ハチの家文学館

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やすらぎの郷

2017年07月07日 06時35分43秒 | ハチパパのひとり言

テレビ朝日の中高年向け昼の連ドラ「やすらぎの郷」、倉本聰脚本、石坂浩二、藤竜也、山本圭、ミッキーカーチス、名高達郎、八千草薫、浅丘ルリ子、野際陽子、加賀まりこ、五月みどり、富士眞奈美、有馬稲子、草刈民代、常盤貴子などの豪華キャストで、毎回録画してみている。

テレビ業界人専用の老人ホームを舞台に、彼らの家族、財産、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残りなど、いろいろな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。

68話での話がよかった。断捨離をしているマヤ(加賀まりこ)が、自殺した小春(富士眞奈美)から死ぬ直前にもらった手紙を捨てられず、自分が死ぬ直前になった時、誰も手紙を出す相手がいないと語りながら泣き崩れる。

そんなマヤの姿に、「周りにたくさん人がいたのに最期に手紙を出したい人がいない。ものすごく悲しくて寂しくて、でも共感できる台詞だった」「泣き叫ぶような、絞り出すような加賀まりこの言葉が心にズンと響いてくる」などの声が続出したという。

死ぬ直前、手紙を出したくなるような人はいるのか、自分自身深く考えさせられる。私の場合、手紙を出したい人は家族である。書きたいこと、言いたいことはたくさんある。好き勝手生きてきた自分を許してもらおうとは思わないが、わび状をもらっても家族にしてみれば「なにを今更」という気持ちになるかもしれない。

来月には73歳になる。あと何年生きられるか分からぬが、断捨離も出来ないままではならぬ。人生の締めくくりを自分なりに考えておかなくてはならない。



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