ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

終活・・・エンディングノート

2016年11月18日 17時55分59秒 | ハチパパのひとり言

 のこしたい記憶は、きっと残される誰かにとってかけがえのないもの

人生の締めくくりをイメージするようで、終活とかエンディングノートなどという言葉は好きではないが、自分のことは自分でする、残された家族にできるだけ迷惑をかけない、自分の思いを家族に伝えておきたいという意味ではいいことだと思う。

今日は町の高齢者が集まるサロンで、「終活」をテーマにした話をしてほしいと頼まれて行って来た。

高齢者の大部分は、ひとり住まい、或いは夫婦二人だけの生活をしている。2年前に遺言の書き方のお話し会で、もしもに備えて準備しておいた方がいいことを話してはいるが、その時はモノとカネが中心だった。

モノとカネに関しての終活は、法的な意味からは遺言書を作成しておくことが一番ではあるが、日本人の国民性なのかそこまでやる人はまだまだ少ない。

長い人生を振り返り、生い立ちから今までの出来事や自分自身の思い、家族に対して残しておきたい言葉などを、書き記しておくのもよいと思うので、今回はココロのことまで話せてよかった。

最近は、新聞・テレビ等で終活についてよく報道されるし、書店にはエンディングノートなる本がたくさん出回っている。どれもこれも内容は似たようなものであるが、葬儀とか財産のことが多い。

今日の参加者は、70代から90代の独居老人が多かったので、個人個人の状況なり、事情に合わせて取捨選択すればよいと申し上げた。そして、日ごろから家族といろいろなことを話すことの大切さもお話しさせていただいた。

ちなみに、今日の話の内容を記載しておくこととする。

***************************************************************** 

《ヒト・モノ・カネ》終活(エンディング)について考える 

1.動けるうち、書けるうち  

①ココロもモノも整理整頓 

・日頃からきれいに片づけをしておき、大事なものはまとめておいて表示しておく

 ・家族に残してほしいもの、どこかに寄贈してほしいもの、廃棄処分していいものを書いて

 おく(衣服、写真・アルバム、書物、趣味の道具・作品、手帳・日記など)

 モノ・カネだけに終わらせないで、ヒト=ココロとして自分の人生を振り返り、家族など

 への思いなどを書いておくとよい

 ・遺言書をどういう思いで書いたか、遺言書を作成しない場合はその理由を書いておく

 ・遺言書、エンディングノートなどの記録は、いつ、どこで、だれが書いたか忘れずに書く

 ・自分が亡くなったあと、引き継いでほしい「思い」があれば書き残しておく

 ・子どもの頃の思い出、熱中したこと、成功したこと、失敗したこと、嬉しかった

 こと、悲しかったこと、辛かったこと、自分にとっての大事件など

 ・亡くなる時に心残りになりそうなこと

 ・出会った人で心に残る人、影響を受けた人、家族や友人への感謝の言葉など

 ③もしもに備えて準備しておくとよいもの

 遺言書の有無、保管場所、自筆遺言書の開封は家庭裁判所に申請

 (夫婦双方の)出生から現在までの戸籍謄本

 ・不動産の登記簿謄本、(登記済権利証)、不動産取得時の購入価格、諸経費のわかる書類

 ・貸金庫、預貯金、有価証券、生命保険、医療保険、火災保険、自動車保険の明細書と連絡先

 (銀行支店口座名義種類番号、保険会社契約名義番号、電話番号など) 

 ・自動引落の明細 (電気、ガス、水道、電話、NHK、新聞、保険料、税金、クレジットカードなど)各々の請求書又は領収書を1枚とっておく

・厚生年金又は国民年金手帳、企業年金証書、国民健康保険証、介護保険証、マイナンバーカードと連絡先(年金支給団体などの名称受給者名義番号、電話番号)

・所得税確定申告の控え、医療費の領収書、生命医療保険料控除証明書、国民健康保険料額決定

通知書、介護保険料額決定通知書、固定資産税納税通知書、住民税決定通知書

・墓所使用権利証、墓所番号、管理費支払方法と連絡先、祭祀承継者の指定希望の有無

・建物設備、家具、家電等の修理点検連絡先(保証書の有無、会社名、電話番号など)

<以上のものを種類ごとに袋にまとめ上書きしておくだけでもよい>                   

 

2.医療・介護が必要になったときに備えて・・・日頃から家族と話す

①誰に頼む?(              )、介護の場所は?(                )

介護費用は?□預貯金や年金などを使ってほしい□保険会社から介護資金が出る

ので請求してほしい(保険会社                )(内容           ) 

②自分の判断が出来なくなったら財産を誰に管理してもらいたいか

 具体的財産(             )、保管場所(           )、誰に(            )

③終末期について

・重大な病気のときの告知 □病名も余命も聞きたくない□事実を正確に聞きたい

 □病名だけで余命は聞きたくない□まだ決めかねている

・延命措置 □できる限りしてほしい□すべての延命措置を拒否する□家族の判断

に任せる□わからない

・脳死判定、心臓死判定された後の臓器提供の意思が□ある□ない□わからない

 意思表示カードを□持っている(保管場所          )□持っていない 

・献体について □希望する(献体登録□している(保管場所          )

□していない)□希望しない

・最期は □自宅で迎えたい□介護施設または病院で迎えたい□家族に任せる

 

3.葬儀について

①形式 □宗教あり(     )□無宗教□家族葬□家族に任せる□葬儀は不要

互助会等葬儀費用積立が □ある(連絡先                              )□ない

③連絡先 □死亡通知用意あり(保管場所      )□退職先・OB会に通知する

(電話番号など                    )□家族に任せる

④遺影 □遺影にしてほしい写真がある(保管場所       )□特に希望はない

⑤棺に □入れてほしいものがある(                     )□特に希望はない

⑥参列者へのメッセージをお願いします(                                 )

⑦葬儀について特別に強く希望すること(                                 )

⑧お墓について □散骨を希望する□墓地に納骨してほしい□家族に任せる

 

4.ペットについて、□(     )にみてほしい□(     )に相談してほしい

 

                       (平成281118日 作成)

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿