函館深信 はこだてしんしん-Communication from Hakodate

北海道の自然、そして子どもの育ちと虐待について

車轍狐跡(しゃてつこせき)-キタキツネ惨禍

2011-02-26 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko

※キタキツネの死骸写真がありますので、ご注意ください。

昔、天子などの巡遊した跡を、車のわだち、馬の足跡から、車轍馬跡(しゃてつばせき)と言ったそうだ。で、題はそれからいただいた。

 

 

しばらく以前、車を借りた時に弟子屈町を走っていたら、木が樹氷のようになっている場所があり、

車から下りて夢中で写真を撮っていた。

 

 

けものの足跡が無数にあって、(あぁ、キタキツネが通ったんだなあ)と見ていた。

 

 

ふと、足元に目をやり、思わず飛びのいた。

 

 

キタキツネが横たわっていたのだ。

 

血は出ていたが、まだカラスなどには荒らされておらず、死んで間もないようだった。

 

毛皮やヒゲにも霜が下りていて、まわりを静寂が支配していた。

 

何度も何度もこの道路を横断して生活していたのだろうに、ちょっとしたはずみで車に轢かれてしまったのだろう。

最近は、北海道でもエゾシカが増えすぎて農業被害が著しいというが、生き物の側からみても、ニンゲンといういろいろな機械や車を使うやっかいな生き物と共存するのはなかなかたいへんなことだろう。

オスだったのか、雌だったのかも、私には知れないが、どんな一生を送ったのだろうかと、キタキツネの生涯を想いながら、また車に乗り込んだ。

 

車轍狐跡(しゃてつこせき)

それは、自然生物との共生を模索する北海道の姿。


エゾシカ死骸と掃除屋カラス-屈斜路湖てくてく旅

2010-06-07 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko


屈斜路湖から美幌峠に上る道沿いには何箇所かパーキングエリアが整備されている。
そんなところに差し掛かった時、パーキングにカラスが集まっているのが見えた。
知床でも、そんなカラスのお祭り騒ぎは見ていた。
そんなところには、だいたい弱ったエゾシカや、動物の死骸があった。
でも、ここは国道だぞ?


しかし、やっぱりあった。エゾシカの死骸が。
車にはねられたのだろう。
だれかが、駐車スペースまで移動してくれたのかもしれない。


横たわるエゾシカの死骸の横で、カラスたちは木の枝にとまったり、うれしそうにとびまわったりしていた。


でも、カラスたちのおかげで、エゾシカの死骸も無駄にならずに済む。
星野道夫さんの本に、「ムース(大鹿)の肉を食べ、私はムースになる。」という言葉があったが、「エゾシカはカラスの中で生きる」と言えるのだろう。


自然の中ではそのことが確かに実感できる。
はるかアトサヌプリ硫黄山がエゾシカをみつめていた。


さようなら、はくちょう-屈斜路てくてく旅

2010-05-25 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko





はくちょう、洋の東西を問わず、うつくしさの代表のように言われ大切にされていますが、近くで見るとその意味がわかる気がします。
声でも、姿でも、やわらかそうな羽根でも、黒いつぶらな瞳でも、私を癒してくれたように思います。

30分ほどとどまってパワーをもらいましたので、次へ歩を進めることにします。

はくちょうラッシュ-屈斜路湖てくてく旅

2010-05-24 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko

3月に訪れたときには砂湯の一部を除き、屈斜路湖は一面凍結していたので、白鳥たちも狭そうでしたが、氷が解け白鳥の居場所も広くなりました。
けれど、もうじき北へ帰る日がきます。
もう帰ったかな?








白鳥とおともだち-屈斜路湖てくてく旅

2010-05-23 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko

なにかエサをくれるかと、はくちょうが寄ってきました。
フランスパンを持っていたので、ちぎって投げました。


首のもようがきれいです。




白鳥が人からもらったエサと同時にビニールなどを食べて死んでしまう事故が増えているそうです。
危険な物は与えないようにしましょうね。

東京農大のエミュー牧場-まー☆さんの網走訪問

2010-04-16 | Birds and animals of Abashiri, Shiretoko

網走にオホーツクキャンパスがある、東京農業大学が、オーストラリア原産のエミューの実験牧場を、網走市の隣大空町東藻琴に開いていて、500円で見学させてくれる。


エミュー。オーストラリアの国鳥。ダチョウの仲間だそうだが、ダチョウよりもなんだか古代の雰囲気がある。


ひずめなんか、娘曰く「ぐげっ!恐竜みたいだ。。」
たしかに。。。


声というか、音も、太くて長いのどをならして、「ポンポンポン。。。」と古代の音がする。小屋の中を歩いていると、こちらの頭の横に小さな顔を寄せてきては帽子をつっついたりいたづらしてくる。娘は背が低いので、「向こうの方が上からくるからこえぇ。」と言っていた。


大人の鳥が熱心にながめている先は。。。



こ~んなかわいい雛たちが。


ウィキペディアにも、「幼鳥の羽毛には縞模様があるが、成長すると縞が消える」とある。


これが卵。
ウィキペディアによると、
【卵はアボカドのような深緑色で、長さは10cm程度、重さは約550gから600g。産卵期は日照時間の短くなる11月から4月の期間(南半球では、5月から10月あたり)で、3日から5日の間隔で一度に1個ずつ産卵する。産卵数は、期間中に10~30個程度であるが、稀に40個以上産卵する個体もある。抱卵は10個程度の産卵後にオスが約2ヶ月間飲まず食わずで行う。孵化後2~3ヶ月間はオスが雛を外敵などから守るが、飼育下ではメスも参加することもある。】
だそうで、すると、窓をのぞいていたのは、メスではなくオスたちかも。。


かわいいポニーもおりました。