は、見事の一言につきる。
 花など、それほど愛でたことがないボクだが、今回ばかりは驚嘆に値する光景だったので、日曜の朝、早起きした甲斐があった。
 ボクが今まで観たどの蓮池よりも広く豪華に、堂々と咲き誇っている蓮華の座は、まさに極楽の光景を下界に具現させている。
 鳥が飛び、蝉の声が真夏の池之端にしみわたり、蓮の蕾には極楽トンボが羽を休めていた。
  
   左から: 弁天堂 開花した蓮 極楽トンボ 小サギ
 ここの野鳥は人馴れしていて、鳩や鴨、カモメなどはすぐに寄ってくるし、川鵜や小鷺もすぐ傍まで近寄っても逃げない。
 猛暑も忘れてひと時、木陰で極楽の余り風に吹かれることができた。
 ベンチで昼寝でもしようものなら、何処からともなく有り難いお経が聞こえるような気にさせられそうだが、それでは写真を撮ったり、スケッチに励むお年寄り達からにらまれそうで、すぐ現実にもどることとなった。

 明治から昭和まで多くの作家や文化人に愛された池之端界隈を歩きながら、団子でも食って帰ろうと考えるボクも俗っぽく、まだまだ長生きしそうだ・・

コメント (2)
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