ハチの家文学館

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酉の市

2012年11月09日 06時24分29秒 | ハチパパのひとり言

                    横浜真金町 大鷲(おおとり)神社 一の酉

この頃調停の仕事が倍増して連日ということもあり、今日のように午前午後と1日2件ということも珍しくなくなった。しかも、遺産分割という難しそうな仕事も初めて3件も舞い込み、自由な時間が少なくなってきた。調停委員として3年目、突然休むなどということがないよう健康には十分注意しなければと真剣に思うようになった。

一昨日、ある人から大鷲神社の一の酉があることを聞き、裁判所から歩いて訪ねてみた。生まれ故郷の浜松で、父が長年染色業を営んでいた子供のころ、酉の市によく連れてってもらったのを思い出す。よく父が、商売繁盛を祈願して熊手の飾り物を買っていた。ここでも熊手が売れるとシャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャンシャンと威勢のいい掛け声が聞こえてくる。不況のときこそ、商売繁盛を願いたいが、売れ行きはいま一つのように見えた。ちなみに今年は二の酉までで20日にある。

神社の裏手は有名な横浜橋商店街。酉の市のお客さんも交わって大変な賑わいを見せていた。店主の意気のいい掛け声があちこちで聞かれる。魚屋で一杯ひっかけている光景をみて、満席の中を隅に入れてもらった。酉の市ならではの特別営業のようで、カツオの刺身としめサバを注文、日本酒1合をいただいた。新鮮でボリュームもあり、お会計は850円と格安である。今夜はカミサンが時々美味しい炊き込みご飯などを届けてくれる友人の家に、九州宮崎五ヶ瀬川の鮎を届けに行っている。時間つぶしと晩酌とご飯代わりにもなって丁度よかった。

となりの女性客同士の会話から、この商店街の発展ぶりと、酉の市にこの魚屋さんで海鮮料理に舌鼓を打つのが楽しみだという嬉々とした思いが伝わってきた。

今の世の中、暗いニュースばかりが新聞テレビで報道されている。今日の私の仕事も、離縁と父と子の面会交流の申立で、正直疲れたところだった。こうして日本の古き伝統行事に参加し、歴史のある商店街で美味しいものをいただいたおかげで気持ちが楽になった。

24/11/8



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