ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

ジャズ喫茶「ちぐさ」

2017年11月06日 14時20分13秒 | ハチパパのひとり言

横浜山手の洋館「山手234番館」のギャリー予約抽選会に初めて参加、残念ながら落選したものの、気持ちはスッキリしていて、何とかもう一度仏像写真展を開催したい一心で、これからも抽選会場に足を運ぼうと心に決めた。

ここ山手地区には、九つの洋館があちこちにあり何度も訪れているが、見晴らしもよく静かでいい街並みが続く。カトリック山手教会も幾度も礼拝に訪れているし、昭和47年に前妻が亡くなった時には、ここ山手の聖母愛児園に生まれたばかりの二男を1年近く預かってもらった。乳児サークルにつかまり立ちする二男の姿を思い出すと、未だに涙ぐんでしまう。

今日は港が見えるが丘公園とバラ園を回って、バスで桜木町のみなとみらいへと向かう。そして地下道をくぐって昔懐かしい野毛のジャズ喫茶「ちぐさ」に立ち寄る。30年近く前、関内の銀行支店に勤務していた頃入って以来である。

開け放たれたドアの、すぐ脇の小さなテーブル席に座る。客席十数人の狭い店内には、老若男女4人の客がいたが、銘々に珈琲やソフトドリンクを啜りながら、デカいスピーカーから流れるモダンジャズに聴き入る。

「ちぐさ」は昭和8年(1933年)に当時20歳の吉田衛氏が立ち上げ、創業当時から「音を聴く為の店作り」を続けて、ジャズ喫茶のオーナーとしてだけでなく、横浜の音楽シーンにも深く関わり、その生涯は最後までジャズと共に在り続けた有名な人物。

ここに集まったプロのミュージシャンには、秋吉敏子、日野照正、渡辺貞夫など、日本を代表するプレーヤーが名を連ねる。たくさんのレコードとオリジナルの音響装置から聴こえる音は、メリハリの効いた楽器本来の音色で、ピアノの澄んだ鍵盤の音や、腹に染みわたるベースの響き、スティックの軽やかなドラムスの音が心地よい。

モダンジャズの生演奏を初めて聴いたのは今から51年前、郷里浜松から東京自由が丘の銀行支店に転勤になった時で、銀行が入っている南風ビルの地下にあったモダンジャズのライブハウス「ファイブスポット」だった。

「ファイブスポット」のオーナーは、南風ビルの持ち主手塚さんの娘婿で、ジャズ評論家いそのてるおさん。転勤直前まで浜松のビッグバンド「楽団ジェリーメン」でトロンボーンを吹いていた私は、仕事か終わったあと、銀行の仲間と時々「ファイブスポット」に飲みに来ていた。

楽器から数十年も遠ざかってはいるものの、音楽の素晴らしさは身に沁みている。クラシックでもジャズでも、演歌でもニューミュージックでも、音を歌を楽しむことはこの上ない歓びである。

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿