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自粛は是か非か

2011年04月26日 14時24分50秒 | ハチパパのひとり言

ちょっと前に、被災地の宮城県知事が「自粛しないでくれ」と発言していたという記憶がある。日本全体が落ち込んでしまうと税収も減り、復興財源が足りなくなること等を心配してのことだと思う。

巨大地震の惨状を見て、日本中の人が「遊んでいる場合じゃない」「東北の人たちのことを思うと贅沢できない」と自粛ムードが浸透している。自粛は是か非か、先週土曜日のNHKテレビでも話題になっていた。

日本中のあちこちで、祭りやイベントの中止、宿泊予約のキャンセルが相次いて、予約の90%がキャンセルされたという旅館もあるという。結果として全国規模で極端な自粛が蔓延し、中には従業員の解雇をせざるを得ないところも多いという。

最近は自粛の自粛ということも言われ始めて、少しずつイベントの開催や旅行や買い物の消費も回復しつつあるらしいが、日本全体が元気にならないといけないわけで、まずは普通の生活に戻って、息の長い復興支援をしたいものである。

年金生活者の私としては、赤十字その他の義捐金で支援させていただいただけであるが、この先10年以上はかかる復興に、当面は税金面での継続的な国民負担も止むを得ないと思う。だからこそ、国家予算の配分も外面ばかり気にしないで、国内の窮状を声高にして思い切った復興予算配分をしてほしいと思う。

今回の巨大地震で大津波に呑み込まれ、多数の死者行方不明者が出たのに、家族がバラバラになったにもかかわらず、あんなにひどい状態でも冷静に整然と行動している東北の人たちを、海外メディアは一様に驚き誉めていた。

こういっては何だが、私の記憶の中では東北の人は冬の寒さにも耐えぬいて、寡黙で我慢強い人が多いと思っていたから、こんなに大きな災害に遭っても、冷静沈着な言動ができたのだと思う。しかし、心中は穏やかであるはずはない。ただただ頑張ってほしいと願うだけである。

 



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